ギター担当植木の日記Vol2【James Tyler Super-Xの謎に迫る Part2】

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2022年05月27日

こんにちは、静岡店のエレキギター担当、植木です! 担当の気まぐれでちょっとずつ連載する予定のこのコーナー、前回に引き続きJames TylerのSuper-Xの謎に迫って行きましょう! 前回記事は→こちらから とりあえずアナログテスターでどこが繋がってるのかを確認、まぁ大まかに分かれば良いです。 そ […]

こんにちは、静岡店のエレキギター担当、植木です!

担当の気まぐれでちょっとずつ連載する予定のこのコーナー、前回に引き続きJames TylerのSuper-Xの謎に迫って行きましょう!

前回記事は→こちらから

とりあえずアナログテスターでどこが繋がってるのかを確認、まぁ大まかに分かれば良いです。

そしてアナログテスターだと抵抗値を計るには不向きな為、デジタルテスターを用意します

とりあえずアウトプットジャックから出力されている抵抗値を測ります。
この方法だとスイッチや配線の抵抗値も含まれている数値なので、PU単体の抵抗値とは多少ずれてしまうのですが、この方法だったら間違いようがないので愛用しています。

Super時19.69kΩ

Retro時13.02kΩ

確かにスイッチを押すと抵抗値が変わっていますね。
実数値での差は6.67kΩ

この配線だと、一度スイッチに行った信号がスイッチのON・OFFでピックアップに戻る・戻らないが切り替わっていると言う事が分かりますね。

と、言うことは、ピックアップとスイッチ間でこの差の抵抗値(6.67)の部分があるはず。

最初にアナログテスターでチェックしてみて大体の見当は付いていますが、計ってみましょう

・・・お?

ありましたね、組み合わせはあえて詳しく書きませんが、ピックアップから伸びている配線で6.59Ωの抵抗値

0.08Ωは普通に配線材の抵抗値の誤差としてありえる範囲だと思うので、恐らくこれがスイッチを押すと出力されなくなる抵抗値の分なのでしょう。

つまりピックアップに巻きつけているエナメル線を⅔程度巻きつけた所で一度スイッチに出力、スイッチを経由した出力がもう一度ピックアップに戻り、再度出力されている形と言うのが大まかなSuperーXの仕組み、という事になるのではないでしょうか?

大体の仕組みは分かったのですが、気になるのは実際のSuperとRetroとの出力の差がどれくらいあるのか!
本国サイトのピックアップをチェックした所・・・・?

Super dc specs 17.60 +/-

Retro dc specs 7.56 +/-

んー!?結構今回計った抵抗値と違いますね!?

とは言えあくまでこれは公式サイトでの公称値、やはり実際に試してみるのが一番です!

という事で次回、実際にSuper/Retroとの比較をやってみましょう!お楽しみに!

この記事を書いたのはこんな人

植木

ESPミュージカルアカデミー・ギタークラフト科(現ESPエンタテインメント東京)卒業後、島村楽器に入社。
ギターは弾くよりも弄るのが好きな機材大好き人間。

趣味はゲーム、最近はEscape from TarkovというゲームにはまっているPCゲーマーです。
最近シュミアーのタイラーが欲しいと思ってきました。

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