![*トランペットは何が違うの?どれを選べばいいの? トランペットを選ぶ時、[!「値段の違いがわからない]!]とか、[!「そもそも何が違うのかよくわからない」!]といった声をよく聞きます。]]皆さんもそのようにお悩みになったことはありませんか?]]そのような方のために、島村楽器グランフロント大阪店の管楽 […]](https://www.shimamura.co.jp/shop/osaka-classic/wp-content/uploads/sites/154/2018/10/20190103-20180118-play2.jpg)
トランペットは何が違うの?どれを選べばいいの?
トランペットを選ぶ時、「値段の違いがわからない]とか、「そもそも何が違うのかよくわからない」といった声をよく聞きます。
皆さんもそのようにお悩みになったことはありませんか?
そのような方のために、島村楽器グランフロント大阪店の管楽器コンシェルジュ・藤村が、トランペット選びで押さえておくべきポイントと、オススメのモデルについてお話しします。
作り方による違い
支柱の違い
素材による違い
仕上げによる違い
担当者オススメのトランペットはこれだ!
吹き比べ、聞き比べ可能です!
作り方による違い
トランペットの違いを細かく挙げるとかなり多くありますが、まずはベル部分の製造方法の違い。
この違いによって、しっかりと長く使う楽器か、軽く吹きやすい楽器かに分かれる他、大きくお値段にも差が出てきます。
一枚取りと二枚取り
下の図のように、一枚の板をハンマーで叩いて成形する一枚取りと、先端のラッパ部分と円錐部分、二枚の板を機械でプレスして形成する二枚取りの二種類の製造方法があります。
一枚取りの方が高額になりますが金属に硬さと粘りが生まれ、息を入れるほどに音として応えてくれます。
二枚取りは入門向けの価格帯に多く、適度な抵抗感があり、吹き心地が軽いのが特徴です。
お値段としては、おおよそ20万円より高額になると一枚取りのものが多くなります。
支柱の違い
チューニングスライドに取り付けてある支柱の本数によって抵抗感が変わりますが、大きくは一本のものと二本のものに分かれます。
高額なトランペットになるほど2本支柱のモデルが多くなりますが、高額トランペットでも支柱が1本や0本の物もあり、それぞれのコンセプトに合わせて支柱の本数が決まります。
一般的には支柱の数が増えると吹き応え感が強くなります。
一本支柱
二本支柱
(番外編)支柱ではなく板のものもあります
この様な形になると一般的には重量・演奏した時の抵抗が増します。
素材による違い
トランペットの素材は真鍮(しんちゅう)という金属が使われています。
真鍮は、銅と亜鉛の合金で、銅成分の含有量によってイエローブラスとゴールドブラスに分かれ、それぞれ特徴があります。
イエローブラスは輪郭がはっきりしており輝かしい音色、ゴールドブラスは銅成分を多く含み、太く暖かみのある音色になります。
※ゴールドブラスの方が見た目が赤っぽくなります。
イエローブラス
ゴールドブラス
仕上げによる違い
仕上げによっても音が変わります。
大半の金色の楽器はラッカー仕上げ、銀色の楽器は銀メッキ仕上げとなり、それぞれ個性が変わってきます。
一般的にラッカーは伸びやかで明るく、銀メッキはまとまりがあり落ち着いた雰囲気です。
銀メッキの方がトランペト同士のハーモニーが溶け込みやすいため、吹奏楽では銀メッキを選ぶ方が多くいらっしゃいます。
ラッカー仕上げ
銀メッキ仕上げ
(番外編)金メッキ仕上げやその他の色によっても変わります
左から金メッキ・ブラックラッカー・サテンラッカー。
金メッキは重厚感と輝きが増し、ブラックはダークに、サテンは優しい音のイメージになります。
担当者オススメのトランペットはこれだ!!
