Nicolas François Caussin 1795年生 – 1866年没。 19世紀フランスにおいて、独自の審美眼に基づきコッサン派の礎を築いたのが、ニコラ・フランソワ・コッサンです。 ヴォージュ県のヌフシャトーに拠点を構えた彼は、当時の主流であったミルクール的な分業体制や量産主義とは一線を […]

Nicolas François Caussin, France – Neufchâteau, 1865 ヴァイオリン ニコラ・フランソワ・コッサン

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公開:2026年05月20日

更新:2026年05月20日

ニコラ・フランソワ・コッサンNicolas François Caussin

ニコラ・フランソワ・コッサンNicolas François Caussin

<Description>
-Country: France (Neufchâteau)
-Year: 1865
-Body Length: 350mm
-Upper Bouts: 165.5mm
-Middle Bouts: 110mm
-Lower Bouts: 197.5mm
-Diapason: 196mm
-Certificate: Christian Charlemagne
-JAN code: 2370000726612


☆「弦楽器フェスタ」2026年春-夏 出品作品 ☆

本器は、19世紀に暗躍した孤高の天才コピーメーカー:コッサンが、その最晩年に到達した熟練の技術を象徴するGiovanni Battista Guadagnini(ジョヴァンニ・バティスタ・グァダニーニ)のコピーモデル。

製作された1865年は彼が世を去る前年にあたり、まさに職人としての執念が結実した円熟期の傑作といえます。350mmというやや小ぶりな体躯はグァダニーニ特有の設計を精緻に捉えたものであり、そのコンパクトな造形からは想像し得ないほどの豊穣な音量と、空間を支配する圧倒的な音圧を実現しています。

外観においては、コッサン派の真骨頂である濃淡のコントラストを強調したオイルニスが、名器の持つ力強いスクロールや特徴的なF字孔の造形を一層際立たせています。

パリの洗練された音作りとは対照的に、辺境の地ヌフシャトーで研ぎ澄まされたその響きは、極めて濃密で生命力に満ち溢れています。精緻な模倣という領域を超え、聴衆の心に鋭く食い込む叙情的なエネルギーを宿したこの一本は、名器の魂を追い求め続けたコッサンの生涯を雄弁に物語っています。

¥6,600,000税込

Nicolas François Caussin

1795年生 – 1866年没。

19世紀フランスにおいて、独自の審美眼に基づきコッサン派の礎を築いたのが、ニコラ・フランソワ・コッサンです。

ヴォージュ県のヌフシャトーに拠点を構えた彼は、当時の主流であったミルクール的な分業体制や量産主義とは一線を画し、生涯を通じて古名器の真髄を追求するハンドメイドの製作姿勢を貫きました。

彼の最大の功績は、当時としては極めて先駆的であった、高度なアンティーク仕上げの確立にあります。ストラディバリやニコロ・アマティといったイタリアの古典をモデルに、長い歳月が刻んだ摩耗やニスの剥落、さらには汚れまでも芸術的に再現するその技術は、地方都市にありながらヨーロッパ全土の弦楽器商を驚嘆させるほどの完成度を誇りました。

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