【2023年版】10万円以下のシンセサイザーを虎の巻!国内3社の入門モデルを徹底比較!【Roland JUNO-DS/KORG KROSS2/YAMAHA CK】

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2023年03月18日

皆さんこんにちは!島村楽器名古屋パルコ店の立浦と申します! 本日は、国内3社のエントリーシンセサイザー・キーボード [!!・Roland JUNO-DSシリーズ!!] [!!・KORG KROSS2シリーズ!!] [!!・YAMAHA CKシリーズ!!] をの3シリーズを徹底比較! 上記3機種のどの […]

皆さんこんにちは!島村楽器名古屋パルコ店の立浦と申します!

本日は、国内3社のエントリーシンセサイザー・キーボード

・Roland JUNO-DSシリーズ

・KORG KROSS2シリーズ

・YAMAHA CKシリーズ

をの3シリーズを徹底比較!

上記3機種のどの製品も

「10万円以下のエントリーグレードで初心者の定番モデル)」

「色んな音が入っていたり、軽量、コンパクトで軽音部やバンド活動で使い易い」

「安心の日本メーカー製品」

という共通点を持ち、よく比較される機種です!

これからシンセサイザーをはじめたいな、という皆様の中にも

「何が違うの?」

「ぶっちゃけどっちが良いの?」

「選ぶ基準はどこ?」

とお悩みの方も多いかもしれません。

本日はそんな3社の定番モデルを徹底比較していきたいと思います。

※その他シンセサイザーの選び方についても、こちらにて比較・ご紹介しております!

あわせてチェックしてみてください♪

KROSS/CK/JUNO-DSを動画で比較

KORGさんにご協力をいただき、島村楽器オリジナルモデルのKROSS2-61-SCをメインに据えながらCKやJUNO-DSとの違いを実機レビュー!

是非こちらもあわせてチェックしてみてください!


JUNO-DS61画像

メーカー 品番 価格(税込) ご購入URL
Roland JUNO-DS61 ¥89,100 こちら
Roland JUNO-DS76 ¥118,800 こちら
Roland JUNO-DS88 ¥146,300 こちら

メーカー 品番 価格((税込)) 備考 デジマートURL
KORG KROSS2-61-SC ¥84,700 オリジナルソフトケース&特製音色プリセット入りSDカード付属! こちら
KORG KROSS2-88 ¥137,500 軽量、電池駆動可能な88鍵盤モデル こちら

メーカー 型番 通常販売価格(税込) ご購入URL
YAMAHA CK61 ¥99,000 こちら
YAMAHA CK88 ¥154,000 こちら
YAMAHA CK61/CK88動画にてレビュー中です!


リリース時期・重量・ラインナップの比較

まず初めにリリース時期について。
JUNO-DSが2015年、YAMAHA CKが一番新しい2023年という具合。
JUNO-DSはずーっと更新されずに7年以上が経過していますので、市場的感覚でいえば「ちょっと古い?」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、ご安心下さい。
毎年新作がリリースされる一般的な家電製品やスマートフォンと違い、シンセサイザーは数年に1度という比較的ゆっくりなペースで新作がリリースされます。
中には10年以上更新されないモデルもありますので、JUNO-DSは確かにリリースされてから時間の経過しているモデルではありますが、まだまだ全然現役でお使いいただけます。
とはいえ、デザイン面が刷新されていたり、後述する機能が豊富だったりと、新しいモデルにもメリットがあるのも事実!

ですが、RolandのJUNOシリーズはこの業界では長年定番であり続け、軽音楽の部室備品としてはもちろん、練習スタジオやライブハウスにも常設してあることが多いモデル!

使いやすさ、馴染みやすさという点では新旧に依存しないメリットがありますね!

ここは使用者さんの目線でじっくり比べてみてください。!

また、鍵盤ラインナップはKROSS2とCKが軽いタッチの61鍵盤とピアノタッチの88鍵盤の2種類に対し、JUNO-DSのみ76鍵盤(軽いタッチ)が別途用意されています。

他にも、JUNO-DS/KROSS2は61鍵盤にのみブラック・ホワイトのカラーラインナップがございます!

