こんにちは、島村楽器名古屋パルコ店の立浦です。
本日はMOOGの新テルミンEtherwave Tereminについてご紹介!
1920年にロシアの物理学者レフ・テルミン博士が開発した“世界最古”ともいわれる電子楽器テルミン。
100年以上経つ今も多くの音楽シーンで愛用されている、ちょっとニッチな、でもとっても素敵な楽器。
世界情勢や、より複雑な電子楽器の登場により一時音楽の歴史から姿を消しかけていたテルミンですが、MOOG Music創始者のロバート・モーグ氏が1996年に現代に蘇らせるために開発・製造されたEtherwave Thereminをきっかけに、再び再注目されるようになりました。
そんな現代テルミンの代名詞Moog Etherwave Thereminが、ここにきて新バージョンにアップデートというから驚きです!
どんな点が変わったのか、かいつまんでご紹介します!
【洗練されたデザイン】
まず本体のデザインがやや変更されていますね!旧モデルも美しかったのですが、新モデルは比べるとやや丸みを帯びた筐体で何となく親しみやすさが増した感じに。洗練されたキャビネットには手仕上げの硬材と、着脱が容易なメッキブラス・アンテナを採用。
また、リアパネルのI/O 接続と着脱式のマイク・スタンド・アダプター(後述)により、素早いセットアップが可能です。
【CV/GATE CVボリュームの追加】
これまでにもピッチCVを搭載しておりましたが、今回新たにCV/GateとCVボリューム出力も追加!
これによりユーロラックやモジュラーシンセを直にコントロールすることが可能に!
テルミン奏者の方にはあまりなじみが無いかもしれませんが…シンセ界隈は今、空前のモジュラーシンセブームが到来しているのです!これは楽しそう!
テルミンとモジュラーの垣根を超えた融合でマシンライブのパフォーマンスの幅も広がること間違いなしですね!
【レスポンスと音源の刷新】
ボブ・モーグのテルミン回路設計を踏襲しながら、音源部分が刷新されたことでより低音域のレスポンスも向上!
つまり従来品よりも音質が良くなっているという事ですね!
ボリューム操作の反応も良くなり、より表現力の高い演奏が出来るテルミンに仕上がっています。
【ミュートボタンの追加】
テルミンはオーディオ・ケーブルをボリューム・アンテナに掛けると音が止まるので、これをミュート代わりにしていましたが今回のEtherwave Thereminにはワンタッチでオーディオ出力のボリュームを落とせるミュートボタンが追加されました!
地味な機能かもしれませんが、結構重宝される要素かと存じます。
しかもヘッドホン端子からの音声はミュートボタンのオン/オフに関わらず常時アクティブとなるので、ライブステージでの演奏前のチューニングや音声のモニターなんかにも使えますね!便利便利!
ちなみにこのミュートのON/OFFは別売りのフットスイッチでも可能となる模様!
ますます演奏の幅が広がりますね!
【マイクスタンドとの接続性】
これまで本体、あるいはスタンドを回しながら固定する方式でしたが、本機は図の様にマイクスタンドと本体の間にマウントを用いることになったので着脱も容易に!自由度の高いセッティングが可能となります!(5/8 インチマイクスタンド に適合)
いかがでしょう?テルミン奏者の方は気になる方も多いのではないでしょうか?
当店でもお取り寄せ可能ですので、是非ご注文下さい♪
製品仕様
• サウンド・ソース:アナログ・ヘテロダイン・オシレーター
• サウンド・モディファイア:アナログ VCA
• ピッチ・アンテナ:手の近さを基準に、約 0Hz~4.2kHz の周波数帯域を演奏制御
• ボリューム・アンテナ:70dB 以上のダイナミックレンジを手元でコントロール可能
• ミュート・ボタン:オン時オーディオ出力はミュート、フォーン出力はアクティブ/オフ時すべての出力がアク
ティブ
• スイッチ・ジャック:フットスイッチ(別売)用 1/4"ジャック、ミュート機能をコントロール可能
• 電源:LED インジケーター(フロント・パネル)、ボタン(リア・パネル)
• ヘッドフォン:1/4"出力端子
• オーディオ・アウト:1/4"オーディオ出力端子
• CV 出力:ボリューム CV アウト、ピッチ CV アウト、ゲート CV アウト用 3.5mm ジャック
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