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どれが最強?電子管楽器 人気モデル5機種を徹底比較!
こんにちは、島村楽器名古屋パルコ店の立浦です。
人気急上昇中の“電子管楽器(デジタル管楽器)”をお探しなら島村楽器名古屋パルコ店にお任せください!
昨今の新製品の登場やコロナ禍による在宅での趣味需要の急増などにより、以前にもまして成長を続けるデジタル管楽器市場。
各メーカーからそれぞれ特性の異なる様々なモデルがリリースされています。
当店にも各種メーカーの電子管楽器が勢ぞろいしております!
もちろんお試しも可能!東海地区で上記のような電子管楽器・デジタルサックス・エアロフォンをお探しの方は是非島村楽器名古屋パルコ店へご来店下さい!
今回はそんな中でも各メーカーの定番・人気モデル5機種を対象に、それぞれのモデルにどんな違いがあるのか、どのモデルがどんなカテゴリーに合っているかなど、各機種を比較しつつご紹介していきたいと思います。
電子管楽器とは
電子管楽器、またデジタル管楽器は、くわえ込んだり息を吹き込む強さに反応するセンサーを有し、音程や音量などの様々なパラメーターを奏者が息遣いでコントロールする事の出来る電子楽器のことです。
誰でも簡単に演奏できる点やヘッドホンを使ったりコントロールする事により練習、演奏時の音の問題を解決出来る為、時間・場所を問わず演奏出来る気軽さから、管楽器経験者はもちろん、これから初めて趣味として楽器にチャレンジしてみたい初心者の方々からも高い注目を集めています。
デジタル管楽器の分布図と比較
現在リリースされている主要なメーカー・品番は上記の通り。
T-Squareなどで知られるAKAIのウィンドシンセ“EWIシリーズ”、当社からもオリジナルモデルがリリースされており常時高い人気を誇るエアロフォン“AEシリーズ”、そしてYAMAHAからリリースされ大人気を誇っているデジタルサックス“YDS-150”というラインナップ。
※他にもBerglund Instruments NuRAD / NuEVI などがありますが、こちらは今回は割愛!
それぞれのメーカーの製品によって呼称は異なりますが、それらをひっくるめて楽器業界では電子管楽器とかデジタル管楽器と呼んでいます。
今回はそんな各社の中でも人気上位に位置する
・Roland AE-10/AE-30
・EWI EWI5000/EWI SOLO
・YAMAHA YDS-150
の5機種にフォーカスしご紹介していきたいと思います。
重量、サイズ、リリース時期についての比較
それぞれの重量やサイズ、リリース時期は上記の図のような感じ。
重量・サイズ面で言うと
総合的なコンパクトさでいえばAE-10でしょうか、操作ボタンの関係上横幅は少しありますが、重量も855gと他に比べ軽量な部類!
しかしながら一番縦長、そしてシリーズ初のスピーカーも搭載しており盛り沢山なはずのAKAI EWI SOLOが800gと最も軽量という点も注目ポイント!
また、YDS-150はサイズも重量もほぼソプラノサックスと同様。
また、発売時期は
EWI5000 < AE-10 < EWI SOLO ≦ YD-150 < AE-30
という結果に。
ちなみにAE-10はカラーによってリリース時期が白=2016年、黒=2017年、赤=2021年と異なりますが、カラー以外のスペックは同じなので、ここでは2016年に統一しております!
「え、AE-10って5年前発売?ちょっと古くない?」
と思われたあなた、ちょっと待ってください!
AE-10はリリース時期こそ2016年ですが、定期的に本体のシステム・プログラム(パソコンでいうOSみたいなもの)がメーカーより更新・バージョンアップされており、その都度機能が向上したり音色が増えたりしています。
決してリリース年数だけでは測れませんのでご注意ください!
