Matthew Rubendall, New York – Brooklyn, 2016 クラシックギター マシュー・ルーベンダール ニューヨーク

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2016年07月22日
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![*Matthew Rubendall, New York - Brooklyn, 2016 常に世界の注目を集める大都市、ニューヨークシティ。]]マンハッタン区、ブルックリン区、クイーンズ区、ブロンクス区、スタテンアイランド区と5つの行政区からなるこの大都市の中でも、特にいま注目を集めているのがブル […]](https://www.shimamura.co.jp/shop/repair-violin/wp-content/uploads/sites/146/2016/07/20180625-20160722-mattr_346-1.jpg)
Matthew Rubendall, New York - Brooklyn, 2016
常に世界の注目を集める大都市、ニューヨークシティ。
マンハッタン区、ブルックリン区、クイーンズ区、ブロンクス区、スタテンアイランド区と5つの行政区からなるこの大都市の中でも、特にいま注目を集めているのがブルックリンだと言えるでしょう。聞くところ、ブルックリンに大きな変化が表れたのは、実はここ10年ほどのこと。マンハッタンに比べて割安な家賃に魅力を感じた若い芸術家たちが活動の拠点を置くようになり、近年は最先端のカルチャーを発信し続けるお洒落なエリアとして注目されています。
2016年7月、私たちはそんな新進気鋭のアーティストの集まる大注目の街、ニューヨーク・ブルックリンの倉庫街の一角において、ひとり静かに製作を行っている素晴らしいギター製作家の工房を訪問しました。
彼の名は、Matthew Rubendall マシュー・ルーベンダール。
ブルックリンの新鋭が、ここシマムラストリングス秋葉原にてデビュー致します。
アメリカ本土を越えて、日本へ初上陸です。
Matt Rubendall, Luthier from Nida Najar on Vimeo.
Matthew Rubendall Profile
Matthew Rubendall マシュー・ルーベンダール
マシュー・ルーベンダールは、アメリカ・インディアナ州生まれ。愛称はマット(Matt)。小さな頃から物を作ることが大好きだったマットは、多くの宇宙飛行士を輩出することで有名なパデュー大学へ進学し、スタジオアートを専攻。在学中にギター製作に目覚める。25歳で最低限必要なギター製作・修復・調整のスキルを習得。ギター専門のリペアマンとして、15年間に及ぶアメリカ国内の楽器店勤務を経て独立。その間、マットは様々な名器に触れながら多くのことを学び、自身の製作スタイルを確立する。2013年ブルックリン地区レッドフックにて自身の工房を設立。およそ2カ月半に1本の製作ペースで作品を仕上げており、年間10本程度の製作本数となっている。
彼の作品は、ニューヨークでクラシックギターを教えているレスナーの間で高い評価を獲得しているほか、本場マンハッタンで鎬を削るJAZZミュージシャンの間でも話題となっており、音楽性と芸術性に富んだこのブルックリンのクラシックギターを皆喜んで買っていくという。
アメリカ本土を越えて、日本はもとより記念すべきアジア初上陸となります。
Matthew Rubendall Image Photo
Brooklyn Travel ~Matthew Rubendall工房訪問記
皆さまこんにちは。弦楽器アドバイザー&シマムラストリングス秋葉原の店長:糸山(いとやま)です。
毎年、年に1回はヴァイオリンなどの弦楽器買い付けで訪れているニューヨークなのですが、今回はNYで唯一のクラシックギター製作家であるMatthew Rubendall(マシュー・ルーベンダール、以下マット)氏の工房へ初訪問致しました!
我々の訪問に合わせて、隅々まで綺麗にクリーンアップされた工房内。現代アートの芸術家ら数名とブルックリン地区レッドフックにある倉庫街の一角にあるフロアスペース(1平方フート僅か$1.15の格安物件)を2階ごと貸し切り、自分たちで仕切りとなる壁を立てるなどして手作りのアトリエを設立。他にはペインターを中心にざっと7~8人と共有しているようでした。高々とそびえ立つ白壁は、ハンドメイドとは思えないほどの仕上がりと防音性能。普段はあらゆる箇所が木屑まみれになっているとか。
マットは全ての製作工程を、彼の決してお世辞にも広いとは言えないアトリエにおいて、マット自身による手作業で静かに行っております。工房内にはドイツ松、インディアンローズウッド、ウェンジなど、様々な希少木材がシーズニングされております。
また、マットにはヴィンテージ・クラシックギターの修復家としての顔も持っており、毎晩ハードなLIVEをこなすマンハッタンのミュージシャン達の信頼も厚い。訪問時には演奏家からお預かりしている高名なフレンチギターなど、実に複数本が同時進行で彼の手に掛かっておりました。
アトリエの全容は、全体の1/3が入口はいってすぐの試奏スペース、真ん中から奥まで2/3が作業スペース。
今回は我々の訪問に合わせて、2016年の最新作3本(スプルースTOP×2本、シダーTOP×1本)が今や遅しと待ち構えておりました。
今回試奏・選定を担当するのは、当社マネージャー、そして、社内でも貴重なクラシックギタリスト:照井(てるい)が担当させて頂きました。学生時代からのクラシックギター愛好家として知られる照井の、そのよくお手入れされた爪でワンストローク・・・、そして一同、『おおっ!!?』
ヘルマン・ハウザーをベースに、自身の感性を信じ、オリジナリティを創出した、正に「ニュージェネレーション」を十二分に堪能させてくれる逸品。大音量でありながら「芯」のある太めのトーンは、今流行りのダブルトップに媚びない確固たる信念を感じるほか、堂々と且つ朗々と旋律を歌い上げる自信に満ちたニューヨーカーのスピリットが溢れていました。そう、新しい時代を切り開いてゆくブルックリンのアーティストは、時に強烈とも受け取れるほどの「己」を持っていないと、あっという間に淘汰されてしまうことは、火を見るよりも明らかでしょう。
口輪には、ウォールナットの厳選材が施されております。また、7フレットのポジションマークにはコパーを細工した手作りの目印が施されるなど、至る所がお洒落に敏感なブルックリンっ子を唸らせる仕上がりに。
そして・・・、ヘッド部分にも感銘的な美しさを誇るこれまたウォールナット厳選材が贅沢に使用され、それはもう、息を飲むほどの美しく都会的で、ハイセンスな仕上がりです!
ちなみに、ペグはジョン・ギルバート製のものを使用。
照井によって選ばれた1本。
ネックはレイズドフィンガーを採用、ドイツ松スプルースTOP、バック&サイドはインディアン・ローズウッドとウェンジという木材を絶妙な掛け合わせで仕上げております。
日本はもとより、アジア初入荷となります!ご興味がございましたら、ぜひお早めにお問合せ下さいませ‼
ハードケース付属です。
最後に3人で記念撮影。(左から筆者、マット、照井)
日本のユーザー様の声を漏れなくフィードバックすることを、マット本人も大変楽しみにしております。
ぜひお気軽に試奏・お問い合せ下さいませ!
Matthew Rubendall, New York - Brooklyn, 2016
Maker | Country | Year | Price Tax including |
Memo |
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Matthew Rubendall | U.S.A. - New York | 2016年 | Sold Out | 詳細 |
お問い合わせ
店舗名 | シマムラストリングス秋葉原 |
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電話番号 | 2F 店舗・音楽教室 TEL: 03-5298-5470 3F バイオリンリペア工房 TEL: 03-5298-5490 |
営業時間 | 2F 店舗・音楽教室 11:00 - 20:00 3F バイオリンリペア工房 11:00 - 19:30 火曜日定休(但し祝祭日の場合営業) |
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