シンバル沼へようこそ!叩けば鳴るだけじゃない“相棒”の選び方

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2025年07月18日

ドラムセットの中で、ひときわ個性を放つパーツ――それが“シンバル”。クラッシュの迫力ある音や、ハイハットのシャキッとした切れ味、ライドの深い響きなど、シンバルひとつでドラムの雰囲気もバンドの印象もグッと変わります。でも、「どんなシンバルを選べばいいの?」「クラッシュとライドって何が違うの?」と迷う方 […]

ドラムセットの中で、ひときわ個性を放つパーツ――それが“シンバル”。
クラッシュの迫力ある音や、ハイハットのシャキッとした切れ味、ライドの深い響きなど、シンバルひとつでドラムの雰囲気もバンドの印象もグッと変わります。

でも、「どんなシンバルを選べばいいの?」「クラッシュとライドって何が違うの?」と迷う方も多いはず。

この記事では、シンバルの種類や選び方、ジャンル別のポイントなどをわかりやすくまとめました。自分だけの“お気に入りの一枚”を見つけるヒントに、ぜひ読んでみてください!

1. はじめに 〜シンバル選びで大切なこと〜

シンバルはドラムセットの中でもサウンドの個性を大きく変える重要なパーツです。どんなシンバルを選ぶかで、演奏の雰囲気やバンド全体の印象も変わります。まずは、シンバル選びで失敗しないための基本的な考え方やコツを押さえ、自分にぴったりの一枚を見つける準備をしましょう。

2. シンバルの種類と役割を知ろう

シンバルにはハイハット・クラッシュ・ライド・スプラッシュ・チャイナなど様々な種類があり、それぞれに演奏で果たす役割や特徴的なサウンドがあります。種類ごとの違いを知ることで、どんな場面でどのシンバルが必要かがイメージしやすくなり、選びやすくなります。

・曲の区切り(A→Bメロ、サビの頭)で叩いて「決め」を演出<br />
・盛り上げたい場面で大音量のアクセント<br />
・短いフレーズやフィル後の余韻付け ・曲の区切り(A→Bメロ、サビの頭)で叩いて「決め」を演出
・盛り上げたい場面で大音量のアクセント
・短いフレーズやフィル後の余韻付け
・ゆったりと曲を作るときに定番の“ツブ立ち刻み”<br />
・ジャズ/バラードでの流れるようなリズムづくり<br />
・カップを叩いて鋭いアクセントも可能 ・ゆったりと曲を作るときに定番の“ツブ立ち刻み”
・ジャズ/バラードでの流れるようなリズムづくり
・カップを叩いて鋭いアクセントも可能
・8分・16分刻みでリズムを刻む<br />
・バンド全体のテンポキープ<br />
・開閉で音を変えてアクセントを付ける<br />
・イントロや終わりの締めにも使う ・8分・16分刻みでリズムを刻む
・バンド全体のテンポキープ
・開閉で音を変えてアクセントを付ける
・イントロや終わりの締めにも使う
・要所で素早い切れ味のアクセント<br />
・ソロやフィルの合間の小技<br />
・エフェクト的に多用できるが音量は控えめ ・要所で素早い切れ味のアクセント
・ソロやフィルの合間の小技
・エフェクト的に多用できるが音量は控えめ
・独特なバシャッという音で曲にアクセントを加える<br />
・ロックやメタルでの派手な「決め」<br />
・展開や終止感を出すエフェクト音 ・独特なバシャッという音で曲にアクセントを加える
・ロックやメタルでの派手な「決め」
・展開や終止感を出すエフェクト音

3. 選ぶポイント(軸)を決めよう

シンバルを選ぶうえでは、サイズ・厚み・ベル(カップ)サイズ・材質・加工方法など、いくつかの大事な比較ポイントがあります。自分がどんな音を求めているか、どんなスタイルを目指したいかを考えながら、これらの軸でシンバルを見比べてみましょう。

4. ジャンル別・おすすめ傾向

ロック・ジャズ・ポップスなど、演奏する音楽ジャンルによって最適なシンバルの選び方は異なります。各ジャンルで人気の傾向やプロのおすすめ例を知ることで、「自分の音楽にはどれが合うのか」がさらにはっきりしてきます。

🎸 ロック・ポップス向け

ジャンルの特徴
  • 音圧や抜け、「ノリ・グルーブ感」の良さが特に重視されるジャンル
  • メロディや歌を支えるバンド全体の迫力と、楽曲の転換ポイントの“キメ”を演出する役割が強い
  • ライブ、スタジオ、YouTube配信など多様な場面にも対応できる汎用性が求められる
おすすめシンバルのタイプ

🎹 ジャズ向け

ジャンルの特徴
  • 繊細なタッチ・ダイナミクス・ニュアンス重視
  • ベースやピアノと共に「スウィング感」「グルーブ」が命
おすすめシンバルのタイプ

🕊️ アコースティック・ポップ/歌もの

ジャンルの特徴
  • 歌・メロディ・他の楽器となじみやすいナチュラルな存在感
  • 主張が強すぎず、曲・アンサンブルに寄り添う演奏が求められる
おすすめシンバルのタイプ

⚡ メタル・パンクなど激しいジャンル

ジャンルの特徴
  • バンド全体の音量が非常に大きい
  • ドラムパートも連打・激しい打撃が常に求められる
  • 曲構成や表現力の幅広さでシンバルの役割も多彩
おすすめシンバルのタイプ

5. 試奏・購入時のチェックリスト

シンバル選びの最終決定は、実際に叩いてみて納得できるかどうかが大切です。試奏時や購入時に押さえておきたいチェックポイントを事前に知っておけば、失敗や後悔もグッと減ります。楽器店やスタッフと相談しながら選んでみましょう。

この記事をかいたひと

ドラムアドバイザー八木(やぎ)

ドラムアドバイザー八木(やぎ)

音響の専門学校卒業後、ライブハウスの音響スタッフとして現場を経験しました。
特技は八の字巻です。巻く速さは誰にも負けません🔥
ドラムやバンドのサウンド作りも、“音響マンならではの視点”でご案内します。
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