【Paul Reed Smith】PRSギター徹底解剖シリーズ!Vol.4 ~Sivler Sky USA or SE~

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2022年04月01日

PRSギターを徹底解剖!その魅力に迫ります! 島村楽器静岡パルコ店 店長の平林です。徹底した品質管理と新たなアイデア、芸術的なフィニッシュで現代のギターシーンを牽引するPaul Reed Smithギターを徹底解剖し、その魅力に迫る不定期連載のVol.4です。 シリーズ4回目は、現代のギターミュージ […]

PRSギターを徹底解剖!その魅力に迫ります!

島村楽器静岡パルコ店 店長の平林です。徹底した品質管理と新たなアイデア、芸術的なフィニッシュで現代のギターシーンを牽引するPaul Reed Smithギターを徹底解剖し、その魅力に迫る不定期連載のVol.4です。


シリーズ4回目は、現代のギターミュージックに於ける最重要ミュージシャンの一人であるジョンメイヤーと、2年に渡る開発期間を経て発売されたSilver SkyのUSA、SEの全貌に迫ります。ファクトリーが異なるUSAとSEの共通点や違い、Fender Vintage Stratocasterとの比較を交えて解説致します。

Silver Sky
                             USA(左) SE(右)

創業者のポールは、2022年現在も常に現場でギター製作に関わっており、JMとも綿密なやり取りをしてギターやアンプを共同開発しています。FenderとSilver Skyには異なる良さやコンセプトがあり、Silver Skyは現在のJMの音楽に合わせたサウンド、プレイアビリティを具現化した印象です。SEシリーズも、USAモデルを踏襲した非常に雰囲気の良いルックスとサウンドで、Silver Skyらしさが高いレベルで実現されています。

それでは、実際に比較していきます。

Silver Sky
                             USA(左) SE(右)

始めにヘッド部です。同一のヘッド形状にシグネイチャーロゴ(SEはロゴ有り)、トラスロッドカバーはUSAが金属プレートでSEはプラスチック素材です。ペグはUSAがロックタイプ、SEはノンロックタイプが採用されており、ペグボタンは両モデルが同素材です。ナット部は、USAが牛骨、SEは人口骨と違いがありますが、全体としては似た雰囲気があります。

Silver Sky
                             SE(左) USA(右)

コントロール部ですが、Vol&Toneノブ、PUセレクターノブ、ジャックプレート形状は、SEでもSilver Skyらしさが失われていません。ジャックプレートは、シールドケーブルが抜き差し易い形状で、プラグの断線防止にも繋がります。

Silver Sky
                             SE(左) USA(右)

塗装は、USAが2019年途中からアンダーコートにCAB(樹脂)/トップコートにNitroラッカーを使用した、NOC(Nitro Over Cellulose)を採用しており、SEはウレタン系でフィニッシュされています。USAはアルダーボディ、SEはアルダーに比べてややフラットな音質特性を持つポプラボディ(Fender Mustang等にも使用されています。)が採用されていますが、両モデルに合わせた塗装が採用されている為、最終的なサウンドは近い印象です。

Silver Sky
                             SE(左) USA(右)

ピックアップはUSAは635JM、SEは635JM SEバージョンがマウントされています。現在のJMが作る音楽やライブ、レコーディングに合わせてチューニングされていますが、SEの方がやや高出力な印象です。635JMピックアップはSilver Sky以外へのマウントが出来ない、PRSの中で特別なピックアップです。

                             SE(左) USA(右)

キャビティー内部です。ノイズ対策の銅箔位置も同じという、SEモデルでも妥協が無い仕上がりです。

                                USA
                                SE

POTやセレクター、コンデンサーはUSAが上位パーツを使用しています。

                             SE(左) USA(右)

SEにはノイズ対策の導電塗料が塗られています。USAは敢えて導電塗料は塗らず、オーガニックなサウンドを追求しています。

                             SE(左) USA(右)

ブリッジはUSAは6点支持トレモロ、SEモデルはPRSには珍しい2点支持トレモロと違いがあります。両機種共にノンフローティングがデフォルトで、弦振動をボディに伝える為、JMが拘っているポイントです。

                                    USA
                                   SE
                             SE(左) USA(右)

ネックジョイントプレートには、どちらもSilver Skyロゴ、JMのサインが入ります。

                             SE(上) USA(下)

スモールサイズのバードインレイは、一見しただけでは区別出来ない程、似ています。フレットワイヤーはカスタム等よりも細身です。

                         SE(左)、USA メイプル指板(中央)、USAローズ指板(右)

ネック厚は、USA ROSE指板→USA Maple指板→SEモデルの順で薄くなっていきます。指板Rも、USAが7.25(所謂Fender系)、SEが8.5とややフラットになっており、SEモデルは2点支持ブリッジと合わせて、ややモダンな仕様になっています。

        Silver Sky(左) Fender 63年製Stratocaster(右)

Silver Skyのネックは、JM所有の63年、64年製Fender Stratocasterをベースにしている為、ネック回りに対するご質問を多く頂きます。

                       Fender 63年製Stratocaster(左)、Silver Sky(右) 

当時のFenderにも複数のネックシェイプが存在しますが、ある1本の63年Bネックと比較してみました。63年はラウンド指板、Silver Skyは所謂スラブ貼りですね。

                       Fender 63年製Stratocaster(左)、Silver Sky(右) 

ナット部付近です。

                                Fender
                                Silver Sky

この個体で比較すると、ナット幅はSilver Skyが広いです。

                                Fender
                                Silver Sky

1フレット付近のネック厚も約1㎜、Silver Skyが厚いです。

                                Fender
                                Silver Sky

12フレット付近では、Silver Skyのネック厚がFenderに対して薄くなります。

                             カラーバリエーション

Silver Skyのカラーはテスラ等をイメージしていると言われています。

以上で、第4回目は終了ですが、本記事がギター選びの一助になれば幸いです。