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  5. 話題のMOTU M2/M4 VS Solid State Logic(SSL) SSL2/SSL2+ Audient iD4mkⅡ/iD14mkⅡを徹底比較!宅録オーディオインターフェイス頂上決戦!

店舗移転に伴い、現区画(東館5F)での営業は11月14日(日)までとなります。12月4(土)より名古屋パルコ館内の新たな区画(南館6F)で営業再開いたします。

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話題のMOTU M2/M4 VS Solid State Logic(SSL) SSL2/SSL2+ Audient iD4mkⅡ/iD14mkⅡを徹底比較!宅録オーディオインターフェイス頂上決戦!

メーカー 型番 通常価格(税込) デジマートURL
AUDIENT iD4 mkⅡ ¥25,500 こちら
AUDIENT iD14 mkⅡ ¥38,500 こちら
MOTU M2 ¥28,600 こちら
MOTU M4 ¥35,200 こちら
Solid State Logic SSL2 ¥26,000 こちら
Solid State Logic SSL2+ ¥32,250 こちら

皆さんこんにちは!島村楽器名古屋パルコ店の立浦と申します!

本日は、現在宅録シーンで抜きん出た人気を誇るオーディオインターフェイス、米国のMOTU(Mark Of The Unicorn)のM2/M4と、イギリスのSolid State Logid(SSL)のSSL2/SSL2+そしてAudientのiD4mk2/iD14mk2の3機種を徹底的に比較していきたいと思います!

※あれこれ書きすぎたのでめちゃくちゃ長くなりますがご容赦下さい。。。


それぞれの機種の概要・詳細につきまして、Audient iD4mkⅡ/iD14mkⅡはこちら、MOTU M2/M4はこちら、SSL2/SSL2+はこちらをご覧ください♪


上記3機種のどの製品も

・業務スタジオや放送局などに採用されるハイエンドモデルを多数リリースする老舗メーカーの製品

・2~3万円台という高過ぎない価格帯

・最新規格のUSB-Cを採用

・高級機材と同等のパーツを一部使用し、同価格帯のモデルの中でもズバ抜けたスペック値とサウンドを誇る高品質なモデル

という点で、甲乙付け難いモデルたち。

皆様の中には

「ぶっちゃけ、どれを買うのが正解なの?」

「どういった違いがあって、どういうポイントを基準に選ぶべき?」

とお悩みの方も多いのではないでしょうか??

そんな皆様の一助となるよう、担当の独断と偏見を交え各機種を徹底比較していきたいと思います!

Audient iD4mk2/iD14mk2については個別で当社Youtubeチャンネルで解説中!

アナログ、デジタル回路ともに拘り抜いて設計・開発され、同価格帯のモデルをはるかに凌駕するAudient iD4mk2/iD14mk2。

担当もオススメ過ぎて1本解説動画を作成しました!

一体どんなところが優れているのか、両機種や他機種との違いはどんなところにあるのか、また同機種独自の機能や専用アプリの概要や使い方などを本動画にて細かくご紹介です!


各機種の端子や接続仕様を比較!

・iD4mkⅡとM2とSSL2は入力2つ、出力2つとどれも一緒

・iD14mkⅡは入力10つ(インターフェイス本体では2ch、Optical端子で8ch追加)、出力6つ

・M4は入力4つ、出力4つ

・SSL2+は入力2つ、出力4つ

iD14mk2の入力数についての注釈

iD14mk2は上記のように外部のマイクプリアンプなどを使用しADAT端子でデジタル接続すれば、マイク入力を最大10本まで拡張する事が出来ます。
オーディオインターフェイス単体ではギター・ベースなどのDI入力×1、MIC/LINE×2入力となります。


MIDI端子について

M2/M4/SSL2+には搭載されているMIDI端子ですが、iD4mkⅡ/iD14mkⅡとSSL2にはありません!

