みなさん、普段からギターのお手入れはしていますでしょうか？？実は、楽器のお手入れをきちんとするだけでギターが弾きやすくなったりするんです！

例えばネック裏の汚れを取ることでポジション移動がスムーズになり、演奏性が向上します。また、くすんだり錆びてしまったフレットを磨けばチョーキングやビブラートも引っかかりなく豊かな表現が出来ます。

楽器をきれいに保つことは見た目だけでなく、実は演奏にもかかわってくるのです。正しく上達するためにも、時間ができたときは一度大切な楽器の状態をチェックしてあげましょう！

とはいえ、ギターのメンテナンスなどに必要な物(ポリッシュ、オイルなど)の種類が多すぎて何使えばいいか分からない、という方も多いのではないでしょうか？そんな方に向けて何をどのように使えばいいのか、ご紹介していきます!

●記事内容一覧●

ギターの拭き上げ

指板のケア金属パーツフレット磨き

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まず最初に

まずギターの塗装や仕上げによって対応しているポリッシュ、オイルも変わってくるので必ず確認しましょう。そしてポリッシュ等をご使用の際は必ず目立ちにくい場所で試して、変色等の異常が無いことを確認してから使いましょう。またポリッシュやオイルなどはクロスに付けて使う事が多いです。使うポリッシュやオイルごとに使うクロスも分けるようにしましょう。用途別に「〇〇用」と記入しておくと分かりやすいです。

ギターの拭き上げ

お手入れと言ってまず最初に思い浮かぶのが拭き上げ。

しかし前途の通り、塗装や仕上げによって使うポリッシュの種類も変わってきます(ポリ塗装、ラッカー塗装、つや消し仕上げ(サテンフィニッシュ)、オイルフィニッシュなど)。細かい指定や表記が無ければポリ塗装以外はなるべく使わないのが無難です。またラッカー塗装対応とあるポリッシュでもヴィンテージギターなどの塗装と反応して白濁等の異常が出る事もあります。その辺りは慎重に取り扱いしましょう。

それではそれぞれの塗装や仕上げに対応したものを簡単にご紹介していきます。

HISTORY HPP3

まずはこちら、HISTORY HPP3。以前は四角い瓶のような容器から垂らしてクロスに付けていましたが、スプレータイプになって使いやすくなりました。被膜を作り汚れを付きにくくする効果もあり、合皮、金属パーツにも使えます。またポリッシュやオイルはにおいのある物が多いですが、こちらは比較的無臭に近い(若干溶剤のようなにおいがするかも)ですのでにおいを気にされる方におススメです。

メーカー	型名	販売価格(税込)
HISTORY	HPP3	￥1,100

LizardSpit GuitarPolish

お店のリペア台でも使っているこちらのポリッシュ。ポリ塗装、ラッカー塗装どちらも、金属パーツ、プラスチックなどにもお使いいただけます。殺菌効果もありポリッシュ塗布面を清潔に保てます。ちょっと甘めなにおいがします。

メーカー	型名	販売価格(税込)
LizardSpit	GuitarPolish	￥1,540

KEN SMITH PRO FORMULA POLISH

ハイエンドベースメーカーとして有名なKEN SMITHから出ているポリッシュ。ポリ、ラッカーフィニッシュ以外にもサテンフィニッシュにも対応しています。サテン仕上げの楽器に対応していないポリッシュを使うとツヤが出てしまうこともあるので気を付けましょう。においは海外のお菓子でありそうなちょっとした薬品のようなにおいですが個人的には嫌いではないです。

メーカー	型名	販売価格(税込)
KEN SMITH	PRO FORMULA POLISH	￥1,320

KEN SMITH CLASSIC WAX POLISH

こちらも先程と同じKEN　SMITHのポリッシュ。ポリッシュと書いてあるものの、どちらかと言えば後述のオイルとして使う事が多いかもしれません。なので指板面に使うことはもちろんですが、オイルフィニッシュの楽器にもお使いいただけます。においはレモンオイルのようなにおいですが、他のメーカーの物と比べるとにおいは薄めな印象です。

