組み立て式防音ユニットなど、防音室の選び方をご紹介!

札幌クラシック店

札幌クラシック店店舗記事一覧

2019年04月08日

*音に関するお悩み、ご要望をご相談ください! ***巣籠もり需要等、周りを気にせず家で楽器演奏を楽しめる防音室の需要が高まっています! ご自宅で楽器の演奏や作曲をしたい、騒音の対策を取りたい、など普段の生活の様々な面で音に関するお悩み、ご要望があるかと思います。 島村楽器では組み立て式の防音室販売や […]

音に関するお悩み、ご要望をご相談ください!

巣籠もり需要等、周りを気にせず家で楽器演奏を楽しめる防音室の需要が高まっています!

ご自宅で楽器の演奏や作曲をしたい、騒音の対策を取りたい、など普段の生活の様々な面で音に関するお悩み、ご要望があるかと思います。

島村楽器では組み立て式の防音室販売や買取、防音施工などのご相談も承っております。まずはお気軽にお問い合わせください。

防音室の選び方

①防音室設置に際しての確認事項

1.設置場所

ユニットの防音室を設置する場合は、壁、天井それぞれの隙間が必要となります。近すぎると振動が伝わってしまうことがあります。

基本的には、壁から最低でも50mm以上、天井は80mm以上(梁や柱は避けて設置)離して設置します。

また防音室に付属の換気扇が付いている面は、空気の対流のため最低600mm程の空気層が必要になります。

2.お部屋の耐荷重に対する防音室の荷重

家屋の耐荷重については建築基準法において、床1㎡当たり180kgまで耐えられるように作ることが決められています。

ユニット防音室の荷重は、概ねこの範囲の中に納まるように設定されております。しかし施工の状況や家屋の築年数、また防音室以外の家具等の荷重状態、防音室の中に入れる楽器などの荷重といった様々な条件によって変わってきます。例えば、一般的に木造の二階以上にはピアノと防音室の設置は難しいです。

築年数が経っている家屋や木造住宅、防音室以外に大きな荷重がかかる場合は、建設会社、ハウスメーカーなど建築に携わった方にお問い合わせ下さい。

3.エアコン取付

より楽しく演奏しやすい環境の為に、エアコンの取り付けも可能です。

ユニットタイプの防音室の場合、1.2畳以上の大きさであれば基本的にはエアコンの取り付けが可能です。

防音室内は密閉性が高いため、特に夏場は室内かなりの高温となることがあります。また燃焼系の暖房器具が使用できません。

そのため、快適に演奏して頂くにはエアコンがあると便利です。エアコンは家庭用の製品をご利用できます。

4.火災報知器

ユニット防音室の設置には、安全上、下記のような設備を推奨します。

消防法により住宅への住宅用火災警報器等の設置が義務付けられています。そのため、お客様の住宅環境に合わせた対応が必要となります。

戸建住宅内で防音室をご使用の場合、安全上「煙式住宅用火災警報器」の設置をお勧めします。

※設置義務の詳細は、市町村条例により定められています。

共同住宅内で防音室をご使用の場合、まずマンション管理会社にご確認頂き、指示に沿った対応をお願いします。一般的には「自動火災報知器」、または「煙式住宅用火災警報器」のいずれかの設置が必要となります。

火災報知器の詳しい仕様や設置につきましては、管理会社、セキュリティ会社及び防災機器メーカーや、家電量販店、設備業者へお問い合わせください。

②大きさを決める

次に大きさを決めましょう!
防音室の大きさは0.8畳~お部屋全体まで様々なサイズがございます。中で演奏する楽器によって最低限必要な大きさ・高さ、設置するお部屋の大きさなども関係してきます。

サイズ 主な楽器 設置に必要な
部屋の大きさ
0.8畳 クラリネット
ボーカル
4.0畳
1.2畳 サックス
フルート
ギター
4.0畳
1.5畳 トロンボーン
バイオリン
チェロ
5.0畳
2.0畳 アップライトピアノ 6.0畳
2.5畳 アップライトピアノ 6.0畳
3.0畳 グランドピアノ
C3サイズまで
6.0畳
3.7畳 グランドピアノ
C3サイズまで
8.0畳
3.5畳 グランドピアノ
C5サイズまで
8.0畳
4.3畳 グランドピアノ
C5サイズまで
8.0畳
5.0畳~ アンサンブル
シアタールーム等
5.5畳~

※設置に必要な部屋の大きさについてはあくまで参考サイズです。
お部屋の形によって異なりますのでお問い合わせください。

③遮音性能を選ぶ

防音室で一番大事なのがこの遮音性能「Dr**」。Drのあとにくる数字は防音室の壁1枚でどれだけ音をカットできるかを示す数値です。そのため、数字が大きければ大きいほど音を小さくすることができます。

遮音性能「Dr**」について

2000年に日本工業規格が改定した遮音性能の表記です。Drの数字が大きくなるほど遮音性能が高いことを示します。音圧が10dB(デシベル:音のレベルを表す単位)減ると耳に聞こえる音は半減します。例えば、ピアノの音は約90dBですが、遮音性能「Dr30」タイプでは「人の話し声」程度、「Dr35」タイプでは「小さな話し声」程度、そして「Dr40」では「かすかな話し声」程度の音量となります。