ヘッドホン端子数について

またSSL2+にはヘッドホン端子が2基装備されており2人での作業が可能となりますが、M2/M4/SSL2には1基のみとなります。

また、iD4mkⅡ/iD14mkⅡ、SSL2/SSL2+と異なり個別の出力設定は出来ませんがヘッドホン端子が2基搭載搭載されています。

ループバック機能について

Audient iD4mkⅡ/iD14mkⅡとMOTU M2/M4にはライブ配信時などで定番のループバック機能が使用出来ますが、SSL2シリーズにはそれがありません。


iOSへの対応について

MOTUはメーカー公式にiOSへの対応をアナウンス

AudientはiD4mk2の方のみ対応をアナウンス、iD14mk2についてはアナウンスがありません。検証してみたところType-CポートのiPad ProやiPad Airであれば動作が可能でしたが、Lightning端子のiPhone/iPadでは動作しませんでした。(電力不足で動作しない模様、カメラアダプタ3で充電をしながらでもNGでした)従いまして上記の表では▲としました。

SSLはiOS対応については公式では下記のように「正式サポートしてないけど、一応使えるよ」という形で言及しているため、上記の表では△としました。

Solid State Logic社のアナウンスについてはこちら

付属のUSBケーブルについて

・iD4mkⅡ/iD14mkⅡはUSB-Cケーブルが1本付属

・M2/M4はUSB-Aケーブルが1本付属

・SSL2/SSL2+はUSB-CケーブルとUSB-C⇔USB-Aケーブルの2本が付属

これはどれも甲乙つけがたいぞ…!!


それぞれのサイズについて



実際の機種たちのそれぞれのサイズ比較はこんな感じ。
サイズ的に最もコンパクトなのはAudient iD4mkⅡですが堅牢なメタル素材を使用しているためか重量自体は3機種中でもiD14mk2と並んで重め。逆に言えば頑丈さは折り紙付きという事!

SSL2/SSL2+は重量こそiDシリーズよりも軽くなるものの、幅、奥行き、高さ共に3機種中最大!
これらの3機種は実際に当店の店頭にも実機を並べて展示しているのですが、担当的にも大きめだなと感じます。操作しやすいメインのノブも相まって頼りになりそうな存在感があります。

iD4mkⅡやiD14mkⅡ・SSL2/SSL2+は各チャンネルのゲインつまみやメイン・ヘッドホン等のボリュームのノブが天面にあったりメインボリュームのノブがやや大きめに作られている為、テーブルに平置きした際にはこちらの方が操作性が良さそうです。

そしてMOTU M2/M4はコンパクトですね!
重量は最軽量、サイズもiD4mk2には及ばないものの一般的なオーディオインターフェイスと比較してもさほど大きさを感じさせません。本体の高さが薄いからかな?
高品質なオーディオインターフェイスってどうしても大きさが増す傾向にありますが、このサイズや重量なら持ち運びも苦にならなさそうです。

全部並べるとこんな感じ!(SSL2/SSL2+はサイズが同じなので,上記写真ではSSL2+のみ設置)

うん、やっぱりiD4mk2はコンパクトに見えますね!

iD4mk2は上記写真のようにシンセサイザーやMIDIキーボードの隅にスペースがあれば平置きも可能な程!これは何かと煩雑になる作業場の省スペース化に一役買ってくれそうです。

横から見るとこんな感じ。

やはり高さの面で言えば、iDやSSLはつまみが出っ張るので、MOTU Mシリーズがスマートに見えますね。
しかし大きい分、SSLの端子群は頑丈で信頼できそう…。

ここも甲乙つけがたいところです!

それぞれの魅力的な点を紹介!!

それでは、次項では各機種特有の魅力的な機能についてご紹介していきたいと思います!

SSL2シリーズの『Legacy 4K』は超強力!

SSL社は、聞きしに勝る音響機器ブランド。一般的な馴染は無くとも、プロのアーティストやレコーディングエンジニアでその名を知らない人はいないでしょう。40年以上にわたり最高級オーディオミキシングコンソールを作り続けられてきた知識と経験を詰め込んだこのSSL2シリーズには「Legacy 4K」という特有の機能を搭載しています。

この「4K」 とは、同社の代名詞でもある、世界中のプロのスタジオに採用されビートルズやマイケルジャクソンなどをはじめとする多くの歴史的名盤にも採用されてきたSL4000 シリーズ・アナログミキシングコンソールを指しており、特徴的なサウンドを再現することが可能になります。

本体に搭載された「4K」ボダンを ON にするだけで、エッジの効いたパンチのあるサウンドを生み出してくれるのです。


そして何よりこの「SSL2 / SSL2+」はアルプス社製ポット、ノイトリック社製 XLR & Jack コネクターや大容量高出力ヘッドフォンアンプなど同社の大型コンソールや IO ユニットに使用しているパーツを採用しちゃっているんです!

2~3万円台という価格帯では有り得ない高品位なパーツや回路を採用しているので、レコーディング時においてこのインターフェイスを使用するだけであら不思議!

