Ableton Live 11発表 コンピング機能追加、MPEにも対応!

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2020年11月11日

*Ableton(エイブルトン)から、作曲&編曲およびライブパフォーマンスでもご活用いただけるDAWソフト「Live 11」が発表。 Live 11では、理想の演奏テイクを作り出すコンピング機能をはじめ、新たな演奏表現を可能とするMIDIポリフォニック・エクスプレッション(MPE)への対応など、さら […]

Ableton(エイブルトン)から、作曲&編曲およびライブパフォーマンスでもご活用いただけるDAWソフト「Live 11」が発表。

Live 11では、理想の演奏テイクを作り出すコンピング機能をはじめ、新たな演奏表現を可能とするMIDIポリフォニック・エクスプレッション(MPE)への対応など、さらに強力な機能とコンテンツが追加!

テイク録音/コンピング

複数回にわたって録音した音声やMIDIを個別のテイクとして整理。
うまく演奏できた部分を各テイクから選んで組み合わせれば、理想のテイクができあがります。
独創的な組み合わせで、まったく異なるフレーズや音作りを模索することも可能です。

Live10を愛用している担当ツシマですが、個人的にもこの機能の追加はとてもありがたいです!
クリップを大量に用意して歌録りや楽器の収録を行い、セッションビューとアレンジメントビューを行ったり来たりしながら良いところを切り貼り……そんな時期が私にもありました。。
バンドユーザーにも使いやすいDAWになっていると感じます!

MPE対応コントローラが使用可能

MPE対応コントローラを接続すれば、コードを構成するノートのひとつひとつで、ベンドやスライドといった奏法や、プレッシャーの加減が可能になります。
演奏で繊細な違いをつけることはもちろん、異なるコードにモーフィングさせたり、テクスチャーを次々と変化させたりと、幅広い演奏表現が実現します。
また新しく設けられた専用タブ「エクスプレッションビュー」では、ピッチ、スライド、プレッシャーといったパラメータを変更して、演奏のニュアンスをノートごとに調節することができます。

MPEに対応する純正デバイスは現在(2020年11月)「Wavetable」「Sampler」「Arpeggiator」の3種類のデバイス。
MPE対応のサードパーティー製プラグインでは、ノートごとにパラメータを設定および操作することができます。

1つのトラックの中で和音の一部の音のみにモジュレーションやピッチベントをかけるなど、アイディアが膨らみますね!作業の効率化にも貢献してくれそうです。

MPEってなに?

新たに追加されたデバイス

Hybrid Reverb

コンボリューションリバーブとアルゴリズミックリバーブを組み合わせたHybrid Reverb。
現実の環境を忠実に再現するものから、物理的には不可能な世界まで、あらゆる空間表現を可能にします。

Spectral Resonator

入力音の構成をばらばらに分割して引き延ばし、まったく違う響きに変えてしまうデバイス。周波数やノートによって、繊細な変化と過激な変化の両方を生み出します。 MIDIサイドチェイン入力により、調性の取れた状態で音を処理することや、ポリフォニックシンセのように演奏することができます。

Spectral Time

音を断片に変容させて周波数ベースのディレイで処理することで、金属的なエコーのほか、ピッチシフトやリバーブのような効果を生み出します。 ビートのタイミングに同期させる設定や、テンポにとらわれない自由なエフェクトの適用が可能。作成した音をフリーズ機能で維持して、つんのめるようなグルーヴやグリッチのほか、洗い流すような音色へさらに変更していくことができます。

PitchLoop89

初期のデジタルエフェクト・プロセッサーPublison DHM 89に着想を得てRobert Henkeと共同制作したMax for Liveデバイス。 小刻みなグリッチ、艶やかなデジタルディレイ、奇妙なビブラートなどの効果によって、スタジオ制作での個性演出やライブパフォーマンスでの瞬間的な即興操作で活躍するピッチシフター。

