SUZUKI オムニコード OM-108レビュー!誰でもどこでも楽しめる新しい楽器

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2024年05月06日

1981年発売のスズキオリジナル電子楽器“オムニコード”が現代に蘇りました!オートハープをフィーチャーし、誰でもどこでも楽しめる新しい楽器として特に欧米で人気を博した同シリーズ製品、1996年発売のOM-300を最後に販売を終了となっておりましたが、再販を望む声に応えOM-108として復刻! 発売前 […]

1981年発売のスズキオリジナル電子楽器“オムニコード”が現代に蘇りました!
オートハープをフィーチャーし、誰でもどこでも楽しめる新しい楽器として特に欧米で人気を博した同シリーズ製品、1996年発売のOM-300を最後に販売を終了となっておりましたが、再販を望む声に応えOM-108として復刻!

オムニコード OM-108

オムニコード OM-108

オートハープをフィーチャーした1981年発売のスズキオリジナル電子楽が復刻

¥77800税込

オムニコード OM-108 電源アダプターセット

オムニコード OM-108 電源アダプターセット

オムニコードに電源アダプターをセット

¥81100税込

オムニコードOM-108 専用ケース・電源アダプターセット

オムニコードOM-108 専用ケース・電源アダプターセット

オムニコードに専用ケースと電源アダプターをセット!

¥97600税込

発売前の実機を試させて頂いたので、そちらをもとにご紹介いたします!

実機チェック

OM-84という当初のモデルの復刻版となる本機種、ボタンの配置などは微妙に異なりますが基本的なデザインは踏襲している感じ。
レトロな外観が愛らしいですね!

本体中央のボタンで任意のコードを指定し、中央右にあるストラムプレートをなぞることで誰でも簡単に演奏することが可能です。
本体表面にはコード名とMAJOR/MINOR/7THの表記のみとなりますが、例えばMAJOR+7TH同時押しでMaj7コード、ボタン全部同時押しでAugコードといった具合に、ボタンの押さえ方でコードの種類をOM-108という型名の通り108種類から選択し演奏が可能!

コードを選択すると矩形波のような持続音が発音され、またストラムプレートはコードの構成音(4オクターブ)が配置され演奏出来ます!


ストラムプレートで演奏する音色はOmni1/2、Harp、Celeste、A.piano、Guitar、FM Piano、organ、Vibes、Banjoの合計10種。
上部の“VOICE”のセクションにて切り替えが可能です。
Omni1/2にはMellow Pulseという80年代に発売されたOM-84の音源方式を回路含めて忠実に再現した音色を収録。

シンセのような細かい音作りには対応していませんが音の余韻をSustainつまみで任意に変更可能。
またメインの音以外にSubの音をつまみを回して付与することが可能。SubにはSynth Stringsの音など各音色ごとに決まったものがアサインされています。

さらに本機種には10のリズムパターンが内蔵されており、演奏と連動させることが可能。

先ほどのコードについてもManualにしておけば持続音が流れるだけですが、Autoにしておくと選択したリズム・パターンに合わせたベースやバッキングが再生されます。

他にも、本体上部のキーボードボタンをONにするとコードボタンがメロディやリズムを演奏するモードに変更可能。
付属のシートを使えばどのボタンがどのパラメータに該当するのかも分かりやすくなります!
※キーボードモードがONの時、ストラムプレートでもリズムの演奏やビートリピートっぽい事が出来ます

LINE OUTやヘッドホン出力に加えて、MIDI OUTも装備。
コードの演奏情報やクロック信号などをMIDIで他の音楽機材に送信可能。

オプションで専用のキャリングケースもあるようです!

購入前に確認すべきポイント

OM-84から大きく機能の拡充は図られておらずあくまで当時のオムニコードを忠実に復刻した感がある本機種。
約8万円とそこそこ高価な機材が故に、下記の点は購入前にしっかり確認した方が良さそうです。


・内蔵サウンドは10種のみで音色を弄る(EQしたりエフェクトをかけたりレイヤーしたり)事は出来ない
・コードの音(矩形波っぽい持続音)、リズムサウンド(TR-808っぽい電子サウンド)は固定で音色のバリエーションがない。リズムパターンも10種類のみ、かつ一定で自身でリズムを組んだり展開をつけたり出来ない
・リズムの速度はTEMPOつまみで変更できるがディスプレイによるBPMの数値表示がないため感覚で決める形となり、MIDI INもないので外部からのクロック情報も受けない
・ストラムプレートの配列も一定で任意に変更できない
・USB端子などが無く内部のファームやプログラム書き換えの余地が無いため、おそらく今後の上記が改善・拡張する事は無さそう



しかしながらそもそものコンセプトが“誰でも弾ける”という簡単さを売りにしているもので、開発者の堀内優さんも「非常にシンプルな機器。できることが限られているからこそ面白い」とメディアへのインタビューで仰られています。従ってオムニコードに多くを求める事自体が間違いなのかもしれません…。

ちなみに同氏が登場するNAMM2024の動画が画以外のユーザーから大好評なので是非チェックして下さい!



誰でも簡単に演奏でき、コードも108種から演奏できる点は良さげ!
使い方次第でかなり遊べる楽器です!

いかがでしたでしょうか?
SUZUKIのオムニコードOM-108は6/6〜、只今ご注文受付中です!
当店にて実機の先行展示も行なっておりますので、気になる方は是非チェック!

この記事の投稿者:立浦

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