高品位なアウトボードを通したような一発OKなサウンドに早変わりしてしまうのです!


MOTU M2/M4には超高級AD/DAコンバーター採用

MOTU M2/M4には独自技術開発により世界最高峰オーディオ DAC製品を数多く生み出ESS Technology社のESS Sabre32Ultra™DACというチップ(AD/DAコンバーター)を採用しています。

音質に関する重要な位置づけにあるこのチップ、例えば同社の“828ES(15万円くらい)”とかハイエンドなインターフェイスを多くリリースするApogee社の“Emsemble Thunderbolt(30万円くらい)”と言ったような高級機にのみ採用されていたものなんです!

それをこの2~3万円台のモデルに採用してしまったのですから、驚異というよりほかありません!!

ドラゴンボールで例えるなら初期ヤムチャが超かめはめ波を撃ててしまうくらいの脅威!

しかもMOTU M2/M4は製造をアメリカ国内にて行っているとのこと!

大体、他社の同価格帯は中国や台湾、インドなどのアジア諸国の工場で生産しコストを下げるのですが…こういったところにもこだわりが見て取れますね!(内部のパーツは海外製です)

8/27追記情報:コンバーターに関するの秘話として、人気チップAKMの供給不足問題からAudient製品も現在はESSに変更している模様。(現SSLもESSとのうわさも!)こちらについては現在どのチップを使用しているのか調査中です!

価格に見合わぬ拘り!M2/M4のレベルメーターは視認性抜群!

何気に重要なのがこのレベルメーターの視認性!

M2/M4にはこの価格帯のオーディオインターフェースで唯一、すべての入力および出力用の明確で詳細なレベルメーターを備えたフルカラーLCDを備えています。(上記写真)

これによりオーディオインターフェイスだけでプロフェッショナルレベルのボリュームコントロールが出来てしまいます!

その視認性の良さは、他機種と比べれば一目瞭然!

人気のSteinberg UR22Cは、音声入力におけるレベルメーター表示は無く、入力許容量を超えるとPeakランプが赤く点灯するのみ。

また、対抗機種のSSL2シリーズは5段階/iDシリーズが7段階のLEDによるメーター表示となっているのに対し、MOTU M2/M4は非常にグラフィカルで見易いのが特徴的です。

しかも、入力だけでなく出力のレベルもメーターで監視できるという有難い仕様です!

これも同価格帯の他社機種には無い点ですね!

Audient iDシリーズは専用入力端子搭載でギター/ベース録音時の音が凄く良い!

Audient iDシリーズで個人的に推したいのがこの正面にあるD.I入力!

このチャンネルはクラシカルな真空管アンプの入力段にも頻繁に使用されるJFET(接合型電界効果トランジスタ)を用いた回路で構成されており、通常の入力よりもファットな倍音成分を含んだサウンドを生成してくれます。

これにより、ギター・ベースの録音時のサウンドが飛躍的に向上します!

専用アプリと充実のミキサー機能

iDシリーズには新旧モデル問わず使用出来る『iD Mixer Software』という、iDシリーズをパソコン上でコントロールできるアプリケーション(無償)が用意されおり、音量のバランスやルーティングなどをユーザーの任意にアサイン、保存する事が可能です。

このアプリを使用すれば、マイクや楽器の音声と、パソコンやスマホの中で再生するBGM(iTunesやYoutubeの音など)を再度オーディオインターフェイスから端末に戻す『ループバック』も使用可能!!

しかもソースを細かく選択可能!実際のやり方などは本家公式ページにて公開されています!

ループバックはBGMを掛けながら雑談配信をしたい方やカラオケ配信などをやりたい方には必須の機能です!

そして更に担当のGETした裏情報によると、2021年8月現在メーカー側で、現状より高度なループバック機能へのアップデート(*iDミキサーのアップデート)を予定しているようです。

iDシリーズの何気に便利な“ヴァーチャル・スクロールホイール”機能

トップ面についているエンコーダー、こちらは通常はマスターボリュームとして機能しますが、iD14mk2にはここにユーザーの任意のパラメーターをアサインしてコントロールできる“スクロール・ホイール”という便利な機能が搭載さいれています。

音源プラグインやエフェクトのパラメーターやDAWのボリューム・オートメーション等、様々な機能へのアクセスしコントロールが可能になります。

また、ファンクション(トークバックや位相反転等)のアサインボタンとしても利用できます。

このスクロール・ホイール機能の詳細は下記公式動画にて!

