【YCL-CXLSE】ヤマハ×島村楽器コラボクラリネット徹底解析

Wind & Repair

Wind & Repair店舗記事一覧

2024年11月15日

CONTENTSクラリネットを楽しむ全ての方へまずはCXの魅力を解説LSEはココがポイント!CX-LSE、徹底解説試奏で体感!ご来店お待ちしておりますクラリネットを楽しむ全ての方へ ヤマハ×島村楽器のコラボレーションクラリネット「YCL-CXLSE」が発表されました。クラリネットを楽しむ皆さまへ送る […]

クラリネットを楽しむ全ての方へ

ヤマハ×島村楽器のコラボレーションクラリネット「YCL-CXLSE」が発表されました。
クラリネットを楽しむ皆さまへ送る、スペシャル仕様満載のクラリネットです!

Wind&Repairの浅田(あさだ)もこのクラリネットの誕生経緯に携わらせていただきました。
通常のYCL-CX(シーエックス)と何が違うのか?
CXLSEの全容を本人の言葉で解説してまいりますッ!

ヤマハ×島村楽器 コラボレーションB♭クラリネットYCL-CXLSE

ヤマハ×島村楽器 コラボレーションB♭クラリネットYCL-CXLSE

ヤマハ・スタンダードモデルの代名詞でもあるCSシリーズの基本設計に持ちつつ音の輪郭がしっかり出る、ハイコストパフォーマンスモデル。

¥435,000税込

まずはCXの魅力を解説

CX──クラリネットの起源であるフランスの古楽器「シャリュモー(Chalumeaux)」から名付けされた事からも分かるように伝統に重んじた、言い換えるとクラリネットとして原点回帰した音を目指した楽器です。
ヤマハの代名詞でもあるCSシリーズを基本設計に持ちつつ+輪郭がしっかり出る、ハイコストパフォーマンスモデル!


クラリネットにも『流行り』が存在していて、ここ15-20年くらいは「柔らかな」「丸みの強い」「明るい」音色が好まれる傾向にありましたがここ数年で「スッキリとした」「楽器の個性は透明(※奏者の個性で色付け)」「軽く&楽に操作できる」楽器の注目度が上がってきています。
そう、ソレってCXの特長そのもの!なんですね。

LSEはココがポイント!

既にポテンシャルが高いCXシリーズとコラボした島村楽器モデルであるCX-LSE(リミテッド・シマムラ・エディション)。
最大のテーマは『限りなく遠くへ・より豊かな音を届けたい』です!

具体的な変更点はコチラ↓

ノーマルCXの仕様具体的な変更点効果・ポイント

レジスターキィコルク:円柱(通常)レジスターキィコルク:山型音抜け向上UP!
レジスター・Aキィ:通常デザインマスタークラスでのみ採用される「エルゴノミック」形状&厚めっき操作性UP

奏者の息圧をしっかりホールド
拇指音孔管:銀めっき拇指音孔管:ハミルトンめっきゴールド特有の音色の柔らかさをプラス
ジョイント部は全て木製上管-下管のジョイント部に金属リングへ変更音の響きがしっかり下管へ伝わります
ロゴマークは「ベル」に刻印ロゴマークは「上管」に刻印クラリネットが最もクローズアップされる部位にロゴを移動しました
付属品は標準品コラボモデルのみ「ストラップ」「樹脂製リード」も追加今やクラリネット吹きにも欠かせない2大アイテムを付属品として組み込みました

CX-LSE、徹底解説

限りなく遠くへ……?

言いたい事をギュッと詰めすぎたので解説します(お付き合い願います)

ソロ・吹奏楽・オーケストラ等ジャンルを問わずプレイヤーが最後に辿り着く場所──それはコンサートホール(演奏披露)。
ホールは普段練習する場所よりも、ずっと奥へ吸い込まれてしまいます。
「音がもっと遠くへ向かって鳴るクラリネット」は奏でた音楽をホールの一番後ろの席まで楽に届けてくれます!

そのための仕掛けが、なんと4つも!

音をもっと遠くへ……言い換えるならば「遠達性」に優れたクラリネットにしたい。
そこでCX-LSEでは4つのオリジナル要素が組み込まれました。

拇指音孔管(ぼしおんこうかん)をハミルトンメッキへ変更
パワフル(≒重厚さ)に効果のあるハミルトンメッキが掛かった音孔管はクラリネット内部に刺さっています。
音色や遠達性にダイレクトに効果が出ます!

更に3か所、変更点がコチラ!
レジスターキィコルクを山型に変更
上管-下管に金属ジョイントリングを装備
CXベルをVRベルへ変更

①レジスターキィを押して覗くとホール(穴)はコルクよりもずっと小さいので
 ピンポイントで塞ぎ余計な部分をそぎ落とす事で音抜けUPにつながります。
 これは既に楽器をお持ちの方もコルク交換で出来るので島村楽器までお声かけくださいね!

②金属製のジョイントリングをあえて上管-下管部のみ採用しました!
 上管の響きを余すことなく下管~ベルへ届けます。

③単発でも本当に遠達性&音抜けが良いVRベルをCXに組み込みました!
 作り出した美しい音がそのままの勢いでホールへ飛び出していく最後の仕掛けです。

更に操作性にもしっかり拘りました

十本の指の中でも多忙さを誇る左手親指(レジスターキィ)、そして人差し指(Aキィ)を人間工学に基づいた形状へ変更!
これ、ヤマハクラリネットのVマスタークラス(定価50万円以上)に採用されているキィなんです。
操作のしやすさは音楽への没入度へ直結します、ポイント高い!

コラボレーションモデルは細部まで拘ります!

通常付属品(ケースやマウスピース、スワブ、クロス、グリス、リード1枚など)に加え樹脂製リードとクラリネットストラップもついてくるんです!
ストラップを装着する事で「歯と右手親指の2点支え」→「首と歯、それに右手親指の3点支え」になる事でアンブシュアの安定は勿論、個人的体感としては特に右手の指操作性がUPします!
樹脂リードも長時間練習&演奏をするクラリネット奏者の強い味方。リードは練習している内に消耗しますもんね……音色作り以外の練習(スケールや難しい音符の並び練習など)は樹脂リードで・合奏はいつも通りケーンリードで、という使い分けもお勧めです。

え?まだある?(まだあります!)

クラリネットを構えた時シャッターチャンスになるのはやはりお顔回り。折角のヤマハロゴもベルだと譜面台に隠れて見えない事も。そこでコラボモデルでは刻印位置を変更!(音には全く関係ないのですが映えていいな、という思いです!)

試奏で体感!ご来店お待ちしております

Wind&Repairで展示中です。
ひと吹きで体感できる、CXのピュアサウンドにコラボならではの伸びやかな音をぜひお試し下さい。ご来店お待ちしております!

記事担当:浅田(あさだ)

記事担当:浅田(あさだ)

Wind&Repair勤務の傍ら、『管楽器フェスタ』で全国の島村楽器に出没する事も!
クラリネットは強豪高校から音楽大学へ進学と、ずっと一緒に歩いてきました。「あったらいいな」を全て込めたクラリネットをご紹介できて本当にうれしいです。ご来店お待ちしております!

※記事中に販売価格、在庫状況が掲載されている場合、その情報は記事更新時点のものとなります。店頭での価格表記・税表記・在庫状況と異なる場合がございますので、ご注意下さい。