Inspired by Nature

自然界と物理現象に着想を得た6種類のインストゥルメントとエフェクトを収録。
DillonBastanとの共同制作により誕生しました。

  • Vector FM
    音の分子で表されるFMオシレータのさまざまな組み合わせを操ります。
    音の動きとボイス数を自由に試して、めくるめく変わり続けるモジュレーションとテクスチャーを生み出します。

  • Vector grain
    モジュレーションの様子を可視化する操作画面上で音の分子を動かすグラニュラールーパー。
    引力や磁力で音の分子を自由に操作したり、音の分子の分布図でループを組んだりと、新しいアプローチの音作りを提供。

  • Vector Delay
    音の分子のひとつひとつを可視化するマルチタップ・ディレイ。
    分子ごとに異なるディレイを適用し、音の動きを物理的な力で操作することでピッチシフト・リバースディレイなどの効果を生み出します。

  • Emit
    スペクトログラム全体に散らばる音の分子を使って、再生中のサンプルのグレインを可視化するグラニュラーシンセサイザー。グレインを縦方向に動かすことで、フィルターとパンニングを表現します。

  • Tree Tone
    植物のフラクタル模様に着想を得た、パターン制作デバイス。
    できあがったパターンでウェーブテーブル方式のオシレーターを鳴らしたり、レゾネーターとして使用して入力音を共鳴させたりと、多彩な可能性を秘めています。

  • Bouncy Notes
    ピアノロールで球体を上下させてピッチシフトディレイやアルペジオの効果を生み出す、“重力”をもとにしたMIDIシーケンサー。

パフォーマンス向け新機能

リアルタイムでテンポ追従

入力音のテンポをリアルタイムで検出して、Liveのテンポを自動で調節します。
Liveのテンポに合わせてバンドが演奏するのではなく、バンドの変化に富む生演奏にLiveが追従します。
DJであれば、テンポに同期するエフェクトとしてLiveを活用することも。

マクロスナップショット

マクロの設定状態を保存して、好きなときに呼び出すことが可能になります。保存した設定を呼び出して音色にすばやく違いを付けたり、ライブパフォーマンスの展開に起伏をつけたりと、多彩な使い方で活躍します。

ラックの機能向上

ラック内のマクロの数を1~16基に設定することが可能になるほか、マクロの値をランダマイズするボタンが搭載されます。
ランダマイズを起動するボタンにMIDIマッピングも可能。
リアルタイムで劇的な変化を生み出して、オーディエンスだけでなく、自分自身にとっても新鮮な発見があるかもしれません。

新たに生まれ変わった音源

Spitfire Audioとの共同制作のもと誕生した3種類の楽器音源
  • Upright Piano
    閉ざされた環境で録音した音源により、多くの音楽スタイルで重宝される“身近さ”を演出します。

  • Brass Quartet
    自然な息づかいや、幅広い表現力と音色で金管四重奏の魅力を引き立てます。

  • String Quartet
    2本のバイオリン、ビオラ、チェロを録音。そのままでも、感情を揺さぶる響きを奏でるほか、自由に変更を加えて音を作り込んでいくことも可能です。

普遍的なテーマに沿った3種類のPack
  • Voice Box
    多彩な声から録音した最新のボーカルサンプル集、声を使って演奏するインストゥルメント、そしてボーカル処理用に設計されたエフェクト・ラックを収録。

  • Mood Reel
    自然な音と人工的な音を重ね合わせ、情感豊かな響きを奏でるインストゥルメント。ムード、空間、動きといった要素を制作で表現します。

  • Drone Lab
    多彩な聞き心地の持続音サンプル、自動生成されるノイズ、マルチサンプリングした楽器音、実験的な音作りを可能にするデバイスやエフェクト・ラックなどを豊富に収録。

発売日

2021年上旬予定

※本日より「Live 10」を購入された方は、「Live 11」の発売時に同等のエディションへ無料でアップグレードすることができます。

お問い合わせ

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店舗名 島村楽器 札幌ステラプレイス店
営業時間 10:00〜21:00
住所 〒060-0005北海道札幌市中央区北五条西2丁目-5
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TEL 011-209-5230
担当者 津嶋(つしま)

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