アンプのトーンの使い方

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2021年07月10日

こんにちは。新三郷店アンプ担当の千葉です。 今回はアンプのトーンコントロールの使い方を紹介します。 *用語 **ドンシャリ 高音域と低音域が効いてジャキジャキした音です。ギターの音がドンシャリ状態になると、ベースやドラムと被る高音域と低音域が強くなり、人間の耳に聴こえやすい中音域が相対的に小さくなる […]

こんにちは。新三郷店アンプ担当の千葉です。

今回はアンプのトーンコントロールの使い方を紹介します。

用語

ドンシャリ

高音域と低音域が効いてジャキジャキした音です。ギターの音がドンシャリ状態になると、ベースやドラムと被る高音域と低音域が強くなり、人間の耳に聴こえやすい中音域が相対的に小さくなるので、バンドなどで合わせたときに聴こえづらい音になり、あまり好まれないことが多いです。

フラット

低音、中音、高音のどれかが飛びぬけていない音です。音作りする際の基準になります。とはいえ、耳で聴いただけで完璧にフラットかどうかを判断するのはほぼ不可能なうえ、聴く人間によっても感じ方は異なるので、大体フラットだと感じられる設定がフラットになります。

アンプのタイプごとのコツ

TONE(トーン)しかない場合

小型のアンプなどに多いタイプです。TONEを上げると鋭い音になり、下げると丸みのある音になります。

最初は最大にして、ちょうどいいところまで下げていきます。

Treble(トレブル)とBass(ベース)がある場合

中型のアンプに多いタイプです。どちらも低めにした状態を基本に、音が薄っぺらく感じられたらBassを上げ、音がこもるようであればTrebleを上げます。TrebleとBassを高めにするほど、ドンシャリになります。

TrebleとMiddle(ミドル)とBassがある場合

一般的なタイプです。Middleは最大、TrebleとBassはゼロ~ほぼゼロの状態にして、音が痛いときはMiddleを下げ、音が薄っぺらいときにはBassを上げ、音がこもるときにはTrebleを上げると使いやすいです。

Presence(プレゼンス)

アンプによっては、Presenceというコントロールがついています。超高音域のコントロールといわれることも多いですが、トレブルやベースなどとは回路の仕組みが違い、中音域や低音域だけでなく歪み具合まで変わります。Presenceを上げると、小さいボリュームでもボリュームを上げて鳴らしているときのようなギラついた音になります。ボリュームを上げるときは、絞ったほうが扱いやすい音になります。

ブライトスイッチ

フェンダーやローランドの大きめのアンプに搭載されているスイッチです。オンにすると、高音域がかなり効きます。低音が効きすぎていると感じられる場合、ボリュームとTrebleを少し下げたうえでブライトスイッチをオンにすると、音色はほぼそのままに、低音のみをスッキリさせることができます。

ポイント

アンプによってトーンコントロールの効きかたは違いますが、音作りの上で押さえておくと便利なポイントを紹介します。

トーンコントロールはあくまで音の補正

ギターアンプについているトーンコントロールは、調整してもそれほど劇的に変化はせず、劇的に変わるときは、極端で使いにくい音になることが多いです。アンプが出せる音は決まっていて、トーンコントロールはあくまで音質の補正であると考えると、音作りに迷いにくくなります。

目ではなく耳を頼りに調整する

例えば、Middleを10、TrebleとBassは0にすると、見た感じが極端なので、全部5くらいにしたくなるかと思います。ただ、ギターアンプのトーンコントロールというものは、回した分だけ変化するとは限らないという代物で、かなり極端な設定にしてフラットになるというものもざらです。見た目に惑わされず、自分の耳を信じましょう。

毎回音を聴いて調整する

アンプから出る音は、周りの環境にかなり影響されます。演奏する部屋の構造、部屋にいる人数、気温・湿度、演奏者や機材のコンディション、聴き手の気分などで、まったく違う音になることもあります。アンプのトーンコントロールを同じにしたからといって、同じ音が出るとは限りません。その都度調整して、自分がベストだと思う音を作りましょう。

アンプでの音作りの時に便利なペダル

BOSS GE-7

超低音域から超高音域まで調整できる便利なアイテムです。例えば、アンプのBassを絞り切っても低音が出すぎる場合に低音をカットしたり、中音域を強化したりなどできるので、アンプの音をより自分好みに補正できます。

Vemuram JanRay

60年代のフェンダーアンプの音を意識した歪みペダルです。トーンコントロールの効き方までデラリバそっくりなので、フラットに設定したクリーンなアンプに繋げば、ペダル含めて1つのアンプとして使えます。

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