![みなさんこんにちは、島村楽器名古屋パルコ店の立浦です!本日は、ライブ用に今最も注目度の高いステージピアノ [!!・YAMAHA CK88!!] [!!・Roland RD-88!!] について比較・ご紹介していきたいと思います! |*メーカー|*型番|*通常販売価格(税込)|*ご購入URL| |Y […]](https://www.shimamura.co.jp/shop/nagoya/wp-content/uploads/sites/50/2023/03/20230313-rdckvs.001.jpeg)
みなさんこんにちは、島村楽器名古屋パルコ店の立浦です!
本日は、ライブ用に今最も注目度の高いステージピアノ
・YAMAHA CK88
・Roland RD-88
について比較・ご紹介していきたいと思います!
メーカー | 型番 | 通常販売価格(税込) | ご購入URL |
---|---|---|---|
YAMAHA | CK88 | ¥154,000 | こちら |
Roland | RD-88-SC | ¥146,300 | こちら |
どちらのモデルも
・上位機種譲りの高音質仕様
・ピアノタッチ鍵盤なのに軽量、コンパクトで比較的持ち運びがしやすい
・本体にスピーカーが搭載
と、共通項も多く、皆様の中にも
「何が違うの?」
「ぶっちゃけどっちが良いの?」
「選ぶ基準はどこ?」
とお悩みの方も多いかもしれません。
本日はそんな2大モデルを徹底比較していきたいと思います。
サイズ・重量比較
まずはサイズ・重量!
設置時や持ち運びの際にも軽量、コンパクトな方が何かと有利になわけですが
CK88がW1333 x H148 x D354 mm、大して
RD-88はW1,284 x 159 mm x 258 mmとなります。
サイズは幅・奥行き・高さともにRD-88の方がややコンパクト!
…しかし、重量についてはRD-88が13.5kgに対し、CK88は13.1kg!!何とCK88の方が400gも軽量なんです!
CK88の方が大きいのに軽量とは…ここは両者引き分けですね!
鍵盤比較
鍵盤も重要ですね!
RD-88にはRolandのPHAスタンダード鍵盤、CK88にはGHS鍵盤という鍵盤が採用されています。
どちらも本物のピアノに近い“ハンマータッチ”と呼ばれる重量のある鍵盤ですが、それぞれニュアンスの異なる鍵盤です。
正直なところ、プレイヤーの方の好みがモロに出るところなので実際に弾き比べてチェックして頂きたいところ…ですが、少しでも参考になるよう、メーカー担当者さんにそれぞれのメーカー製鍵盤の魅力についてお伺いしてみましたので、下記にてご紹介いたします!
Rolandの“鍵盤”について
ご回答頂いた方:ドクターT・栃木氏(Roland Planet Staff)
Rolandの木製ハイブリット鍵盤PHA-50はアコースティック・グランド・ピアノを弾く時の弾き方と変えずにいつも通りの演奏ができるので精神的にうれしいですね!弱音演奏、強音演奏、徐々に大きく弾いたり小さく弾いたりなどの強弱表現の幅が広くて表現豊かに演奏できて楽しい鍵盤です。黒鍵や白鍵の奥の方も弾きやすいのでミスタッチが減ったのを実感します。ビンテージ・エレクトリック・ピアノ音色で弾いた時もセンシングがエレピ用に切り替わるので同じく表現豊かに弾けるので、様々なジャンルを演奏されるプレイヤーさんにもおすすめです!また、樹脂製のPHA-4鍵盤は10kg台の持ち運びしやすい機種だと今までタッチ感や演奏表現による出音の違いが物足りなくあきらめていましたが、PHA-4鍵盤が登場してからは強弱表現や弾き方による音色の違いが音に反映されて生っぽく弾けるのがいいですね!黒鍵の多いキーでも弾きやすいのでストレスが少なく感じます。
専用の素材を採用することで、吸湿性などのグランド・ピアノ特有の特長を実現しながら、木製鍵盤のようなメンテナンスを必要としない耐久性を持つ鍵盤で末永く愛用して頂けると思います。
YAMAHAの“鍵盤”について
ご回答頂いた方:梅津 昇陛 氏(株式会社ヤマハミュージックジャパンLM営業部 マーケティング課)
「弾き心地」と言うと鍵盤ユニット自体の性能を気にされる方も多いかもしれませんが、実際には生ピアノなどのアコースティック楽器と同様に「聴こえてくるサウンド」まで確認して初めて実感できるものだと考えています。
弊社は100年以上続くピアノメーカーですが、電子楽器においても鍵盤ユニットと音源の両方を自社で開発している数少ないメーカーです。
例えばステージキーボードYCシリーズには鍵盤ユニットが異なる3機種がラインナップされていますが、同じ音色であってもそれぞれの鍵盤で心地よい演奏ができるよう、アーティスト・プレーヤーにチェックいただきながら鍵盤と音源のマッチング調整をおこなっています。
試奏される際には「音の強弱が自分の演奏イメージに合っているか」といった点も気にしながら鍵盤タッチをご確認いただけたら嬉しいです。
音に関する比較
鍵盤と並んで最も重要となるところですね!
