![*設立25周年。異色の経歴を持つ日本屈指のルシアー増田明夫氏が手がける『Water Road Guitars』 [!![https://www.waterroad-guitar.com/::title=Water Road Guitarsホームページ]!!] **個人製作家 増田明夫氏 ***プロフ […]](https://www.shimamura.co.jp/shop/nagoya/wp-content/uploads/sites/50/2021/11/20211111-a622889a-65fb-462f-a475-a7f0b641a130-1-scaled.jpeg)
設立25周年。異色の経歴を持つ日本屈指のルシアー増田明夫氏が手がける『Water Road Guitars』
個人製作家 増田明夫氏
プロフィール
「Water Road」は直訳すると“水の道”です。これは私の本業が水道工事業であることから、そのままブランドネームを考案しました。フィンガーピッキングに特化したアコースティック・ギターを追求し、音と弾き易さだけでなくデザインにもこだわりがあります。また妻・明代との共同作業であるインレイは一本一本すべて異なったデザインが特長です。Water Road Guitarsはオールハンドメイド。工房でひとつひとつの工程にこだわりと技術・精魂を込めて製作しています。 |
皆様こんにちは。名古屋パルコ店の古川です。昨日の長坂幸彦氏主宰「Leaf Instruments」の店舗オーダーに続き本日もオーダー出張です。目的地は群馬県に工房を構える『Water Road Guitars』。製作家の増田氏は一流のプロ・ギタリストからも絶大な人気を誇る日本を代表するトップ・ルシアーです。本日はお客様からのオーダー依頼を受けて代わりに私古川が工房に伺いたいと思います。予めお客様と大まかな仕様、ご予算を決めた上で訪問いたします。期待を超える最高の1本をオーダー出来るよう尽力致します。それではオーダーレポートをどうぞご覧ください!!
この記事を書いたスタッフ古川のプロフィール
2004年中途社員として島村楽器に入社。
島村楽器オリジナルブランド History 最高峰『NT-C1』のデザインから、アメリカ ペンシルベニア州 ナザレスに拠点を置くマーティン・ファクトリーにて島村楽器×マーティン コラボレーション・モデルのスペック案・杢材選定を担当。
またフォルヒとの島村楽器コラボレーションモデルの企画、スペック案、タカミネ、K.ヤイリ等のショップ限定カスタム・オーダー、国内 有名製作家との1本限定カスタム・モデルの企画、国内買い付け等を担当。
外出をお控えされているお客様へ 当店では、現在除菌・消毒などを施し最善を尽くしております。 ですが、ご来店いただかなくても、お電話・メールでのご相談(商品のご説明)も承っております。 アコースティックギター担当:古川までお電話もしくはお問い合わせいただければ、折り返しさせていただいた上でていねいに・分かりやすくご説明させていただきます。 また、お家での決済も可能です。お支払い方法につきましてはコチラをご覧くださいませ。 みなさまのご相談お待ちしております♪ |
-アコギ名器探訪エピソード1 K.YAIRI『小池健司氏』『伊藤隆司氏』はコチラをご覧くださいませ。
-アコギ名器探訪エピソード2 SUMI工房 鷲見英一氏はコチラをご覧くださいませ。
-アコギ名器探訪エピソード3 Leaf Instruments 長坂幸彦氏はコチラをご覧くださいませ。
名器探訪 第四回は群馬県に工房を構える『Water Road Guitars』(訪問日2021.11.9)
それでは出発します
まずはJR新幹線のぞみ212号に乗車し名古屋駅から東京へ向かいます。今日の東海地方は朝から激しい豪雨にみわまれました。自宅から名古屋駅に向かう道中ですでに全身が濡れております…。
東京に到着!