作業用としては何気に有難い機能です!

iD14mkⅡはデジタル入力で拡張可能!

iD14mkIIのみADATとSPDIF両方のデジタル入力を備えています。
本体に備え付けられているマイク入力は2基のみですが、このデジタル入力から対応したマイクプリ機材を追加すれば、さらに8CHのマイク入力の拡張が可能、つまりマイク10本の同時使用・同時録音が可能となります。

もちろん、デジタル入力からの信号も専用のiDミキサーアプリでコントロール上でコントロール可能です!

各機種のサウンド面における数値比較

ダイナミックレンジの値

よく音響機材を比較する上でメーカーが売り文句としている数値で入力・出力における“ダイナミックレンジ”という値があります。

用語解説:ダイナミックレンジ

オーディオの世界でのダイナミックレンジ(dynamic range)とは信号の最小値と最大値の比率をいい、情報量を表す指標、物理特性のひとつです。
最小値の下限は一般にオーディオ機器の残留ノイズの大きさに影響を受けます。ノイズより小さな信号は残留ノイズに埋もれてしまい識別ができません。
最大値の上限は、オーディオ機器や構成する電気回路が扱える信号の最大値(=許容量)で決まってしまいます。
最大値を超える大きな信号は歪んでしまいます。

このように下限、上限が存在するのでオーディオ機器などの性能を比較する際の大切な指標としており、単位はdB(デシベル)を使います。

出展:一般社団法人 日本オーディオ協会HPより

つまりこの数値が高ければ高いほど音質・音圧が良い、という事ですね!

各メーカーの測定方法・測定環境などによっても上下しますし、結局のところ音の良し悪しは個人の主観に依る事も多いので、この数値を信じ過ぎる必要はありませんが、一つの指標としては有効な値かと思います。

んで、それぞれの機種の数値は上記のような感じ!(メーカーサイトや説明書・スペックシートから引っ張ってきました)

音質が良い!と話題のこの3機種ですが、スペック値だけで見ればiDシリーズが大きくリードしているようです!

ちなみに3機種だけでなく、他メーカーの市場で人気モデルなモデルとも比べてみましょう。

1万円台で現在国内人気No.1を誇るオーディオインターフェイス、Steinberg UR22Cとの比較は上記のような感じ!

うむ、iD、MOTUやSSLのほうがグッと数値が高くなっていますね!

ちなみにプロも多数愛用のUniversal Audio Apollo Twin Xとの比較は上記!

やはりランクアップすると更に数値が上昇しますね!さすが人気のApollo Twinシリーズ!!

ドラゴンボール的に言えば

「…?!戦闘力がどんどん上昇している…?!!」

といった感じですね!

しかし!注目すべきはAudient iDシリーズのヘッドホン出力のダイナミックレンジ値!

なんとApollo Twin Xより僅かですが上回っています!
絶対王者に土をつけるとは…恐るべしiD4mkⅡ/iD14mkⅡ!

入力EINの値

オーディオ機器のスペックを見る際にもう一つ重要な項目として

『入力換算雑音=EIN』

というものがあります。詳しいご説明は割愛させて頂きますが、これはつまるところ「どれだけマイク入力時にノイズが抑えられるか?』というもの。
マイクや楽器を繋いで音量を上げていったときに『サー…』というノイズが乗るポイントがあるのですが、このEIN値が高ければ高いほどそういったノイズを抑えられる傾向にあります。

そしてSSL2/SSL2+の方が僅かではありますがEIN値が良い=ノイズが少ない、となっています。
ここは極力ノイズを避けて録音したい方にはとても注目すべきポイントですね!

この数値を参考値としつつ、気になる方は実際に店舗でマイクや楽器を繋いでみたり、再生音を聴いてみたりして、ご自身の“耳と直感”で判断してみて下さい!

M2/SSL2+を使って実際の音質をチェック!

ではでは、肝心の音質をチェックしてみたいと思います!

当店スタッフでボーカリスト兼キーボーディストのきっしぃこと岸本さんにご協力いただき、MOTUとSSL(4K無し、有り)にてそれぞれボーカルを簡単にREC!!

※都合により今回の動画では2機種のみとなっております。Audient iDシリーズを交えた3機種の比較は、近日公開予定!