遮音性能比較表(500Hz基準)

種類 性能
防音室 Dr30~50 -30~50dB
住宅外壁 戸建(一般)
戸建(高気密・高断熱)
マンション(壁厚180mm鉄筋コンクリート)
-30~35dB
-40~45dB
-45~50dB
一般サッシ
断熱防音サッシ(ペアガラス)
断熱防音二重サッシ(一般サッシ+ペアガラス)
-15dB
-25dB
-40dB

組立式の防音室はDrが30・35・40と3タイプ、お部屋ごと施工する場合は30~50以上まで自由に設計することができます。

④施工のタイプを選ぶ

防音室には組立式と壁ごと施工するタイプと2種類ございます。お客様の住宅環境や演奏楽器によっておすすめのプランをご紹介します。

組立式 施工タイプ
施工期間 4時間~数日間 数日間~約1ヶ月
大きさ 0.8畳~4.9畳 自由設計
遮音性能 Dr30・35・40 Dr30~
移設 可能 不可
設置住宅条件 賃貸可 賃貸不可

人気のいつでも気軽に音出し出来る組立式防音室

  • マンションだけど、アコースティックピアノを弾きたい
  • 朝も夜も時間を気にせず楽器の練習がしたい!
  • 賃貸物件だけど防音室が欲しい

組立式防音室ならそんなご要望にお応え出来ます。

YAMAHA セフィーネNS 商品の一例をご紹介

メーカー 品番 サイズ/遮音性 メーカー本体定価価格
(税込)
販売価格
(税込)
特徴
ヤマハ
セフィーネNS
AMDB08H 0.8畳/Dr-35
標準タイプ
¥638,000 ¥542,300 クラリネット、オーボエなど立って演奏する楽器に
ヤマハ
セフィーネNS
AMDB12H 1.2畳/Dr-35
標準タイプ
¥715,000 ¥607,800 フルート、サックスなど腕の動きが自由で余裕があります
ヤマハ
セフィーネNS
AMDB20H 2.0畳/Dr-35
標準タイプ
¥1,078,000 ¥916,300 アップライトにぴったりのサイズ、管弦も座って余裕で練習可能
ヤマハ
セフィーネNS
AMDC08H 0.8畳/Dr-40
標準タイプ
¥913,000 ¥776,100 より高性能な遮音性能を求める方に
ヤマハ
セフィーネNS
AMDC12C 1.2畳/Dr-40
ハイタイプ
¥1,265,000 ¥1,075,300 バイオリンのボウイングも天井が高いタイプなら安心
ヤマハ
セフィーネNS
AMDC20H 2.0畳/Dr-40
標準タイプ
¥1,485,000 ¥1,262,300 より高性能な遮音性能を求める方に

※別途費用として、配送料¥30,800(特殊作業料別、地域によって変動の場合あり)・組み立て費¥36,300~(大きさによって変動します)・エアコン取付費用¥44,000~(取り付けがある場合、本体費用別)等が掛かります。

組立式防音室の利点

<アパート・マンションでも手軽に設置可能>

只今展示しておりますカプセルタイプの防音室は、サイズに合わせたスペースを確保していただければ、どこでも設置が可能です。
床や天井に穴を開けるようなことはありませんので、賃貸マンションでもご心配いりません。
また、組立て式なので、お引越しなどの時には移動も簡単に行えます。

<管弦歌なんでもOK!ピアノなら、アップライトからグランドまで可能>

展示中のヤマハ「アビテックス・セフィーネNS3畳タイプ」ならヤマハのグランドピアノC3クラスのピアノまで入れられます。
浮き床構造なので、ピアノの低音もしっかり防音してくれます。また、同じく展示中のカワイ「ナサール1.7畳タイプ」は、アップライトピアノが入る最小サイズとなっており、場所もとらずにコンパクトにお部屋に入れていただけます。
※防音の効果については住環境によっても変化いたします。

<防音だけでなく音場としての練習空間を実現>

ヤマハ・カワイがご提案する防音室は、外への配慮だけでなく中で演奏する方にも配慮した設計になっています。
残響を抑える「音場パネル」を取り付けることにより、響きすぎを抑え、より快適な練習空間を実現しました。

御見積致します!

島村楽器札幌クラシック店では防音に関するお見積もりをいつでも承っております。組立式のユニットタイプから、お部屋ごと工事のタイプまで、お気軽にご相談くださいませ。

下見にお伺いいたします

担当スタッフとメーカー認定の設置業者が下見にお伺いいたします。防音室の設置部屋だけでなく搬入経路・エアコン取り付けについても確認をさせていただきます。
※札幌市近郊などは基本無料でお伺いできますが、地域、内容によって有料もしくは下見不可の場合もございます。ご了承ください。

店舗 札幌クラシック店
担当 防音アドバイザー 石井
お問合せ 011-223-2263

※記事中に販売価格、在庫状況が掲載されている場合、その情報は記事更新時点のものとなります。店頭での価格表記・税表記・在庫状況と異なる場合がございますので、ご注意下さい。