【講師インタビュー】フルート科講師井岡先生Vol.1 「良い音は良い姿勢から。フルートで身に付ける楽な生き方。」

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2021年09月14日

*フルート科講師 井岡先生に聞く、フルートの魅力。 |*講師プロフィール| |奈良県立高円高等学校音楽科を卒業後、大阪教育大学教養学科芸術専攻音楽科および同大学院芸術文化専攻音楽研究コースを修了。クラシック曲を中心に、ソロ演奏からアンサンブルまで対応します。レッスンでは、生徒さんに合わせてフルート伴 […]

フルート科講師 井岡先生に聞く、フルートの魅力。

講師プロフィール
奈良県立高円高等学校音楽科を卒業後、大阪教育大学教養学科芸術専攻音楽科および同大学院芸術文化専攻音楽研究コースを修了。クラシック曲を中心に、ソロ演奏からアンサンブルまで対応します。レッスンでは、生徒さんに合わせてフルート伴奏や簡単なピアノ伴奏を用いて楽しんで頂けるよう工夫します。

井岡文奈先生 フルートの経歴

―――フルートを始めたきっかけ

 フルートを始めたのは小学5年生の頃です。幼少期からピアノを習っていましたが、練習が嫌になり他の楽器をしたいと思い、フルートを始めました。ピアノのおかげで楽譜は問題なく読めたので、メロディだけを練習すれば良いフルートは私にとっては最高の楽器でした。

―――音楽の専門科へ進んでぶつかった壁

高校を音楽科への進学した私は、音楽における競争社会に身を置くことになります。その頃からいくつかコンクールに挑戦しましたが、思うような結果には至りませんでした。

 大学は憧れの先生がいらっしゃる大阪教育大学音楽科へ進学しました。そこで待っていたのは、高校時代以上の厳しい世界です。大学では、意思の強さがさらに必要とされ、理想が高すぎて行動に移せない完璧主義の私には辛い時がありました。


―――自分の音を変えたきっかけは、身体の使い方を意識しだしたから。

 大学でも思うような結果が出ず、練習はしているはずなのに何故?と悩んでいた頃、ボディマッピングのレッスンを受けることがありました。そこで、自分が反り腰であるという事を初めて意識するようになります。

骨盤付近にウィークポイントがある事を理解し正しく使う事で、まずブレスが改善されました。また、各関節の動きや足裏の体重のかけ方など、フルートを吹くうえで直結していそうな口元や腕、指以外の体の動きが、思っている以上にブレスに影響を与え、音に関係しているのだと知りました。

―――身体の使い方ひとつで音にも、音楽への取り組み方にも変化が。

その、自らの体をしっかりと理解し操る能力がいかに大切かを、自分の音が変化していく事で痛感しました。それまでは明らかに低音域が苦手で中・高音域もハリのない音でしたが、体の使い方を考え、それがうまく合致した時、見違えるように芯を持った音が出せるようになっていきました。

また、特に修士では体の使い方だけでなく、いかに練習の段階から"音楽を楽しむ"事が重要かを知る事が出来、私にとっては重要な2年間でした。

 この様な経緯があり、フルートを始めた頃に、もっと体の使い方や息遣いについて意識していれば良かったなぁ、と後悔した事が何度もありました。良い姿勢で行われる良いブレスは、何よりも楽器自体をいい音で響かせてくれると感じています。

レッスンでフルートを習う生徒さんに必ず伝えていること

 レッスンでは常に、音を出す前、ブレスを吸う前に無駄な力を抜いていただくようにお声がけしています。

 人間は、正しいと思っている姿勢でも、生まれ持った骨格や筋肉量、生活習慣による癖で不必要な力をかけてしまっている事があります。私の反り腰もその一つですし、猫背や巻き肩、浮き指など、様々なものがあります。それを認識し、フルートを吹いている間だけでも意識することにより、余計な力を抜いて体の中を開いてブレスを取る事ができ、ひいては良い音につながります。

また、体の先端部分の筋肉は、想像以上に各筋肉、各関節を通して体幹へと影響しています。浮き指もですが、フルーティストにとっては手の指先の力は肩・胸周りの筋肉に大きく関係します。音を鳴らす前だけでも、指先の無駄な力を抜いてあげるルーティンを作るだけで、もっとブレスが自由になるでしょう。

Vol.2では、井岡先生がレッスンで教えている「良い姿勢」がフルートでの演奏はもちろん、日常生活にも影響を与えてくれるポイントについて、さらに細かく伺っていきます!

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レッスンに通うと、フルートレンタルできます

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