M2/M4とSSL2/SSL2+の録音時のサウンドについて

その時の様子が上記となります!
マイクは定番のNeumann U87Aiを使用!ご確認の際は程度の良いイヤホン、ヘッドホン、モニタースピーカー等のご利用が推奨されます!
いかがでしょうか?
どちらも甲乙つけ難いほどクリアに録れているかと思いますが、一つ言えるのは

『ボーカルはSSL2/SSL2+はLegacy 4Kを入れて録った方が良い!』

という事でしょうか。

上記でもご紹介しましたが、Legacy 4Kは端的に言うと

『高い周波数成分でのEQブーストと、 それに合わせて厳密に調整された共鳴歪みとを掛け合わせて音色の強調を実現』

というアナログマジックな効果を付加してくれるものです。
今回の検証においても、高域の特性が上がりまた、全体的なボーカルの音色もクリアになっており聴きやすく変化しているのではないかな、と思いました。

これなら、あと僅かに調整するだけで普通にボーカルでもOKテイクでいけちゃうんじゃなかろうか…この価格でこれは凄い!!

ちなみに、グラミー賞常連のHIPHOPアーティストKanye West(カニエ ウェスト)も、先日行われたベッドルーム(自宅の寝室)からのライブ配信においてSSL2+を使っているシーンがあったらしく、海外フォーラムでも「あのカニエが…?!ホームレコーディング機材のミニマル化はここまで来たのか!」と話題になっているようです。

iD4mkⅡ/iD14mkⅡの録音時のサウンドについて

上記の比較動画を作成するときとは別でiD4mkⅡ/iD14mkⅡのマイクサウンドもチェックしてみましたが、こちらも素晴らしいサウンドでちょっと度肝を抜かれました!

iDシリーズはどちらも、同社定番のプロスタジオ向けコンソールASP8024 Heritage Editionと同じディスクリート Class-A 回路を採用しており、明瞭でノイズレスなプロフェッショナル・サウンドを得られることで知られています。

上記の動画はその「ASP8024-Heritage Edition」から「iD4」までのサウンドを同じ条件下でレコーディングした検証動画ですが…どうですか?サウンドの違い、皆さん分かります?

僅かな差はあるかと思いますが、かなり均一ではないかと思います。


ちなみに件のコンソールASP8024 Heritage Editionは日本円にして販売価格400万円超。
もちろん実際のプロのスタジオでも多数採用され稼働しているモデルです。
逆に言えば400万円のサウンドと近しい音色がお手頃価格で手にできるという事!

そしてiDシリーズのマイクプリは3機種唯一のディスクリートClass A仕様!

iDシリーズは先日マイクプリの優秀さから、オーディオプロフェッショナルの業績を評価する毎年恒例のプログラムUS TEC Awardsにも受賞候補としてノミネートされたとの事、そう考えるとiDシリーズのマイクプリはかなりヤバ目ではないでしょうか。


エレキギター直挿し時の録音時のサウンドはiDシリーズがベスト

また、前述しておりましたJFET(接合型電界効果トランジスタ)を用いた回路で構成されたD.I入力により、ギター・ベース録音時のサウンドには目を見張るものがあります!
実際にMOTU M2(JFET不使用)とエレキギターのサウンドをギターシミュレータープラグイン(Positive Grid Bias Amp 2)に通して鳴らして比較してみたのですが、かなり明確な差がありました。
明らかにこのiD14mkⅡの方がタイトでキレが良く、弾いていて気持ち良いです!

ここは気になったので同じフレーズをそれぞれiD14mk2とM2で録音した上で、波形をアナライザーソフトで見てみてたら、音量は同じでも倍音成分がiDで録った音の方が豊かに出ていたのを確認する事が出来ました。

プラセボじゃなかった!(笑)

担当的には録音のサウンドは

SSL2/SSL2+(4K有り)=iD4mkⅡ/iD14mkⅡ(ギター録音の音はNo.1)≧M2/M4>SSL2/SSL2+(4K無し)

の順番かなーと思いますが…
いや、MOTU M2/M4も素晴らしいんですけどね?
なんというかもうこの辺は使用者さんの好み次第な気もしますね…。

是非皆様にも実機をチェックしてほしいです。

再生時のサウンドについて

レコーディング、作曲において録音時のサウンドはもちろんのこと、出音、つまり再生時のサウンドもとっても重要になります。
ここに関しては担当的には

M2/M4=iD4mkⅡ/iD14mkⅡ≧SSL2/SSL2+

という印象を持ちました。

何が嬉しいって、MOTU M2/M4とAudient iD4mk2/iD14mk2はSSLと比べて

『再生した時の音がクリアでデカい!』

モニタースピーカーやヘッドホンで再生した場合、自分に返ってくる音がM2/M4の方がデカくてダイナミック!これは大事ですよ!

