「ペトロフ」はチェコのボヘミア地方で造られます。
チェコは、ヨーロッパのほぼ中央に位置し、人口約1000万人の、小さな国です。チェコは、その位置から宗教や思想などの対立が起こるたびに戦乱の舞台なりましたが、また同じ理由でヨーロッパの芸術や文化の交流点ともなり、特に首都プラハは「百塔の町」「ヨーロッパの音楽学校」などと呼ばれるように、昔から文化的にもたいへん豊かな町です。
その首都プラハを中心とした西部がボヘミア地方と呼ばれ東部はモラビア地方と呼ばれています。
スメタナの交響詩「わが祖国」で有名なモルダウ(ヴルタヴァ)川は、プラハの中心を悠々と流れ、ボヘミアの大地を南から北へ大きく蛇行しながら貫いています。広大な大地は深遠な森林で覆われた自然豊かな景観を呈してます。
そのプラハの北東に位置する町、Hradec kraloveでペトロフ ピアノは製造されています。
ペトロフ ピアノの音の特長
約300年前に発明されたピアノの音は、素材の変遷や構造の改良、そして技術的な発展などにより大きく変化してきました。
しかし、いわゆる現在のピアノの仕組みが出来上がった19世紀半ば以降の変化は、1つには演奏形態の変化、更には人々の生活環境での大音響化により、かなり大きな影響がありました。聴衆が数十人の貴族のサロン中心の演奏スタイルが主だった時代と、音楽が大衆化し2000~3000人の収容定員をほこるコンサートホールの出現やピアノ協奏曲を200人以上の編成による大オーケストラをバックとして演奏する時代とでは、ピアノの性能に対する要求が全く違ってきました。
つまり、ピアノは時代の変化のなかで、より通る音、より大きな音を求めて進化してきました。そして、その過程で自然の木の振動から発する優しく、暖かい、豊かな音色が忘れ去られてしまったかに見えました。
ペトロフの音は、一言で言えば、懐かしい音です。言い換えれば、喧騒と大音響化の過程で忘れ去られたかに思われた優しく、豊かで、温もりのある音が、忘れかけていたもう一つの美のあり方を思い出させてくれているのかもしれません。
ペトロフの「総アグラフ」
弦の位置や発音する部分の長さを正確に定め、一つの音程ごとに独立した弦押さえをするので、音色が明快になり和音が美しくなる。一般的にグランドピアノの中音部と低音部に使われているが、アップライトピアノの上級機種等にも使用されている。
ペトロフの「支柱」
ペトロフピアノ商品の詳細
シリーズ | ペトロフ | モデル | 税込価格 | ご成約済み | |
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高さ | 101cm | 幅 | 153cm | 奥行 | 160cm |
重量 | 199kg | ペダル | 3本 | 仕上げ | ウォールナット半艶塗装仕上げ |
ハンマー | アーベル | ワイヤー | レスロー社製 | 状態 | 新品 |
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