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はじめての方が陥りやすいサックスに関するお悩みについて、島村楽器ジャズサックス科講師の宮本が簡単にレクチャーします!

今回は非常に軽視されがちなクリーニングペーパーについてです!
クリーニングペーパー挟んでも水滴ついてないけど、、
前回お話ししたスワブと共に、サックスのお手入れで欠かせないのが、クリーニングペーパーです。
キーの隙間(タンポとトーンホールの間)に挟んで、水気やほこりなどの小さなゴミを除去することがこの紙の役割ですが、サックスのトーンホールはなんと25個もあり、つい面倒くさくてサボってしまいがちな工程です…。
実際に掃除してて、「挟んだけど全然水滴とか付いてないじゃん」ってなるのはサックスあるある…。しかし、これをサボると大惨事になります!
サボり続けるとどうなるか
結論↓こうなります!
タンポやトーンホールに着いたわずかな水分やほこりがカビになります!
また、トーンホールには多くの場合塗装はかかっておらず、管体の素材である真鍮が剥き出しの部分とも言えるので、水分によって真鍮に含まれる銅が酸化して緑青(サビ)が発生します。なんかイヤですよね…。
事態はトーンホールに止まりません。タンポ(キーの裏側にあるオレンジ色の皮)にもダメージが蓄積されていき、寿命が縮みます。
タンポは1箇所あたり最低でも¥2,000の修理費が掛かります。トーンホールが25個あるわけで、全部交換となると単純計算¥50,000は掛かる計算になります(実際はもっと掛かります)!修理に出す度にこんなに掛かったのでは破産してしまいます!!
タンポは消耗品なのでいずれは交換しなければなりませんが、それでも出来るだけ寿命を長くして、何個かずつ交換していけるようにすることで、経済的にも楽器の性能的にも持続可能になるわけです。そしてそのためにはきちっとクリーニングペーパーを使うことです。
クリーニングペーパーはヤマハのもので70枚入り¥500ほど、安いもので¥300しないものもあります。¥500の紙を使った日々のお手入れで全タンポ交換¥50,000が防げる。クリーニングペーパーを使うことは、使わないことと比べて100倍の価値があることなのです!
最後に
ただ、私も毎回全部のキーを掃除出来ているわけではありません。スタジオから早く出なきゃいけなかったり、場所が狭くて人に迷惑を掛けてしまいそうだったり、どうしても出来ないシチュエーションはあります。
そこで、最終手段ではありますが、最低限ここだけは!という箇所があります。クローズドキーです!
具体的には、左手のサイドキー全部(高いレ、レ♯、ファ)と右手サイドキーの高いミ、それとソ♯、できれば低いド♯までやりましょう。
これらのキーは楽器の機構上、操作してない時はバネの力で塞がっています。塞がりっぱなしの部分に水滴が残りやすいので、異常が生じたり交換頻度が比較的高いのがクローズドキーです。
ここを確実にお手入れするよう気をつける習慣をつけましょう!
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