音源や音色数の比較
各メーカーのモデルの内蔵音源や音色数に関しては上記の通り。
電子管楽器に限らず、デジタルシンセサイザー、電子ピアノ、エレクトーン等の「電子楽器」には高確率で使われるのがPCM(=Pulse Code Modulation)という音源方式ですが、YAMAHA YDS-150もPCM音源方式の一つですし、AE-10/30のSuperNatural音源もPCMベースの音源方式となります。
「え、じゃあ全部PCM由来ってことで一緒なの?どのメーカーも変わらないの?」
と言われると…全然違います!
例えばYAMAHA YDS-150で使われているAWM(=アドアンスド・ウェーブ・メモリー)は上記の通りYAMAHA製のシンセやエレクトーンでは良く採用される方式ですが、このYDS-150に使用されている音色自体は、これまでの既製品にて使われていた音とは全く異なり、このYDS-150の為にプロの奏者とYAMAHAが拘りぬいてレコーディングし音色に落とし込んだ全くの別物!
また、RolandのSuperNatural音源もPCMベースのサンプリング技術を使用してはいるものの、一般的なPCM音源のような演奏の強弱に合わせて複数のサンプル波形を切り替える、というものではなく、最適な音を瞬時に合成して発音するモデリング技術も組み合わさっているため、従来のPCMよりも大幅に滑らかな演奏表現を得る事が出来るというもの。
AKAIのEWIに至っても音源方式自体は従来のPCMを採用していますが、音色はプロの演奏家や作曲家にも愛用される楽器・シンセなどの音源ソフトウェアを数多くリリースしている米国SONiVOX社から提供される3GBもの大容量ライブラリーを使用しています。
つまり、どのモデルも全く善し悪しが異なるのです。
個人的な主観で言えば、5機種のうち
生楽器の表現力は、AE-30もしくはYDS-150、シンセサイザーのサウンドに至ってはAE-30もしくはEWIシリーズに軍配が上がるのではないかと思います。
運指とキーの構造の違いと比較
サイズや音色以外にも重要なポイントとして、運指(キー配列)があげられます。
運指=楽器を演奏する時にどの指と手のポジションを使うか、という事ですが、当然ながらアコースティック楽器は楽器ごとに運指が異なります。
それぞれの管楽器の運指についてはYAMAHAさんのこちらのサイトが参考になるかと思います。
電子管楽器も、モデルによって対応している運指が異なりますので注意が必要です。
例えば
・RolandのAE-10やAE-30はサックス、リコーダー、ウィンドシンセ、トランペット等
・AKAI EWIシリーズはリコーダー、オーボエ、サックス、フルート
などの運指に内部の設定で切り替える事が可能です。
しかしながら
・YAMAHA YDS-150はサックスの運指のみ
となります。
またキーの構造についても
上記のようにモデルごとにかなり異なります。
少しだけ具体的に紹介すると
YAMAHA YDS-150はキーが動く仕組みも含め最もサックスに近いキー構造を採用しているのに対し
Roland AEシリーズはキィの配列自体はサックスと同様ですがパソコンのキーボードのようなボタン式
EWIシリーズに至ってはタッチセンサー式なので、YDSやAEのようにキーを押さえても上下しません。
半面、AEシリーズのボタン式のキーは各社の中でも最も弾き易く誰でも簡単に使うことが出来ます。
また、EWIのタッチセンサーボタンは、上下しない分慣れが必要ですが、その分シンセサイザーソロで多用される素早い演奏でもスムーズに行うことが出来ます。
電子管楽器をどんなふうに使いたいのか、吟味しながら選択する必要がありますね!
詰まるところは、奏者の用途で選ぶべき
上記でもお伝えした通り、5機種とも良い意味で全く異なるのがこれらの電子楽器の面白いところ!
担当が思うそれぞれの用途別おすすめ機種についてご紹介していきたいと思います。
サックスの替わりとして使いたいのであれば、YAMAHA YDS-150がおすすめ!