SSL2/SSL2+でも、もちろん使用するには十分な音量なんですが、なんというか気分がノッてくると

「オラ、もっとデケェ音で戦いてぇ…」

って時ってあると思うんですよね!無いですか?有りますよね?

そんな時にMOTU M2/M4やiD4mk2/iD14mk2ならググッと更に音量をガチ上げ出来てしまうんですヨ。
これって、レコーディングやミックスするときだけじゃなくてライブでの同期演奏に使用するときなんかにも、とっても戦力になると思うんですよ、うん。
MOTUに関して言えば以前、M624という上位機種のオーディオインターフェイスとその他の同価格帯人気インターフェイスを比較した時も、MOTU 624の音量が一番大きかったんですよね~これはメーカーの特性でもあるのでしょうか?

(その時の様子も当店ブログにてご紹介中!詳しくはこちら)

音の傾向的には

MOTUは全体的に元気で明るくメジャー・派手で楽しく音楽を聴ける

Audientは特にドラムやベースなどのリズムがクリアに聴き取れミックスバランスを整えやすそう

SSLは全体的におとなし目でナチュラル・忠実な高品位サウンド

といったように感じます。(担当の主観です!主観ですよ?)

しかしながらヘッドホンでの出力に関しては、ハイボルテージモードで動作させたiDシリーズに分があるかも?
と思いました。

iD4mk2/iD14mk2独自のハイボルテージモードについて

USB-Cは最大で5A/20V/100Wという大きな電力を供給・受給可能な有能規格ですが、実はiDシリーズはその恩恵を受ける事が可能なのです。
オーディオインターフェイス本体とパソコンをUSB-Cで接続し5VDC/1.5Aという電力供給がなされると自動的に独自の“ハイボルテージモード”に移行します。
このモードに入るとインターフェイス内部のアナログ回路電圧が昇圧され、それによりヘッドホンのヘッドルームが拡張されサウンドや出力レベルがグッと上がるのです!

ドラゴンボールで言えば元気玉作るときに悟空が「オラに力を分けてくれr…
あ、そろそろしつこいと思うのでもう言うのやめときます!


ヘッドホンからの音にドンと余裕が生まれますしデカめに音を返していっても割れにくくなります。
上記で書いた通り出音の評価は使用者の好みにはなると思いますが、このハイボルテージモードは結構見逃せませんね!
ここ数年でリリースされたMacならUSB Type-Cポートは搭載されていますし、ヘッドホン作業が多めの夜間DTMerにはこの仕様は結構有難いかもしれません。

個人的に言ってもハイボルテージモードでのiDのヘッドホンサウンドはかなり好みでした。

じゃあiDシリーズ自体はUSB-Cじゃないと使えないの?というとそうでもなく、USB-C(インターフェイス側)⇔USB-A(パソコン側)の接続であっても900mAの電力を供給する(所謂USB3.0のポート)ものなら通常のモードで駆動が可能です。
ここ6~7年くらいにリリースされているパソコンなら大部分は対応しているはずです。
対応していない、もしくは対応しているポートが他の機材で埋まっていて空いていない!という場合でも電源付きのUSBハブを介せば使用自体は可能です。

あくまでiDシリーズを最大のパフォーマンスで駆動させるならType-Cで接続しよう!
という事で御座います。


iD14mk2の出力の豊かさ

また、サウンド以外に“サウンドの出力”というポイントで特筆すべき点として、iD14mkのみiD14mk2はOUTPUTの1/2、3/4、そしてヘッドフォン(ステレオ5/6)と最大6つまでコンピューター内やDAWからの音声信号を分岐して出力出来る点が挙げられます。

スピーカーとの同時モニタリングはもちろん、iDミキサーでCUEに割り当てることでMAIN OUTとは別のアーティストヘッドフォンミックスも可能となり、これにより例えばバンドの同期演奏に「本体のOUTPUT1/2からは打ち込みのシンセの音、3/4からは事前に録音したギターやボーカルのハーモニーパート、そしてヘッドホンからは1~4+クリックの音を返す」といったような自由度の高いルーティングが可能になります。

M4やSSL2+も出力は4系統あるので同期演奏には十分対応できるのですが、それらよりも更に色々とセッティング出来るのはうれしいポイントですね!

