大宮店ギター修理スタッフ山崎の「修理屋さんの覚書 15」 アコースティックギターのブリッジ剥がれ

2022年01月22日

皆様、こんにちは。 梅雨も明けいよいよ夏本番、一気に暑くなりますね。 カラッと晴れればいいのですが、年々蒸し暑さが増している気がします、、 そんな季節、楽器にもトラブルが起こりやすい環境になります。 こちらご覧ください。 ブリッジが剥がれかけています。 ご相談内容は、「最近音が小さくなった気がする」 […]

皆様、こんにちは。

梅雨も明けいよいよ夏本番、一気に暑くなりますね。

カラッと晴れればいいのですが、年々蒸し暑さが増している気がします、、

そんな季節、楽器にもトラブルが起こりやすい環境になります。

こちらご覧ください。

ブリッジが剥がれかけています。

ご相談内容は、「最近音が小さくなった気がする」と言ったものでした。点検してみると、ブリッジ浮きが発覚。

音への影響だけでなく、最悪の場合表板をめくりあげる形で破損する事もあります。早めに気付けて良かった、、

という事で、修理です。

接着強度を確保するため、一度すべて剥がして接着面を整えます。位置決め用のピンが入っているモデルでしたが

今回は使用せず。ブリッジに合わせて塗膜を1:1でカットし、木材同士の面接着で仕上げます。

接着完了。弱弱しかった鳴りも回復し、元気に鳴ってくれています。

写真にもある通り、ブリッジ後方から薄紙が差し込めるような状態でしたら、重篤な破損に繋がる前に「すぐに弦を緩めて」修理にお持ちください。

また今回のケースのように、最近音が小さい、妙な共振音がするなどいつもと違う違和感を感じましたら、先ずはお気軽に点検にお持ち頂ければと思います。

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