メーカー | 品番 | 販売予定価格(税込) | ご注文リンク |
---|---|---|---|
YAMAHA | YDS-150 | ¥95,700 | こちら |
もしあなたが電子管楽器=サックスの代わり、としての購入、使用をお考えであれば問答無用でYDS-150をお勧めします!
理由は“見た目”や“運指”そして何より“音色”の3つ!
まず見た目、これはもう見ての通りですが、大半の電子管楽器がかなりメカメカしいビジュアルなのに対して、YDS-150はソプラノサックスと同等のサイズ感、そして筐体に一部真鍮を使用しており、かなりサックスの見た目に寄せています。
マウスピースの部分も上記の通り、競合他社の電子管楽器と比べると一目瞭然!
マウスピース、リガチャー、リードと独立しており、本物のサックスと同様の仕様です。
また、前述しましたがキーの構造に関しても電子管楽器のラインナップの中では最もサックスに近い仕様となっております。
運指もサックスのみに限定されていますが、専用アプリ上で各キーの反応度合いなどを変える事が出来るなど、サックス的に追い込んだセッティングが可能となっています。
そして一番重要な“音色”について、このYDS-150は73音色中の56音色がサックスの音色で構成されています。
ソプラノ、アルト、テノール、バリトン、といったタイプの違いはもちろん、ロック、ジャズ、ポップス、ファンクなどのジャンル別の音色を搭載するなど、そのサックス音色への注力具合は並々ならぬものがあります。
独自の音響システムも相まって、現状の電子管楽器においては一番サックスに近いモデル、と言えます。
半面、シンセサイザー的な演奏はやや苦手。
例えばT-SquareのTruthみたいなカッコいいサウンドが出したい!という要望に対して、一応シンセサウンドは収録されていますが、他のモデルでは可能なシンセサウンドのエディット(編集・調整)の幅が極端に狭く、音を全く弄れません。
基本的にプリセットサウンドを演奏するのがメインとなります。
また、接続端子に至ってもRoland AEやAKAI EWIがアンプスピーカーやライブやスタジオ練習で使うPA機器に直接接続できるフォン端子なのに対して、YAMAHA YDS-150はヘッドホンやイヤホンで使用するピン端子のみ。
この点からも自宅やプライベートな空間での演奏が向いているのかなぁと思います。
生楽器もシンセサイザーサウンドも!色々やりたい方、初心者の方にはRoland AE-10/AE-30がおすすめ!
メーカー | 品番 | 販売価格 | 購入先URL |
---|---|---|---|
Roland | AE-10R | ¥85,800 | こちら |
Roland | AE-30 | ¥165,000(税込) | こちら |
前述のSuperNaturalサウンドによりアコースティック楽器のサウンドはもちろん、PCMのシンセサイザーサウンドも充実しておりバランスが良く、AE-10は128音色(バージョンアップでまだ増えるかも?)、AE-30に至っては300音色以上もサウンドが搭載されており、一通りのサウンドを楽しむことが出来ます!
また、YDS-150には搭載されていない“バイトセンサー”という、マウスピースを加える強さによって演奏するピッチを上下させたり、ビブラートをかけたり出来る機能が搭載されており、これによって独特の演奏表現が可能となっています。(EWIにも搭載されています)
また、LCDディスプレイを搭載しており電子楽器が苦手な方でも操作が分かりやすいのもポイント!
前述の通りキー部分も各モデルの中で最も演奏しやすいと言われており、初心者の方でも楽々演奏が可能です。
音源や音色数に関してはAE-10がPCM+SuperNatural音源で128音色に対し、AE-30はZenCore音源+SuperNatural音源で300音色以上と大きく差があります。
またキィの配列は従来のエアロフォンと同じくアコースティック・サックスに準拠していますが、AE-30はAE-10には無かったHigh-F#キィも実装するなどしてより熟練の奏者にも対応できる仕様になっています。
更にマウスピース部分のパーツ自体はAE-05と同じものを使用しますが中のセンサー部分が大幅に強化されているようです。
開発にあたり多くのプロの演奏者さんにヒアリング、フィードバックを貰い作り上げられた本機種、ブレス・センサーやバイト・センサーはレスポンスの向上や低レイテンシーを実現しているとの事です。
この“吹奏感”に対してもかなり拘ったようで、各センサー部の向上により、より本物に近い感覚を得られるようになったとの事!
