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フルートの選び方
こんにちは!フルート担当鈴木です!
フルートを買いたいと思っているけど、どう選んだらいいか分からない!
そんな方へフルート選びで押さえるポイントを紹介いたします。
材質の違い
フルートは白銅・洋銀(洋白)・銀・金・木製で作られています。
素材によって本体価格・音色や吹奏感が変わってきます。
どんな違いがあるのか見てみましょう!
白銅

銅:85%、ニッケル:15%
白銅とは銅とニッケルの合金で100円玉に使われている素材です。
腐食しにくく耐久性があり響きやすいのが特徴です。
主に管体などのパイプ材に使用されることが多いです。
入門機種に使われていることが多い素材です。
本体価格5~10万円程です。
洋銀・洋白

銅:62%、ニッケル:14%、亜鉛:24%
洋銀は白銅と亜鉛の合金で500円玉に使われている素材です。洋銀といっても銀は全く含まれていません。
亜鉛が入ることにより加工しやすくなり、キィやポストなど形状が複雑なものに使用されていることが多いです。
華やかによく響き、吹奏感が軽くレスポンスも早い優れた材質のため初心者の方におすすめです。
洋銀も同じく、入門機種に使われていることが多い素材です。
本体価格5~10万円程です。
銀

銀:92.5%、銅:7.5%
フルートといえば銀製が一番メジャーな素材です!
銀製といっても100%の純度で銀が入っているわけではありません。
銀はとても柔らかい金属のため、100%銀で何かを生成するのは不向きとされています。
そこで他の金属(銅など)を混ぜることで強度を持たせ生成しやすくしたものが一般的に多く使われています。
音色は柔らかく、変化がつけやすいです。遠達性に優れているので大きいステージで演奏した時にも聞こえます。
頭部管銀製:15~30万円程
管体銀製:20~50万円程
総銀製:60~180万程
銀の含有率
その中でも一番メジャーなのがスターリングシルバーと呼ばれる銀含有率92.5%のもの。シルバーアクセサリーなどでもよく使われています。
覚えておきたい呼び方
呼び方 | 銀の部分 |
---|---|
リップ銀 | リッププレートのみ |
頭部管銀 | 頭部管全部 |
管体銀 | 頭部管、管体(キィ、台座除く) |
総銀 | 全て銀製 |
下記例:ヤマハスタンダードモデル一覧

上記図ですと、YFL-200シリーズがリップ銀、YFL-300シリーズが頭部管銀、YFL-400シリーズが管体銀となります!
銀の含有率
その中でも一番メジャーなのがスターリングシルバーと呼ばれる銀含有率92.5%のもの。シルバーアクセサリーなどでもよく使われています。
その他に使用されているものは、Ag950、Ag958(ブリタニアシルバー)、Ag970(プリスティーンシルバー)、Ag997等です。
含有率が高くなるほど抵抗感が強くなり、遠達性が上がります。
メッキ
総銀製フルートの表面は、銀メッキもしくはメッキなしのものが多くなりますが、銀以外のメッキを施したものもあります。
金メッキ
華やかな見た目の金メッキ総銀フルート。
見た目だけではなく音色にも華やかさが加わります。
銀の持つどっしりとした深みのある音に華やかさが加わることにより、より音の芯がくっきりとしバランスの良い音色が得られます。
先に述べた銀の純度と同じく金にも様々な種類があり、金の純度や配合物により見た目の色合いが変わってきます。
プラチナメッキ
艶やかで少しダークな色合いのプラチナメッキは、立ち上がりが非常に良く透き通った音色が特徴です。
プラチナは重さのある金属のため、銀メッキのものよりも少し抵抗感は強くなりますが、吹き始めの音からパリッと鳴ってくれるため、心地よい吹奏感です。
金

金製と言っても銀の含有率と同様に様々な種類があります。
金は銀よりも重量が重い為、息のコントロールが必要です。
9K
→ゴールドの中では繊細なバランスで構成されている。反応の良さと音色の明るさが特長
14K
→深く豊かな音かつゴールドらしい華やかで明るい響きが特長。粒立ちが鮮やかです。
18K
→柔らかく丸みのある音が特長。高い比重の特有の抵抗感があります。
24K
→透明でクリアな音色と遠鳴りする豊かな響きが特長。純金製
木製

ピッコロ・クラリネットの材質と同じグラナディラという木で作られていることが多いです。
木製特有の柔らかく豊かな音色が特長です。
音色が柔らかいので音がぼやけてしまうのでは?と思うかもしれませんがジョイントが金属製になっている為、しっかりと響かせてくれます。
フルート解説Vo.2に続きます
フルート解説Vo.2ではキィシステムについてご説明します!
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