【防音】防音室豆知識&選び方

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2017年06月27日

防音室の豆知識

よく防音室の疑問として聞くのがDr値と音の大きさ「db(デシベル)」です。ここで簡単にご説明させていただきます。

遮音性能「Dr**」とは

Dr値とは、遮音性能をあらわす指標です。Dr-30、Dr-40のようにに表記します。遮音とは音を遮るという意味で、防音室の中で出す音が、防音室の外で聴こえないようにすることです。どのくらい聴こえなくなるのか?をあらわすのが遮音性能であり、Dr値という指標で示されます。例えば、防音室の中の音が「100」だったとします。防音室の外の音が「70」になれば、その差は「30」です。このときの遮音性能を「Dr-30(D-30)」というように表記します。つまり、音が「30」聴こえなくなったということです。

dr

防音室の目的からすれば、たくさん聴こえなくなった方がいいわけですから「数字が大きいほど遮音性能がいい」ということになります。



音の大きさ…〇〇dB(デシベル)

音の強さを表す単位には、デシベル(dB)が使われます。 音の強さは空気の圧力変動の大きさ(振幅の大きさ)によって表されますが、そのままでは扱う数が大きくなりすぎるため、 対数を用いて扱いやすい単位にしています。一般に、人間が聴取する音の大きさは、10dBから140dBの間にあります。


デシベル 一般騒音レベル 楽器 デシベル
130以上 大砲の至近距離 ドラムの連打 120
120 飛行機エンジン音近く エレキギター 100~120
110 自動車のクラクション2 電子オルガン 80~100
100 電車通過時のガード下 マリンバ・オーディオ 80~120
90 騒々しい工場内 ピアノ・コントラバス・アコースティックギタ- 70~100
80 地下鉄の車内 ヴァイオリン・サックス 70~95
70 電話のベル・大きめのテレビ音声 フルート 60~87
60 普通の会話 女性の声楽 60~90
50 静かな事務所 男性の声楽 50~87
40 図書館・市内の深夜
30 虫の鳴き声・郊外の深夜
20 そよ風・木の葉の音



例えば40dBというのはどのくらいの音量でしょうか?

虫の声、ささやき声、衣服が擦れる音、鉛筆で字を書くときの音、 ぐらいです。ほとんど気にするほどの音量ではないことが分かると思います。日中であれば外の音に混ざって聴こえなくなってしまいます。(静かな住宅地の昼間、屋外で日常的に発生している音の大きさは40dBほどです。このことから、屋外に漏れる音の音量が40dB程度であれば、ほぼ問題ないといえます。






防音室+家(部屋)=遮音性能 アコースティックギターの場合 

アコースティックギター(90dB)を例にとってみましょう。90dBの音を、先ほど目標とした40dBにするには、Dr-50の遮音性能が必要になりますね。しかし、防音室(新たに作る壁・床・天井)のみの性能で、ここまでの遮音性能を発揮するのは物理的に難しいのが現状です。ではどうするか?

もともと家(部屋)が持っている遮音性能と、防音室が持っている遮音性能を合わせてDr-50を目指します。

※例えば

家(部屋)がDr-25の遮音性能を持っていたとします。(一般の住宅用サッシの遮音性能)そこにDr-30の防音室を作ったとします。25+30で、Dr-55となります※。→Dr-55は、目標としたDr-50を上回っていますので、防音室として目的を果たしているといえます。

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※様々な要素が関わってきますので実際には単純に足し算はできません。計算は概ねの目安です。

※ドラム室やエレキギターでは、さらに高い遮音性能が必要になるのがわかりますね。

防音室の選び方

①大きさを決める

先ずは大きさを決めましょう!
防音室の大きさは0.8畳~お部屋全体まで様々なサイズがございます。中で演奏する楽器によって最低限必要な大きさ・高さ、設置するお部屋の大きさなども関係してきます。

サイズ 主な楽器 設置に必要な
部屋の大きさ
0.8畳 クラリネット
ボーカル
4.0畳
1.2畳 サックス
フルート
ギター
4.0畳
1.5畳 トロンボーン
バイオリン
チェロ
5.0畳
2.0畳 アップライトピアノ 6.0畳
2.5畳 アップライトピアノ 6.0畳
3.0畳 グランドピアノ
C3サイズまで
6.0畳
3.7畳 グランドピアノ
C3サイズまで
8.0畳
3.5畳 グランドピアノ
C5サイズまで
8.0畳
4.3畳 グランドピアノ
C5サイズまで
8.0畳
5.0畳~ アンサンブル
シアタールーム等
5.5畳~

※設置に必要な部屋の大きさについてはあくまで参考サイズです。
お部屋の形によって異なりますのでお問い合わせください。

②遮音性能を選ぶ

防音室で一番大事なのがこの遮音性能「Dr**」。Drのあとにくる数字は防音室の壁1枚でどれだけ音をカットできるかを示す数値です。そのため、数字が大きければ大きいほど音を小さくすることができます。

遮音性能「Dr**」について

2000年に日本工業規格が改定した遮音性能の表記です。Drの数字が大きくなるほど遮音性能が高いことを示します。音圧が10dB(デシベル:音のレベルを表す単位)減ると耳に聞こえる音は半減します。例えば、ピアノの音は約90dBですが、遮音性能「Dr30」タイプでは「人の話し声」程度、「Dr35」タイプでは「小さな話し声」程度、そして「Dr40」では「かすかな話し声」程度の音量となります。

遮音性能比較表(500Hz基準)

種類 性能
防音室 Dr30~50 -30~50dB
住宅外壁 戸建(一般)
戸建(高気密・高断熱)
マンション(壁厚180mm鉄筋コンクリート)
-30~35dB
-40~45dB
-45~50dB
一般サッシ
断熱防音サッシ(ペアガラス)
断熱防音二重サッシ(一般サッシ+ペアガラス)
-15dB
-25dB
-40dB

組立式の防音室はDrが30・35・40と3タイプ、お部屋ごと施工する場合は30~50以上まで自由に設計することができます。

③施工のタイプを選ぶ

防音室には組立式と壁ごと施工するタイプと2種類ございます。お客様の住宅環境や演奏楽器によっておすすめのプランをご紹介させていただきます。

組立式 施工タイプ
施工期間 4時間~数日間 数日間~約1ヶ月
大きさ 0.8畳~4.9畳 自由設計
遮音性能 Dr30・35・40 Dr30~
移設 可能 不可
設置住宅条件 賃貸可 賃貸不可

人気のいつでも気軽に音だし出来る組立式防音室

  • マンションだけど、アコースティックピアノを弾きたい
  • 朝も夜も時間を気にせず楽器の練習がしたい!
  • 賃貸物件だけど防音室が欲しい

組立式防音室ならそんなご要望にお応え出来ます。




※詳細な防音室の特徴はこちら

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