Charles Nicolas Bazin, France – Mirecourt, 1890 ヴァイオリン弓 シャルル・ニコラ・バザン

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2020年09月06日

*ボウイングの一体感が変わる、Charles Nicolas Bazin "J.B.Vuillaume"イミテーション・モデル。 バザン・ファミリーの2代目にして、ミレクールで一時代を築いた巨匠:Charles Nicolas Bazin(シャルル・ニコラ・バザン)。]]彼はしばしばJean Bap […]

ボウイングの一体感が変わる、Charles Nicolas Bazin "J.B.Vuillaume"イミテーション・モデル。

バザン・ファミリーの2代目にして、ミレクールで一時代を築いた巨匠:Charles Nicolas Bazin(シャルル・ニコラ・バザン)。
彼はしばしばJean Baptiste Vuillaume(ジャン・バティスト・ヴィヨーム)が開発したフロッグ(毛箱)を採用し、「ヴィヨーム・スタイル」の素晴らしい名弓を残しています。


Charles Nicolas Bazin(シャルル・ニコラ・バザン)Profile

13 March 1893 - B.Millant & J.F.Raffin共著:"L'archet"より

Charles Nicolas Bazin(シャルル・ニコラ・バザン)は1847年フランス・ミレクール生まれ。父:Francois Xavier Bazin(フランソワ・ザビエル・バザン)も弓職人で、12歳から息子に弓づくりから商慣習に至るまで徹底的に教え込みました。コレラで倒れた父親の死によって若干18歳での独り立ちを余儀なくされますが、気骨のある力強い性格であったことから悲嘆に暮れることなくすぐさま仕事に戻り、見事に工房存続の危機を乗り越えてみせました。
1860年頃の弓づくりは、これまで主流であったPeccatte(ペカット)の角ばったスクエア型のヘッドから、より丸みを帯びたVoirin(ヴォワラン)スタイルへとトレンドが移りつつありました。Charles Nicolas Bazinもそれらの影響を受けつつ、ヘッドの厚みを薄くしたベル型の繊細な独自スタイルを確立しました。数多くの優秀な弟子を育てたほか、議員としてミレクールの街の発展に寄与し、その功績に多くの尊敬を集めています。1907年に息子のCharles Louis Bazin(シャルル・ルイ・バザン)に工房を引き継ぎます。1915年没。


Charles Nicolas Bazin, France - Mirecourt, 1890

J.B.Vuillaumeモデルの特徴

Comparison of various types of frogs - Anton Lu著:"French Bow Maker"より

本品は、19世紀フランスの弦楽器製作者:Jean Baptiste Vuillaume(ジャン・バティスト・ヴィヨーム)のスタイルで製作されたイミテーション・モデルです。通常、弓のスティックとフロッグはオクタゴナル(八角形)の下三辺が接地面となりますが、Vuillaumeスタイルはスティックとフロッグの接地面に丸みを持たせています。

スティックとフロッグに一体感を生み、スタビリティの高いボウイングを実現させています。よりアトラクティブな演奏をお求めの方に、ぜひお薦めさせて頂きたい逸品です。

鑑定書は、Jean Francois Raffin(ジャン・フランソワ・ラファン)、Yannick Le Canu(ヤニック・ル・カヌ)、Sylvain Bigot(シルヴァン・ビゴー)の連名によって発行されています。

下記お問い合わせ先まで、お気軽にご連絡ください。
スタッフ一同、お客様からのご用命を心よりお待ち申し上げます。

製作家 Charles Nicolas Bazin
シャルル・ニコラ・バザン
国/都市 France/Mirecourt
製作年 1890年
重量 61.5g
棹材 フェルナンブーコ
ボタン材 黒檀+洋銀
税込販売価格 ¥1,650,000
Sold Out
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ドイツ国家資格マイスター:茂木顕による厳選買い付けコレクション

茂木顕

当社のヨーロッパ買い付けの弦楽器は、ドイツ国家資格マイスターを所持する茂木顕(もてきけん)が、全品試奏&全品検品を徹底のもと、製作家・鑑定家より直接仕入れております。
その様子は弦楽器コンシェルジュブログにて詳しく、楽しく、オープンに公開しておりますのでどうぞご覧下さい!


茂木顕プロフィール

茂木顕

東京バイオリン製作学校卒業。国内の専門店・製作工房に勤務後、ドイツのバイオリン製作家ステンゲル氏の工房に就職。2001年ドイツ国家資格であるバイオリンマイスター試験に合格。その後、ハンブルグの老舗ヴィンターリンクで工房長として勤務する。2004年から島村楽器の専属マイスターとなり、弦楽器の買付や工房の運営などをこなすスペシャリストとして活躍中。


この記事を書いた人 - Writer

糸山 和慶 Kazuyoshi Itoyama
シマムラストリングス秋葉原 店長
Manager

東京生まれ。2004年島村楽器入社。才能教育研究会研究科C修了。大学時代にはサイトウキネンフェスティバル(現・セイジ・オザワ 松本フェスティバル)、ザハール・ブロン公開レッスン(横浜みなとみらいホール)等、クラシック音楽マネージメントの現場を多数経験したほか、福祉施設でのアウトリーチ活動にも携わる。
現在は、シマムラストリングス秋葉原の店長および全国の島村楽器の弦楽器販売を推進する役割を担いつつ、国内外の営業と展示会の企画、海外買い付け業務と輸出入の実務を担当。また、ニコロ・サンティ"NSN60S"葉加瀬太郎シグネチャーモデル"Antonio Tarontino"等のヒット商品を仕掛けるなど、商品開発にも積極的に取り組んでいる。

Language: English


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