<チェロ弓> Pierre Guillaume, Belgium – Bruxelles, 2019, Model; Francois Xavier Tourte ピエール・ギオーム トルテモデル
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2020年01月04日
Pierre Guillaume, Belgium - Bruxelles, 2019, Model; Francois Xavier Tourte
こちらの弓は、17世紀後半から18世紀前半に活躍したチェロの名手にして、チェロの現代奏法において様々な技術革新に役割を果たしたBernhard Heinrich Romberg(ベルンハルト・ハインリヒ・ロンベルク)が生涯愛用したFrancois Xavier Tourte(フランソワ・ザビエル・トルテ)の弓を完全コピーした限定品です。ベートーヴェンとカルテットを結成するほど親交の深かったロンベルグは、トルテから直接購入したこの弓で、ベートーヴェンのカルテットの初演をした可能性が高いとされています。このトルテの弓は稀代の名弓として、その後も様々なオーナーの元へと変遷します。チェリスト:Carlo Alfredo Piatti(カルロ・アルフレッド・ピアッティ)のもとへと渡り、1720年のAntonio Stradivariのチェロと共に愛用されていました。ピアッティの死後、彼の弟子であったRobert von Mendelssohn(ローベルト・フォン・メンデルスゾーン/作曲家フェリックス・メンデルスゾーンの従兄弟)へと売却されます。さらにメンデルスゾーンの死後、トルテの弓は資産家のもとに売却されますが、10年後にはシカゴ交響楽団の第一チェロ奏者:Edmund Kurtz(エドモンド・カーツ)が購入。再びAntonio Stradivari 1724年の名器"Haussman"と共に長年愛用されていました。
200年以上に渡り名手を虜にしてきたこの魔法のチェロ弓は、コシが強い角材と角ばったヘッドのスタイルで、その後のPeccatte、Lupot、Grand Adamなど、19世紀の大メーカー達に多大な影響を及ぼしました。
- モデル:F.X.Tourte
- 角弓
- シルバー
- 重量:79.8g
Pierre Guillaume製作証明書
製作者名 | Pierre Guillaume |
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国/都市 | Belgium/Bruxelles |
製作年 | 2019年 |
税込販売価格 | Sold Out |
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Pierre Guillaumeプロフィール
Pierre Guillaume(ピエール・ギオーム)は、ベルギー:ブリュッセルのアトリエにおいて、ヴァイオリン、アルト楽器、チェロ用の弓を製作しています。弦楽器職人Jan Strick(ジャン・ストリック)氏と共に、ギオーム氏は1986 年にメゾン・ベルナールを継承しました。弦楽器及弓製作マイスター国際同盟(EILA)会員でもある同氏は、修理、修復、オールド弓の鑑定において、演奏者および弦楽器職人に最もレベルの高いサービスを提供しているエキスパートです。
ピエール・ギオームの工房訪問の様子は、2015年春 弦楽器ヨーロッパ買い付け日記、2017年秋 弦楽器ヨーロッパ買付レポートPart9をご覧下さい。
ドイツ国家資格マイスター:茂木顕による厳選買い付けコレクション
当社のヨーロッパ買い付けの弦楽器は、ドイツ国家資格マイスターを所持する茂木顕(もてきけん)が、全品試奏&全品検品を徹底のもと、製作家・鑑定家より直接仕入れております。
その様子は弦楽器コンシェルジュブログにて詳しく、楽しく、オープンに公開しておりますのでどうぞご覧下さい!
茂木顕プロフィール
東京バイオリン製作学校卒業。国内の専門店・製作工房に勤務後、ドイツのバイオリン製作家ステンゲル氏の工房に就職。2001年ドイツ国家資格であるバイオリンマイスター試験に合格。その後、ハンブルグの老舗ヴィンターリンクで工房長として勤務する。2004年から島村楽器の専属マイスターとなり、弦楽器の買付や工房の運営などをこなすスペシャリストとして活躍中。
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