![こんにちは! 島村楽器ダイナシティ小田原店のアコースティックギター担当 石岡です! 今回はとある企画のために東京都町田市にある“小林一三工房”へ訪問してきました。 小林一三 氏 今ではクラシックギター製作家として有名ですが、過去には茶位工房を経て独立を行い、数多くの世界有名ブランドギターの製作されて […]](https://www.shimamura.co.jp/shop/odawara/wp-content/uploads/sites/214/2025/01/20250124-img_3783.jpg)
こんにちは!
島村楽器ダイナシティ小田原店のアコースティックギター担当 石岡です!
今回はとある企画のために東京都町田市にある“小林一三工房”へ訪問してきました。
小林一三 氏
今ではクラシックギター製作家として有名ですが、過去には茶位工房を経て独立を行い、数多くの世界有名ブランドギターの製作されてきたのが小林一三氏です。
丁寧な作業と拘った素材で上質なサウンドを作り出し、数多くプレイヤーを魅了しているルシアーです。
素材選びへ
まずはトップ材を選定します!
木は生き物ですので1本ずつ個体が変わりますなので断面にも違いが表れ表情が異なります。
その中で自分の目で選んだものにします。

今回選んだトップ材はただのスプルース材ではなく、高級材ジャーマンスプルースにさせていただきました。
頑丈でサウンドにハリが生まれます。アコギ界のレジェンドMartinのD-45にも年代によっては使用されていたこともある
最高な木材です。なんと、選んだ板の裏を見てみると乾燥を開始した日付が記載されていました。

次にサイド&バック材を選定します!
今回オーダーするにあたり和材を取り入れたいと考えていました。
その中でも、初心者、上級者関係なく、弾き手がずっと弾いていたくなるような音が出せる木材として、
桐を入れたいと考えていました。桐は性質上軽量で音の跳ね返りが良いのが特徴的です。
昔、日本では女の子が生まれると桐の木を植え、結婚時で伐採し嫁入り道具として桐箪笥にするなど
古来から重宝されている素材で、いつか自分の次の世代にも受け継いでもらえたら素敵だなと考えオーダーをしました。



ちょっとここで一休み

ボディシェイプ・スケールetc 選定再開
ここからは決めたトップ材に下書きを行いギターのスペックを決めていきます。

プレイヤーを選ばない万能なギターにしたかった為、カッタウェイにすることに決定。
しかし、カッタウェイにもメーカーによってはフローレンタイプや角度などそれぞれ個性があります。
そこで自分が選んだのがコチラ


オーダーも終盤へ
残すはブリッジ部分、ヘッドのツキ板、ホールリング等の細かな箇所となってきました。
細かな部分でも素材には拘りました。
ここでも最高なギターにしたかったので選んだ木材は、ブラジリアンローズウッド、別名ハカランダです!


ヘッドのツキ板とコンタード部分の板に統一を持たせるために同じ板を使用させて頂きました。
ブリッジ部分も杢目が特徴かつ、目によっては湿度変化により割れてしまう事があるとの事なので優等生な杢目の板を選びました。
サウンドホールロゼッタはギラギラさせ過ぎもクドくなってしまうと思い、シャープな1本タイプにしました。
厳選された素材
写真を取り忘れましたが、ペグも拘りGOTOHのペグを選択。
チューニングすら楽しく思えてしまうかもしれません♪
そして、厳選された素材がコチラです↓


他店舗から多くのオーダーギターを作成している中、当店のオーダーを承って頂き感謝感激でした。
自分のオーダーしたギターが世の中に出ると思うと感慨深く、お客様の手に取っていただき色んな曲を弾いてほしいです!
完成までしばしお待ちください!!

担当 アコースティックギター ウクレレ デジタル機材 ピアノ石岡
店内で1番身長高い人です!!
アコギ、ウクレレ、エレキギター、ベース、DJ、最近ではDTMに手を出し始めました!地元ではお囃子に参加しており、和太鼓や篠笛など和楽器の事も知識があります!店舗ではピアノ担当としても案内を行っておりますので「これから楽器を始めたい!」「何から揃えればいいのか分からない…」等お困りの事がございましたらお気軽にお声がけ下さい♪
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