他にもAE-10とAE-30の間にはいろいろな違いがあるのですが、長くなりそうなのでここで一旦ストップします!
両機種の詳細な違いはこちらをご参考下さい!
T-Squareばりのシンセサイザーメインの演奏をやりたいならEWIシリーズ!
メーカー | 品番 | 販売価格 | 購入先URL |
---|---|---|---|
AKAI | EWI SOLO | ¥60,000 | こちら |
AKAI | EWI-5000 | ¥77,000 | 準備中 |
なんだかんだ言ってこの電子管楽器市場において明確な立ち位置を獲得し続けるEWIシリーズ!
国内ではなんと言っても伝説的インストゥルメンタルバンドT-SQUAREの伊藤氏や宮崎氏が使用していることでも知られていますね。
あのF1のテーマ曲でもあった『TRUTH』や同バンドの代表曲の一つでもあり吹奏楽部でも頻繁に演奏する『宝島』でも盛んに使われており、
特にEWI SOLOなんかはプリセットの12番には『Truth』という、そのまんま過ぎるネーミングの音色プリセットが入っています(笑)
この2曲に憧れをもって電子管楽器にチャレンジしてみたい!
T-SQUAREと同じような音を出したい!もうT-SQUARE大好き!
という方はEWIにしてみるのが良いのかな?と思います。
同バンドの宮崎氏によるワンポイントアドバイスや、同氏監修のEWI MASTER BOOKという教則ガイド本もリリースされているほどお墨付きなモデル!
もはやT-SQUARE=EWIといっても過言ではありませんね!
他にも、シンセブラスやシンセリードのサウンドがかなり充実しており、また、専用のサウンド・エディタ・ソフトウェアを使えばEWI本体のシンセサイザーサウンドをものすごく細かく作りこむことも可能です!
半面、生楽器サウンドについては、正直に言えばAE-10/30やYDS-150の方が勝っている印象。
また、キーに関しても、AEやYDS-150が押し込み式のボタン式に対し、EWIはクリック感の無いタッチセンサー式、演奏のオクターブを演奏する際の操作に関しても独自のオクターブコントローラーを採用するなど、かなり独特な使用。
演奏に関してはやや慣れが必要な印象です。
しかしながら、慣れれば他の機種にはできないシンセサウンドを活用した演奏も可能な為、とても魅力深い機種です!
いかがでしたでしょうか?
簡単にでは御座いますが、電子管楽器のおすすめ各機種についてご紹介をさせて頂きました!
今回ご紹介しました全てのものは当店にてお試し頂く事が可能です!
気になる方は是非仰って下さいネ!
動画でも各機種のスペック比較を実施!是非チェックしてみてください♪
この記事の投稿スタッフ
投稿者 | 立浦 |
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プロフィール | 高校1年からエレキギターをはじめ、大学卒業まで月のアルバイト代の殆どをバンド活動、それに伴う機材に費やしてきた人柱。これまでに買ったギターやベースなどの竿ものは15本以上、エフェクターに関しては30台を超えてからは数えていません…その他にもシンセ、アンプ、DTMソフトetc...一体いくら使ったのか、分かりません。でも、でもね!自分で買ってきたからこそ、商品の使い方はもちろん、良いところも悪いところもなんでもご提案出来る自信がありますよ!当店ではそんな経験を生かしてアンプ、エフェクター、シンセサイザー、PA、DTM、DJなど、幅広く担当しております。貴方にピッタリな楽器、是非一緒に探させてください! |
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