※KROSS2のホワイトカラーは島村楽器限定販売のモデルです

そして重量はKROSS2が最軽量!!

どのモデルも軽量な仕上がりですが、特にKROSS2の61鍵盤モデルの3.8kgという驚異的な軽さですね!

少しでも軽い方が良い!という方はKROSS2が良いですね!

音源に関する比較

 

音源に関する違いは上記の通り。各社とも優れた音源を搭載しており、甲乙付け難いところ。

楽曲、バンド演奏に必要なピアノ、エレピ、オルガンやオーケストラ系楽器、シンセサイザーサウンドに至るまで基本的に必要な音はどのモデルにも搭載されています。

大きく違うのはパート数や音色といったところでしょうか。


音色数はJUNO-DSとKROSS2が1,000以上あるのに対し、YAMAHA CKは363音色。

またシンセサイザーで重要となるレイヤー・スプリット(音を重ねたり分割して演奏する事)について、JUNO-DSとKROSS2は16パート可能なのに対し、CKは3パートに留まっています。

スプリット/レイヤーって何?という方は下記動画をチェック!

これらは一見すると少ないように見えますが、これはYAMAHAさんの意図的なもの。
CK88は音色数を厳選し本当にバンドや楽曲演奏で使えるものに絞って、音色選択をやりやすくする→演奏・音作り時に迷わない、また音色の量のリソースを“質”に割り当てている模様。

しかしながらたくさん音を使いたい!という方にとっては、CK以外のモデルの方が有利と言えます。

またもう一つの顕著な比較ポイントとして、CKにはオルガン専用のセックションを備えており、ドローバーやレスリースピーカーのON/OFFやSLOW/FASTといったオルガンサウンドを使うなら必須のパラメーターも前面に出ているのが特徴!ジャズ・フュージョンなどのジャンルはもちろん、担当も大好きなディープ・パープルはじめとする世界中のロックバンドや、ポップス界隈でもオルガンは幅広く使われており、そういった意味ではドローバーがあるのはかなりの強みと言えますね!

JUNOやKROSS2にもオルガン自体の音色は収録されているものの、このドローバーを操作するセクションや設定がないため、基本的にオルガンサウンドをスムーズに操ることができません。



鍵盤比較

鍵盤も重要ですね!それぞれで弾き心地も異なり、ここも演奏者さんの好みが大きく現れるところです。

特にピアノタッチの88鍵盤モデルのタッチ感は重要なところ!

RolandのJUNO-DS88にはアイボリーフィールG鍵盤、KROSS2-88にはNH鍵盤、CK88にはGHS鍵盤という各社の独自鍵盤が採用されています。

下記にそれぞれの製品のプロの方々におすすめポイントを伺った際のレビューを記載します!是非ご参考下さい♪

Rolandの“鍵盤”について

ご回答頂いた方:ドクターT・栃木氏(Roland Planet Staff)

Rolandの木製ハイブリット鍵盤PHA-50はアコースティック・グランド・ピアノを弾く時の弾き方と変えずにいつも通りの演奏ができるので精神的にうれしいですね!弱音演奏、強音演奏、徐々に大きく弾いたり小さく弾いたりなどの強弱表現の幅が広くて表現豊かに演奏できて楽しい鍵盤です。黒鍵や白鍵の奥の方も弾きやすいのでミスタッチが減ったのを実感します。ビンテージ・エレクトリック・ピアノ音色で弾いた時もセンシングがエレピ用に切り替わるので同じく表現豊かに弾けるので、様々なジャンルを演奏されるプレイヤーさんにもおすすめです!また、樹脂製のPHA-4鍵盤は10kg台の持ち運びしやすい機種だと今までタッチ感や演奏表現による出音の違いが物足りなくあきらめていましたが、PHA-4鍵盤が登場してからは強弱表現や弾き方による音色の違いが音に反映されて生っぽく弾けるのがいいですね!黒鍵の多いキーでも弾きやすいのでストレスが少なく感じます。

専用の素材を採用することで、吸湿性などのグランド・ピアノ特有の特長を実現しながら、木製鍵盤のようなメンテナンスを必要としない耐久性を持つ鍵盤で末永く愛用して頂けると思います。