トランペットを選ばれる際、お求めやすい楽器を買っておいて上手になってから買い替えるか、上手になってからもストレスなく演奏できる良い楽器を最初から買っておくか、で悩まれる方が多くいらっしゃいます。
お求めやすい楽器は初心者の方が吹きやすい反面、上手になってから音に物足りなさを感じたり、楽器が応えてくれないと感じてしまったりします。
そうしたストレスを感じることなく練習をしていただいたくことが上達の近道ですので、上手になってからもストレスなく演奏できる良い楽器を最初から買っておくことをオススメします。
ここからは、音に物足りなさを感じることなく長く演奏いただける、吹奏楽で人気のトランペットをご紹介します。
(各モデルのコメントは藤村が実際に演奏した感想が含まれます。感じ方は個人によって違いますのでご了承ください。)
※各項目の解説
抵抗感・・・吹き応えの強さ。★が多いと吹き応えが強く、少ないと弱い。
音の明るさ・・・★が多いと明るい音、少ないと暗めの音。
遠達性・・・★が多いと遠くに音を飛ばしている感覚を持てる。少ないとレスポンスが良く演奏しやすい。
Bach(バック)
現代トランペットの基礎を築いたと言っても過言ではない、トランペットの定番メーカー。
吹き応えが強く、しっかりと息を入れる演奏者向け。
重厚感のあるシンフォニックな音色です。
180ML37/25/SP
「トランペットのストラディバリウス」と評された、バックを代表するモデル。
強い抵抗感だからこその重厚感のあるシンフォニックな響きは他の追随を許しません。
練習をすればするほど応えてくれるので、音を作り上げていくのが楽しみになるモデルです。
品番 | 定価(税込) | 抵抗感 | 音の明るさ | 遠達性 |
---|---|---|---|---|
180ML37/25/SP | ¥511,500 | ★★★★★ | ★★☆☆☆ | ★★★★★ |
YAMAHA(ヤマハ)
クセのない音とレスポンスの良さがあり、プロ・アマ問わず絶大な人気を誇ります。
お求めやすい価格帯のラインナップも豊富。
YTR-850S
吹きやすさと音色のバランスを追求したカスタムモデル。
抵抗感も少なく、レスポンスの良さが特徴的。
クラシックのみならず、ポップス系の音楽にも合わせやすい音です。
品番 | 定価(税込) | 抵抗感 | 音の明るさ | 遠達性 |
---|---|---|---|---|
YTR-850S | ¥291,500 | ★★☆☆☆ | ★★★★★ | ★★★☆☆ |
YTR-8335S
ヤマハのフラッグシップモデル、”Xeno(ゼノ)”シリーズ。
より細部にこだわった作りの細やかさは、演奏者の表現したい音をダイレクトに伝えてくれます。
軽すぎず、重すぎない絶妙の抵抗感となっており、年齢・性別・経験年数問わず吹きやすいトランペットです。
品番 | 定価(税込) | 抵抗感 | 音の明るさ | 遠達性 |
---|---|---|---|---|
YTR-8335S | ¥412,500 | ★★★☆☆ | ★★★★☆ | ★★★☆☆ |
YTR-8335WS
神代修氏監修のモデル。
ベルの首を太くすることによって、ふくよかな響きとなっています。
”ウィンナトーン”と呼ばれる太く暖かい音色は吹奏楽・オーケストラといったクラシック音楽に抜群に合います。
品番 | 定価(税込) | 抵抗感 | 音の明るさ | 遠達性 |
---|---|---|---|---|
YTR-8335WS | ¥434,500 | ★★★☆☆ | ★★★☆☆ | ★★★☆☆ |
※リバース管について
左がリバース管、右が通常の主管。
管を差し込む側が息の流れる方向に沿って作られているため、より軽い吹き心地になります。
吹き比べ、聞き比べ可能です!
違いを知っていただくには試奏して楽器の個性を体感していただくのが一番!!
お気軽に試奏していただく事が可能です。
「始めたばかりで音の違いが分かるかどうか不安」「客観的に音を聞きたい」という方のために、管楽器コンシェルジュ・藤村が演奏した音を聞き比べていただく事も可能です。
お気軽にお申し付けください!!
管楽器のことなら当店へなんでもご相談下さい!
管楽器が初めての方も、ご経験のある方も、管楽器選びからマウスピース・リガチャー選びのご相談、はては演奏やレッスンのお悩みにいたるまでお困りの方はどなたでも、是非当店に足をお運び下さい。
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