メーカー	型名	販売価格(税込)
KEN SMITH	CLASSIC WAX POLISH	￥1,540

Doc Simons MIRACLE GUITAR POLISH

ダンディなおじ様がパッケージに描かれたこちらのポリッシュ。ミラクルの名の通りポリ、ラッカー、つや消しなどのあらゆる塗装仕上げに対応しています。さらにハードウェア、金属部分にも使えるという、まさにミラクル！

においもある意味(？)ミラクル。海外のケーキのようなマシュマロのような、とにかく甘いにおいがします。個人的に嫌いではないですが、甘いものがダメな方には少々キツイかもしれません。

メーカー	型名	販売価格(税込)
Doc Simons	MIRACLE GUITAR POLISH	￥1,320

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指板のケア

ローズウッド、エボニーなどの指板面が無塗装のものはあまりに乾燥が進むと指板のヒビ割れを起こすことがあります。弦を外さないと出来ない作業になるので、弦交換と一緒に定期的にやっておきましょう。メイプル指板のように塗装されている指板は特にオイルケアなどは必要ないので基本的にはクロスで拭くくらいで大丈夫です。

HISTORY　HPO3

透き通った青色がキレイなこちらのオイル。お店のリペア台でも使用しています。よく指板のケアで使われるレモンオイルやオレンジオイル。柑橘系のにおいが好きな人には気にならないかもかもしれませんが、使ってみるとクロスやケース内ににおいが結構残りませんか？こちらのオイルはほぼ無臭のためそういったこともありません。またフレットの防錆効果もあります。フレット磨きした後に使うとフレットもより綺麗な状態を保てます。

メーカー	型名	販売価格(税込)
HISTORY	HPO3	￥1,320

HOWARD Feed-N-Wax

複数の天然素材で構成されるワックスで木部の乾燥によるひび割れ防止に効果を発揮します。また今回は用途として指板ケアの方で書いてはいますが、ボディ、ネック部分の拭き上げ(無塗装、ラッカー塗装、バーニッシュ塗装にも対応)にもお使いいただけます。においはパッケージにも描かれている通りそのままオレンジ系のにおいです。

メーカー	型名	販売価格(税込)
HOWARD	Feed-N-Wax	￥1,320

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金属パーツに

SHINY MAN 金属メッキ専用クリーナー

ポリッシュなどに「金属パーツにもお使いいただけます」とある物もありますが、表面的な軽い汚れは取れてもくすみなどは取り切れない事もあります。そんな時にはにはこちら。付属のクロスに少量つけて拭くだけ。強く磨く必要もなく、研磨剤を含んでいないのでメッキ剥がれの心配もありません。

メーカー	型名	販売価格(税込)
SHINY MAN	金属メッキ専用クリーナー	￥1,320

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フレット磨きをもっと手軽に

dmi guitar labs FRET BUTTER

自分で家でフレット磨きをやるとなると基本的には全てのフレットをマスキングする必要があるので、なかなか手間のかかる作業ですよね。そんな時はこちらの商品。使い方もとっても簡単。
弦を外す。
FRET BUTTERで指板全体を軽く拭く。
たたんだタオルなどでナット⇔最終フレットの向きに擦る。
タオルの綺麗な面に汚れが付かなくなるまで擦る。
これだけです。一番手間がかかるマスキングの作業は必要ありません！
メイプル指板などの指板面が塗装されているギターにもお使いいただけます。1枚で約20回繰り返し使用でき、パッケージにチャックがついているのでそのままパッケージに入れて保存が出来ます。

メーカー	型名	販売価格(税込)
dmi guitar labs	FRET BUTTER	￥1,320

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最後に

しつこいようですが、ポリッシュ等をご使用の際は必ず目立ちにくい場所で試して、変色等の異常が無いことを確認してから使いましょう。そして誤用を防ぐためにも使うポリッシュやオイルごとに使うクロスも分けるようにしましょう。クロスについた別のポリッシュが付いてしまっては、綺麗にするはずが逆に汚れてしまうなんてことになりかねません。不安があればお気軽にご相談ください。

ご相談お待ちしております！

ギターアドバイザー 井上（いのうえ）

コンポーザーとして楽曲提供やレコーディング、ミックスなどを日頃から行っています。また、ライブなど演奏活動も行うほか、ミュージックビデオの監督としても様々なアーティストと共に音楽に携わっています。自身の経験を活かし皆様の音楽活動をお手伝いいたします！

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