と、ここまで言うとMOTUやAudientが優位のように聞こえますが…

繰り返しになりますが、もちろんSSL2/SSL2+でもまーったく問題ありません。
それどころかこれまでの同価格帯のオーディオインターフェイスと比較すれば抜きん出ているくらいです!
まぁ要はこれも使用者さんの好みで選びましょう!という事です!

付属するソフトウェアの違い

最後に、本機種たちに付属するソフトウェアの違いについても言及したいと思います。

オーディオインターフェイスは、購入すると本体に音楽制作用のDAWソフトや音源ソフト、サウンドループ(音ネタ)やミックス・マスタリングで使えるプラグインエフェクトなどが無料で付属する事が多いのですが、これらの機種もそれぞれソフトウェアが付属します。

付属の本体DAW

Audient iD4mk2 / iD14mk2:定番DAWソフトCubase 及びiOSで使えるCubasisのLE版が付属します。

MOTU M2/M4:Peformer Lite,Ableton Live Lite

SSL2/SSL2+:Ableton Live Liteが付帯します。(SSL2のHPにProtools First付帯の表記もありますが、Protools Firstは誰でも無償でダウンロードし使えるので除外しておきます)

日本国内ではCubaseが圧倒的に人気ですよね!ダンスミュージックを作るならAbleton Liveも見逃せませんが、バンドや歌モノの曲ならCubaseの方が使いやすいかな?
しかしながらバンドマンでも国内外でAbleton Liveを使用してる人が増えています。

また、Performer LiteはMOTU社の独自DAW!コアな層に人気、かつLite版としてはこの中では一番完成度が高いように思います。

個人的には総合力でCubaseがまだまだ有利だと思いますが、気になる人はAbleton Liveもチェックしてみて下さい!

付属の音源

Audient iD4mk2 / iD14mk2:シンセサイザー音源Retrolue2、メロトロンの音をシミュレートしたM-Tron Pro LE、Waldorfのシンセ音源集Waldorf Edition 2LE

MOTU M2/M4:Peformer Liteに含まれるピアノ、オルガン、ベース、オーケストラ系等100種を超える楽器音色

SSL2/SSL2+:2,000を超える様々な楽器の音を要したHyNative Instruments社のHybrid Keys & Komplete Start

iDシリーズはシンセサイザーよりなサウンド群になりますね!付属のCubase LEなどにも生楽器系は入っていますので、追加付属のシンセサイザーサウンドは結構強力なのではないでしょうか。

M2/M4は追加付属こそしないものの、Performer Liteに付帯する楽器の音色は結構魅力的です。(Youtubeのレビュー動画などでもご確認言頂けます)

そしてSSLに付属するNative Instruments社の音源は良いですね!音数だけで見れば一番多いのかな?幅広い音色を使用したい方にお勧めです!

付属のプラグインエフェクト

Audient iD4mk2 / iD14mk2:Cubase/Cubasis LEにエフェクト内蔵MesaBoogie、Fender、Ampegなど8種のキャビをシミュレートしたTorpedo Wall of Sound

MOTU M2/M4:Performer Liteに数十種のエフェクト、ギターエフェクトを内蔵

SSL2/SSL2+:KOMPLETE Startにエフェクト内蔵、ボーカル・ドラム用SSL Nativeプラグインのライセンス、全てのSSL Nativeプラグインが6か月無償で使えるライセンス付


付属のプラグインエフェクトも各社キャラが違いますね!

同社のiDシリーズに付属のキャビネットシミュレーターは面白いですね!ギタリスト、ベーシストには一見の価値ありです!外部でアンプを持っている人はもちろん、DAW内蔵のギターエフェクトと併用してみてもギター・ベースのサウンドが良い感じに仕上がりそうですね!

実践的なのはSSLに付属するSSL NativeのVocal Stripというボーカル用、そしてDrumstripというドラム用のミックスプラグインでしょうか。
これはそれぞれ別売り200$くらいで売られている結構強力なプラグイン。2つで400$が無料。すごい!

更に他のSSL Nativeプラグインも6か月間は無料で使えるようになるようです。

付属のループ集

Audient iD4mk2 / iD14mk2:ドラム、シンセ、ボーカル等2GB(Loopcloud)

MOTU M2/M4:様々な音楽スタイルを網羅したループを6GB(BigFish Audio/Lucidsamples/Loopmasters)

SSL2/SSL2+:厳選された即戦力ループを1.5GB(Loopcloud)

これはMOTUが抜きん出てますね!他2機種がLoopcloudからのみのサンプルライブラリに対し、M2/M4にはDJ、音楽プロデューサーはもちろん、映画やテレビなどのSE・BGMでもよく使われる著名な3社から提供されるライブラリライブラリ、しかも6GBも付帯!