やっぱり東京駅は人が多いですね。見ているだけで酔ってきます。私人混み苦手なんです。次にJR東京上野ライン宇都宮線に乗り換え久喜駅に移動します。
久喜駅に到着。更に乗り換えです。
東武特急りょうもう11号で赤城に向かいます。
赤城駅に到着しました。
私古川 群馬県に初上陸です。ここからは徒歩で向かいます。
本日の昼食
Water Road工房すぐ近くの人気ラーメン店『らーめん・つけめん虎心』さんでまぜぞばを頂きました。普段あまり食べる機会が無いまぜそばですが太麺はコシがあり、スープも濃厚で美味しかったです♪
数々の名器を生み出した増田氏の工房に到着
25周年を迎えられた増田氏の工房は希少材に囲まれた素敵な空間でした。
仕様の打ち合わせも終わり杢材選定に入ります
杢材のプロフェッショナルとしても有名な増田氏が希少材を複数準備して下さいました。(画像はほんの一部です)
まずはトップ材から選定
ベアクロウのジャーマン・スプルースをセレクトした為、ベアクロウの杢の均一さなどを細かくチェックしています。
次にバック材を選定
全て極上のハカランダから選定します。材を指で軽くタップし響き方をチェックしています。
今回選んだ杢材はコレ!!
フィンガー・ピッキングに重要な倍音豊かなメロディーラインを奏でるにはうってつけの杢材を選定致しました。増田氏とのツーショットです。
トップ材(増田氏に持って頂きました)
サイド/バック材(増田氏に持って頂きました)
製作者 | ブランド | 型名 | 販売価格(税込) | 納期目安 |
---|---|---|---|---|
増田明夫 | Water Road Guitars | Deep Arte Cutaway | ¥1,540,000 | 2023年6月~2023年12月 |
スペック
Body | Deep Arte Cutaway |
Top | Solid Bearclaw German Spruce |
Side | Solid Jacaranda |
Back | Solid Jacaranda |
Neck | Honduras Mahogany1P |
Machine Head | Gotoh510 Original |
Fingerboard Inlay | none |
Rosette | Wood&Abalone |
Binding | Jacaranda |
Pick Guard | Clear |
Pick up | none |
Nut width | 44mm |
Scale | 647.7mm |
Case | Original Hard Case |
拘りポイント
音と弾き易さだけでなくデザインにも拘り、弾き手が望むギタースタイルを追求し辿り着いた至極の1本。シルキーで透き通るような高音、ローレンジの深い倍音はフィンガーピッカーを虜にします。
- ボディは王道のスモールジャンボ・カッタウェイ
- トップ材にベアクロウ・ジャーマン・スプルース
- サイド/バック材は極上のハカランダ
- ネックはホンジュラス・マホガニー1P
- ペグはゴトー510オリジナル仕様
- ペグボタンにハカランダ
- ブリッジピンにハカランダ
- ヘッド突板にハカランダ
- フィンガーボードにハカランダ
- バインディングにハカランダ
- ブリッジにハカランダ
- ヘッドにオリジナル・インレイ
- 岩本製ハードケース付属
それでは家路を目指します
増田氏に赤城駅まで車でお送り頂きました。有難うございます。そしてミルクティーご馳走様でした♪
締めの挨拶
本日も非常に学びの多い一日でした。増田氏には杢材の種類、杢の入り方によるサウンドの傾向や強度の違い、そしてなぜこのような木目が出るかなど杢材好きにはたまらないお話を色々とお聞かせ頂きました。興味深く楽しい時間を本当に有難うございました。増田氏とはサウンド・メッセなどで何度かご挨拶させて頂く機会はあったのですが、実際にこういった形でお会いしお話してみると非常に気さくで元気を頂けるお方でした。元水道屋さんという異色の経歴をお持ちの増田氏ですが、ルシアーとして間違いなく唯一無二のセンスと技術を兼ね備えておられます。「好きこそ物の上手なれ」とはよく言ったものですが、努力だけでは補えない天賦の才をお持ちだからこそ、今尚一流のギタリスト達が増田氏のギターを愛用されているのだと確信しました。今回お客様からご依頼頂いた本器の納期は2023年6月〜12月頃を予定しております。
本日もお疲れ様でした。
名古屋駅に到着しました。あともう少しで自宅です。やはり2日続けてのオーダー出張は移動時間の長さもあり体力的に少しヘビーでした。年齢には逆らえませんね。今日はゆっくり休んで明日は子供たちといっぱい遊びたいと思います♪♪ 次回のアコギ名器探訪第五回は名古屋パルコ店のリニューアル・オープン準備もございますので暫く先になります。本ブログを楽しみにして頂いているお客様には誠に申し訳ありませんが気長にお待ち頂ければ幸いです。それでは次回のアコギ名器探訪もお楽しみに!!
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