KORGの“鍵盤”について

ご回答頂いた方:今泉泰樹 氏(KORGプロダクトスペシャリスト)

【NH鍵盤(KROSS88、KROME88、B2、XE20)】

RH3に比べて重量が軽い仕様で、電子ピアノエントリーモデルとしてのタッチは維持しつつ、コストパフォーマンスに特化した構造で仕上がっています。

タッチ自体もRH3に比べて若干軽めでストレスなく打鍵できます。しかしながら極力アコースティック感を持ちつつも軽くなりすぎない工夫がなされており、鍵盤の感触は幅広い表現が出来るようになっています。

YAMAHAの“鍵盤”について

ご回答頂いた方:梅津 昇陛 氏(株式会社ヤマハミュージックジャパンLM営業部 マーケティング課)

「弾き心地」と言うと鍵盤ユニット自体の性能を気にされる方も多いかもしれませんが、実際には生ピアノなどのアコースティック楽器と同様に「聴こえてくるサウンド」まで確認して初めて実感できるものだと考えています。
弊社は100年以上続くピアノメーカーですが、電子楽器においても鍵盤ユニットと音源の両方を自社で開発している数少ないメーカーです。
例えばステージキーボードYCシリーズには鍵盤ユニットが異なる3機種がラインナップされていますが、同じ音色であってもそれぞれの鍵盤で心地よい演奏ができるよう、アーティスト・プレーヤーにチェックいただきながら鍵盤と音源のマッチング調整をおこなっています。

試奏される際には「音の強弱が自分の演奏イメージに合っているか」といった点も気にしながら鍵盤タッチをご確認いただけたら嬉しいです。



機能の比較

 

各製品の機能比較は上記の通り!

YAMAHA CKはこの中で唯一Bluetoothオーディオ再生に対応しています。また、CKのみ本体スピーカーを搭載しているので、別途ヘッドホンや外部スピーカーを用意しなくても本体のみで使用することが出来ます。

サッと演奏できるので、本体スピーカー搭載はありがたいですね!自宅練習でも省スペースで演奏できます。

また、どのモデルも電池駆動に対応!

ストリートライブや屋外、電源の取りずらい場所での演奏の時はいずれのモデルも電池駆動できる点が素晴らしいですね!

その中でもKROSS2が駆動時間は最も長い模様。

また、シンセやキーボードは別売りのペダルにピアノと同様のダンパー(音を伸ばす)機能だけでなく音色やエフェクトの切り替え、音量の操作など様々なアクションを割り当て可能で、何かと忙しいライブ中でも足で色々コントロールできるのですが、JUNO-DSやCKが2つに対しKROSS2のみペダルを3つまで接続出来ます!

これも地味に大事なポイントですね!!


いかがでしたでしょうか?

本日はRoland JUNO-DS、KORG KROSS2、YAMAHA CKシリーズという3社の人気シンセサイザーについて比較、レビューさせていただきました!

いずれのモデルも優秀で、正直どれを選んでいただいても外れない機種たちですので、あとは演奏者さんの好みで選んで頂くのが良いかと!

音質、機能、見た目、価格etc・・・ご自身が大事にされているポイントに注目しつつ、色々吟味してみてください!

この記事の投稿スタッフ

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投稿者 立浦
プロフィール 高校1年からエレキギターをはじめ、大学卒業まで月のアルバイト代の殆どをバンド活動、それに伴う機材に費やしてきた人柱。そして一児のパパ。これまでに買ったギターやベースなどの竿ものは15本以上、エフェクターに関しては30台を超えてからは数えていません…その他にもシンセ、アンプ、DTMソフトetc...一体いくら使ったのか、分かりません。でも、でもね!自分で買ってきたからこそ、商品の使い方はもちろん、良いところも悪いところもなんでもご提案出来る自信がありますよ!当店ではそんな経験を生かしてアンプ、エフェクター、シンセサイザー、PA、DTM、DJなど、幅広く担当しております。貴方にピッタリな楽器、是非一緒に探させてください!

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店舗名 島村楽器 名古屋パルコ店
担当 立浦(たてうら)
電話番号 052-264-8316

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