ループ主体で曲作りを進めたい方には必見です!


総括

どれも大変に優れており優劣なんて無い逸品たちですが…以上の事柄を加味すると

MOTU M2/M4の比較メリット:

・コンパクトで設置、持ち運びしやすい

・本体に入出力のフルカラーLCDレベルメーターが搭載されており視認性が良い

・ハイエンドモデルと同等のコンバータを使用し再生音がクリアで大きい

・付属DAWソフトPerformer Liteの完成度が高く、付属のループ集も6GBという大容量

・M2/M4ともにMIDI端子を搭載(SSL2+以外の他モデルには無し)


Solid State Logic SSL2/SSL2+の比較メリット:

・メインボリュームノブが大きく、またその他の操作端子も天面にあり操作しやすい

・伝説のコンソールのサウンドのエッセンスを付与するLegacy 4Kで録音時の音質抜群

・同社自慢の実践的なプラグインSSL Native VocalStripやDrumStripが付属

・SSL2+はヘッドホンアウト2基装備、出力音声も自由に調節可能で2人での作業もやり易い(SSL2は1基)


Audient iD4mkⅡ/iD14mkⅡの比較メリット:

・業務機種ライクな堅牢なメタルボディ採用、そして3機種中最もサウンドスペック値が高く、ハイエンド機を脅かすほど

・入出力の自由度も高く専用アプリiD『iD Mixer Software』を介して、より詳細なレコーディング・再生の設定を行う事が出来る

・専用のDI入力端子を装備し、マイク入力はもちろんのことギター・ベースなどの入力の音も凄く良い

・ハイボルテージモードでType-C仕様のMacユーザーでヘッドホン環境での使用がメインの際にお勧め

というそれぞれの良さがあります。
従ってざーっくりと私の主観で言うと

打ち込み主体、またミックス・マスタリング寄り、パソコンでの同期演奏用ならAudient iD4mkⅡ/iD14mkⅡかMOTU M2/M4

レコーディングで、特にマイクでのボーカルの録音サウンドに拘りたい方ならSolid State Logic SSL2/SSL2+

マイクサウンド、そしてギター・ベースの録音時の音も優れたものが欲しい方、及びヘッドホンでの作業がメインとなる方ならAudient iD4mkⅡ/iD14mkⅡ

という選択になるでしょうか。

もちろん、どれを使っても全く問題ナッシング!

この3機種ならどのモデルをご選択しても公開させないことをお約束します。

何度も申し上げますが音は主観的なもので、決してスペックだけで語れるものではありません!

是非ご自身の耳と主観を信じご選択ください!

実際に店頭にも実機を用意しておりますので、お試し頂く事も可能ですよ!

じっくり選定したい方へ!製品をじっくりお試し頂ける防音ルーム完備しております!

「店頭じゃ落ち着いて試せない…腰を落ち着けてじっくり試したい」

そんなお客様にもご安心頂けるよう、当店では専用の防音室をご用意しております。

誰にも邪魔されず、心行くまで気になる機材をしっかりチェックしたい方、是非当店デジタル担当の私、立浦までご相談ください!!

お電話やメールなどでも随時お受付しております!

※防音室をご利用の際は必ず事前にご予約をお願い致します。



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投稿者 立浦
プロフィール 高校1年からエレキギターをはじめ、大学卒業まで月のアルバイト代の殆どをバンド活動、それに伴う機材に費やしてきた人柱。そして一児のパパ。これまでに買ったギターやベースなどの竿ものは15本以上、エフェクターに関しては30台を超えてからは数えていません…その他にもシンセ、アンプ、DTMソフトetc...一体いくら使ったのか、分かりません。でも、でもね!自分で買ってきたからこそ、商品の使い方はもちろん、良いところも悪いところもなんでもご提案出来る自信がありますよ!当店ではそんな経験を生かしてアンプ、エフェクター、シンセサイザー、PA、DTM、DJなど、幅広く担当しております。貴方にピッタリな楽器、是非一緒に探させてください!

お問い合わせ

店舗名 島村楽器 名古屋パルコ店
担当 立浦(たてうら)
電話番号 052-264-8316

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