![今回は、ギター最初の難関Fコードの攻略法を紹介します。 *Fコードとは 人差し指で1フレットの1~6弦を全部押さえ(セーハ)、中指で2フレットの3弦を押さえ、薬指で3フレットの5弦、小指で3フレットの4弦を押さえるコードです。5本の指をフルに使ううえに、手が痛くなるというエクストリームなコードです。 […]](https://www.shimamura.co.jp/shop/shinmisato/wp-content/uploads/sites/179/2021/02/20210204-f1.png)
今回は、ギター最初の難関Fコードの攻略法を紹介します。
Fコードとは
人差し指で1フレットの1~6弦を全部押さえ(セーハ)、中指で2フレットの3弦を押さえ、薬指で3フレットの5弦、小指で3フレットの4弦を押さえるコードです。5本の指をフルに使ううえに、手が痛くなるというエクストリームなコードです。このコードを覚えると応用でいろいろなコードに変化させられてとても便利なので、教則本でも割と初めのほうに出てきます。ギターを扱いなれないうちから凶悪なコードに出くわしたせいで、「ギターやべえ」となって挫折する人も多いです。そこで、新三郷店スタッフ千葉が、自身の乏しいギター経験の中から得たFコードのコツを紹介します。
原因
Fコードが上手く弾けない原因は大きく2つあり、そのどちらか、あるいは両方が原因で上手く音が鳴っていない場合が多いです。
弦を押さえきれていない
ギターの弦は結構しっかり押さえないと、音がきれいに鳴りません。
指が他の弦にあたっている
押さえている弦以外の弦に指が当たってしまい、振動を妨げています。
対策
⓵爪を切る
弦を押さえる指の爪が伸びていると、指板と指の間に隙間ができてしまい、弦を押さえきれなくなります。爪を短く切ると、かなり弾きやすくなります。深爪には注意です。
⓶垂直に当てる
弦を押さえるときは、できるだけ弦に対して垂直に押さえます。斜めってしまうと、他の弦に指が当たりやすくなります。
⓷親指の使い方
セーハをしようとすると、どうしても人差し指に力がかかりがちです。人差し指の力だけでは弦はしっかりと押さえられず、他の指には力が入らなくなります。
親指をネックの中心まで下げ、親指と他の指で弦をつまむように押さえると、力が入りやすいです。
⓸構えかた
構え方が崩れると、ギターの位置がずれ、親指の位置がずれて力が入りにくくなったり、指が斜めって他の弦に当たりやすくなります。弾きづらく感じたら、姿勢を正してみましょう。
裏技?的な対策
正攻法ではない対策です。その是非については賛否がありますが、挫折してしまったら元も子もないので、挫折しそうになったら行ってみてください。ギターを弾くのに慣れたら、再度、正しい方法に挑戦してみてください。
6弦を弾かない
Fコードの難度を釣り上げているのは、人差し指のセーハです。まずは、セーハをする理由を考えます。
5〜3弦は中指と薬指と小指で押さえてしまっているので、人差し指だけで押さえているのは 6弦と2弦と1弦の3本だけです。1・2弦と離れた6弦を押さえるためだけに、6本全部を押さえてしまうという、何とも豪快な感じですが、人差し指の苦労の半分は無駄になります。
そこで、6弦を弾くのをやめます。6弦を押さえない場合、人差し指で押さえるのは1・2弦だけになります。セーハがなくなって、かなり弾きやすくなると思います。
6弦以外は普通のFコードと同じ音が鳴っているので、聴いた感じではほとんど同じ音です。気持ち低音がすっきりします。
それってFコードなの?
FコードをFたらしめているのはF(ファ)とA(ラ)とC(ド)の3つの音の組み合わせです。
Fコードの押さえ方の場合、6弦はF、5弦はC、4弦はF、3弦はA、2弦はC、1弦はFの音が鳴っています。Fコードなので当然ですが、Fが3つもあります。
仮に6弦のFをなくしても、Fが2つ、Aが1つ、Cが2つで、Fコードの要件は満たしているので、理論的にもFコードになります。
最低でも1弦と2弦と3弦の音が鳴ってさえいれば、理論上はFコードにはなるので、まずは1~3弦だけで押さえて、徐々に押さえる弦を増やしていってもいいと思います。
Fコードをスルーする
文字通り、Fコードを弾かないようにします。他のコードを弾きながら弦を押さえることに慣れます。慣れてくると、指の角度や力加減がわかるので、案外すんなりとFが押さえられるようになります。弾ける曲は限られますが、挫折するよりはずっと楽しいです。どの指でどの弦を押さえるかだけ覚えたら、音がうまく出なくても、先に進んで、徐々に慣らしていけば問題ありません。
押さえ方その2
稀に教則本などで、親指で6弦を押さえる押さえ方が出てきます。セーハをしないので一見弾きやすそうに見えますが、結構難しいです。
この押さえ方ができるだけの手の大きさと握力があれば、セーハは簡単にできます。
例えば、エレキギターをかなり低い位置に構えるギタリストがいますが、そういった構え方の場合、この押さえ方のほうが弾きやすいかもしれません。
習う
最も確実な方法です。
押さえ方の問題点をその場で見つけ、改善点のアドバイスを受けたりもできるので、速く確実に弾けるようになります。ギターにはFコード以外にも難関がたくさんありますが、プロの講師は、その難関をクリアするためのノウハウを豊富に蓄積しています。難関に当たってもすぐに相談できるので、心強いです。
↓↓体験レッスン記事
ギターを変えてみる
ネックや抱え心地によって変わりますので、思い切ってギターをあたらしくしてみるのも一つの手です。
以下より当店の在庫がご覧いただけますので、試してみませんか?
※記事中に販売価格、在庫状況が掲載されている場合、その情報は記事更新時点のものとなります。店頭での価格表記・税表記・在庫状況と異なる場合がございますので、ご注意下さい。