国際的なインテリアデザイナー、ペーター・マリー氏の手による、独創的なフォルムが、現代の居住空間とザウターピアノが奏でるハーモニーが見事にマッチングした逸品です。
ザウターピアノの特徴
ザウター社の創立は1819年(ショパン・シューマンが9歳の年)で、現存するピアノメーカーの中で、ドイツで長い伝統を誇るピアノ製造工場です。ベヒシュタインやスタインウェイ等よりも約30年も古く、ザウター社の工場は、ドイツ南部のシュバルツヴァルト(黒い森)の中央部、針葉樹の森の真ん中にあります。
ザウターピアノの音質を決定する要素として、「響鳴板をできるだけ薄く」し、かつ球状に膨らませることに意を注ぎ、ボリュームある明るく開放的なブリリアントな音を得ることができます。
(1)響板
響板重量の軽量化。(薄い響板)
(2)響棒
薄い響板を軽い響棒で支える工夫として、響棒は木目の方向に並行に木取りをし、堅牢かつ軽量な構造。
(3)親板
薄い響板を支える強固な内リム(赤ブナ積層合板)。外リムは内リムに響板が接着され、鉄骨を取り付け、張弦、調律がなされた後に接着されます。ですから外リム(親板)は、構造上の支えというより、振動に敏感に反応するように考えられています。フォルテピアノにおいて同じ製造技術を見ることができます。
(4)駒圧
製作後5年ほどで、最も理想的な駒圧になるような工夫がされています。
(5)鉄骨ノーズボルト
アップライトピアノはノーズボルトを使用せず、響板に穴が開いていません。
鉄骨のみで弦の総張力を支えられる設計になっています。
(6)棚板
ザウターの棚板は、響板材と同じ欧州のトウヒ材を使用します。これも敏感ではじけるような音が出る工夫で、クラビコードの箱を鳴らす音づくりからくる、南ドイツ・ウィーン派のピアノフォルテ製造の考え方です。
ピアノセレクションセンターのピアノ展示については、ピアノコンシェルジュからもご覧いただけます。
詳しくは島村楽器コンシェルジュをご覧下さい。
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