【新品グランドピアノ】 ザウター 160アルファモデル のご紹介です。

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2012年10月21日

ザウター

ザウター

ザウター創業者のヨハン・グリムは、ベートーベンのピアノを製作していたシュトライヒャーにピアノ製造を学び、ウィーンの流れをくむピアノ製作を始めました。1819年、故郷のドイツ南部シュパイヒンゲンに修行から戻り、創業したメーカーがザウタ-です。ヨハン・グリムの甥カール・ザウターが跡を継ぎ、1846年ピアノ工房から工場へと発展をさせました。独立して現存するメーカーとしては世界で一番古いメーカーです。重厚な中低音とキラキラとした高音は南ドイツ・ウィーン派の音色を引継ぎ、明らかに北ドイツのメーカーとは異なります。ザウターの手法は出来る限り響板を薄くし、且つ球状に膨らませる事によってそのボリュームのある開放的でブリリアントな音色を実現しています。イグナツ・ベーゼンドルファーは、ザウターのピアノに惚れこんで、ピアノ製造を始めたと言われています。

脈々と息づく伝統

SAUTER_1    SAUTER_2

ザウターピアノは今も、創業者の出身地ドイツ・シュパインヒンゲンという町でつくり続けられています。190年余の歴史と伝統を受け継ぎつつ、最新の技術革新を重ねてヨーロッパの品格あふれるピアノを創り続けています。

SAUTER

ザウターに限らずヨーロッパの一流ピアノには、ピアノを設計する際に、まずどのような楽器にするかというはっきりとしたコンセプトがあります。たとえば、スタインウェイは金属を上手に鳴らすことを考え、ベヒシュタインは共鳴板で音を作ろうとし、ベーゼンドルファーは箱でピアノの音を大きくすることを意図しました。一方、ザウターは、共鳴板をできる限り薄くし、かつ球状に膨らませることに意を注ぎ、ボリュームある開放的でブリリアントな音を、その独特な響板の形状と、基本弦設計、ケース・支柱の構造及び材料、そしてフレーム内の空気振動の往復とのコンビネーションによって達成しようと考えました。従って、響板からフレームまでの高さが前述した3社と比較して大きく、鋳鉄の内側はU字状に凹凸が作られています。U字状の溝は、音色効果のみならず、弦の張力を歪みなく支え、フレーム全体の強度を増すことにもなります。ザウターでは、南ドイツ・ウィーン派の特徴である、明るく軽やかな音を出すために、以下のような数々の工夫を施しています。

1)響板
響板重量の軽量化。(薄い響板)

2)響棒
薄い響板を軽い響棒で支える工夫として、響棒は木目の方向に並行に木取りをし、堅牢かつ軽量な構造。

3)親板
薄い響板を支える強固な内リム(赤ブナ積層合板)。外リムは内リムに響板が接着され、鉄骨を取り付け、張弦、調律がなされた後に接着されます。
外リム(親板)は、構造上の支えというより、振動に敏感に反応するように考えられています。
フォルテピアノにおいて同じ製造技術を見ることができます。

4)駒圧
製作後5年ほどで、最も理想的な駒圧になるような工夫がされています。

5)鉄骨ノーズボルト
アップライトピアノはノーズボルトを使用せず、響板に穴が開いていません。鉄骨のみで弦の総張力を支えられる設計になっています。

6)棚板
ザウターの棚板は、響板材と同じ欧州のトウヒ材を使用します。

これも敏感ではじけるような音が出る工夫で、クラビコードの箱を鳴らす音づくりからくる、南ドイツ・ウィーン派のピアノフォルテ製造の考え方です。

7)鉄骨
鉄骨裏面をUプロフィールにし、鉄骨の強化を図っています。


画像   鍵盤   内部

ザウター160アルファピアノ商品の詳細

シリーズ ザウター モデル 160アルファ 税込価格 ¥4,300,000
高さ 101cm 153cm 奥行 160cm
重量 285kg ペダル 3本 仕上げ 黒色艶出し塗装仕上げ
ハンマー アーベル ワイヤー レスロー社製 状態 新品

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