Filippo Fasser, Italy – Brescia, 2016, Model; Gasparo da Salo 1580 フィリッポ・ファッサー ヴァイオリン イタリア-ブレシア

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2016年11月19日
![*Filippo Fasser, Italy - Brescia, 2016 ブレシア派の創立者Gasparo Bertolotti(通称Gasparo da Salo)は“バイオリン”の形を確立した人物としてAndrea Amatiと並び重要な製作家です。彼のほかにMagginiという製作家がブレ […]](https://www.shimamura.co.jp/shop/repair-violin/wp-content/uploads/sites/146/2016/11/20180625-20161119-dsc_0451.jpg)
Filippo Fasser, Italy - Brescia, 2016
ブレシア派の創立者Gasparo Bertolotti(通称Gasparo da Salo)は“バイオリン”の形を確立した人物としてAndrea Amatiと並び重要な製作家です。彼のほかにMagginiという製作家がブレシア派では有名ですが、その後ペストの流行でブレシア派は途絶えてしまい、現存するブレシア派の楽器はとても少なく希少で多くは博物館などに保管され、現役で活躍する楽器はほんの一部です。しかしながらブレシア派のその独特なつくりや音色は今でも非常に愛されており、後世のたくさんの製作家にも影響を与えました。1600年代後半クレモナのストラディヴァリのロング・ パターンの型、グァルネリ・デル・ジェズの多くの作品はブレシア派を彷彿とさせます。 ガスパロ・ダ・サロの楽器はコントラバス、チェロ、ヴィオラなど低音域の楽器が特に有名ですが、ヴァイオリンも数が少ないとはいえ素晴らしく、現在、2本の美しいヴァイオリンが台湾の奇美財団に保管されています。
ファッサー氏は2007年、この台湾の奇美財団に保管されている2本の楽器をブレシアで直接ふれる機会があり、その素晴らしい独特の音色を聴く事ができました。2008年にはそのコピー楽器をミラノ・スカラ座のヴァイオリニストのために製作。 それ以来、彼はこの型で8本の楽器を制作し、その音色はとても個性的で演奏者より高い評価を得ています。
この度シマムラストリングス秋葉原では、幸運にも、ブレシア派よりインスピレーションを受けたFilippo Fasser氏の2016年最新作をご紹介できる運びとなりました。
彼の作品については何年も仕上がりを待っているミュージシャンも多く、次回の入荷予定は全くもって未定でございます。ご興味のあるお客様は是非一度試奏にいらして下さい。
皆さまのご来店をスタッフ一同、心よりお待ち申し上げます。
Filippo Fasser, Italy - Brescia, 2016, Model; Gasparo da Salo 1580
製作者名 | Filippo Fasser |
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国/都市 | Italy/Brescia |
製作年 | 2016年 |
税込販売価格 | Sold Out |
詳細 | 詳細 |
Filippo Fasserプロフィール
Filippo Fasser(フィリッポ・ファッサー)は、1967年イタリア・Salo(サロ)生まれ。
1998年クレモナのバイオリン製作学校を卒業。
彼は、1600年代~1900年代初期までのロンバルディア州やヴェネト州のの製作家を研究。これまでに、Gasparo da Salò, Gio Paolo Maggini, Pietro Giacomo Rogeri, Matteo Gofriller, Pietro Guarneri da Venezia, Francesco Mantegazza, Stefano Scarampellaなどの作品製作に、精力的に取り組んでいる。
2008年VSA(バイオリン・ソサエティ・オブ・アメリカ)コンペティション ヴィオラ部門においてシルバーメダルを受賞。
主な使用アーティスト: Yuri Bashmet, Luca Ranieri, Moshe Friedman, Danilo Rossiほか多数。
↑上記の動画は、RAI国立交響楽団とナポリのサン・カルロ劇場管弦楽団の第1ヴィオラ奏者Luca Ranieri(ルカ・ラニエリ)氏所有のFilippo Fasser作のヴィオラを、Yuri Bashmet氏が演奏会で演奏している映像です。
↑こちらは、ミラノ・スカラ座管弦楽団の第1ヴィオラ奏者:Danilo Rossi(ダニロ・ロッシ)による、Filippo Fasser作のヴィオラを演奏会で演奏している映像です。
当社買い付けチームが、Filippo Fasser氏のアトリエを訪れた際のブログはこちらからご覧下さい!
ドイツ国家資格マイスター:茂木顕による厳選買い付けコレクション
当社のヨーロッパ買い付けの弦楽器は、ドイツ国家資格マイスターを所持する茂木顕(もてきけん)が、全品試奏&全品検品を徹底のもと、製作家・鑑定家より直接仕入れております。
その様子は弦楽器コンシェルジュブログにて詳しく、楽しく、オープンに公開しておりますのでどうぞご覧下さい!
茂木顕プロフィール
東京バイオリン製作学校卒業。国内の専門店・製作工房に勤務後、ドイツのバイオリン製作家ステンゲル氏の工房に就職。2001年ドイツ国家資格であるバイオリンマイスター試験に合格。その後、ハンブルグの老舗ヴィンターリンクで工房長として勤務する。2004年から島村楽器の専属マイスターとなり、弦楽器の買付や工房の運営などをこなすスペシャリストとして活躍中。
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