RD-88にはZenCore音源
CK-88にはAWM2音源
というメーカー謹製の音源が搭載されており、これらは両社の上位機種モデルにも採用されるもので、高クオリティな音質と表現力を持つ優れた音源です。
パート数(同時に使える音色数)や最大同時発音数も同じであることから、品質的にも近いものであることが伺えます。
つまり実際のところ、単純な“音質”という面ではどちらのモデルも特別な優劣の差は無く甲乙つけがたいところなのです。
ここは鍵盤同様、演奏者の方の好みで選ぶべきでしょう!!
下記動画にてピアノ、エレピ、ストリングスの3音色のみですが、簡易的に比較を行なっております♪
※それぞれの製品の音色のカテゴリーボタンを押して一番最初に出てくるサウンドをチョイスしました
メーカーが違えば音色の方向性も変わるので優劣は決められませんが…結構違いが出て面白いですね!
他にも下記レビュー動画でも一部で実際の演奏を交えてご紹介しておりますので、是非それぞれ聴いてみてください♪
RD-88-SCご紹介動画
CK88ご紹介動画
また、音質以外でカギとなるのが音色の数!
RD-88が3,000音色以上なのに対し、CK-88は363音色という10分の1に。
これは一見すると「え?少なくない??」と思われるかもしれませんが、これはYAMAHAさんの意図的なもの。
CK88は音色数を厳選し本当にバンドや楽曲演奏で使えるものに絞って、音色選択をやりやすくする→演奏・音作り時に迷わない、また音色の量のリソースを“質”に割り当てている模様。
両者を比較すれば確かに音色の数自体に差はありますが、どちらも拘りの音色を搭載していることに間違いありません!
しかしながらたくさん音を使いたい!という方にとっては、RD-88の方が有利と言えます。
またもう一つの顕著な比較ポイントとして、CKにはオルガン専用のセックションを備えており、ドローバーやレスリースピーカーのON/OFFやSLOW/FASTといったオルガンサウンドを使うなら必須のパラメーターも前面に出ているのが特徴!ジャズ・フュージョンなどのジャンルはもちろん、担当も大好きなディープ・パープルはじめとする世界中のロックバンドや、ポップス界隈でもオルガンは幅広く使われており、そういった意味ではドローバーがあるのはかなりの強みと言えますね!
RD-88にもオルガン自体の音色は収録されているものの、このドローバーを操作するセクションや設定がないため、基本的にオルガンサウンドを詳細に操ることができません。
操作性
パネルレイアウトと役割は上記のような感じ。
どちらもかなり分かりやすく仕上がっているのが伺えますね!br強いて言えば、YAMAHA CK88の方が表に出ている端子で音作りに必要なほぼ全てをコントロール出来るようになっており、またフェーダーとつまみを交互に採用しているのでより操作性が高そうです。“One to One”という一つのコントローラーで一つの作業を行う、という設計思想に基づいているので、誰でも簡単に扱うことができちゃいます!これはいいですね!
逆にRolandのRD-88は、細かい本体設定をかなりこだわって行うことができるのが特徴。これは後述します!
機能比較
機能的な比較は上記の通り!
スピーカーの出力はどちらも同じですが、CK-88にはBluetoothオーディオを再生できる機能や、電池駆動に対応するなど魅力的なポイントが!
しかしながら、RD-88にはメトロノームやガイド的に使えるリズムパターンが内蔵されており、地味に有難いですね!
また、3パート使用できるのは同じですがレイヤースプリットポイントを自由に設定出来るのに対し、CK88はいくつかの種類の中から固定になる模様。
他にもRD-88はMIDI設定やペダルへのパラメーターの割り当てを細かく行うことができたりLogicやMainStageといったパソコン上のDAWソフトを直にコントロール出来るのに対し、CK88は“ライブキーボード”のため、その辺りは割愛されている模様。(USB-Auido/MIDIはCKも対応しています!)
シンセサイザーでよく使うペダルコ・フットコントローラーもRD-88が3つ使用できるのに対し、CK88は2つにとどまっています。
大体1つはサスティンペダルを使うので埋まるとして、もう1つのペダルで音色を切り替え、更にもう1つペダルを追加してエフェクトのON/OFFを行う・・・といったような忙しめなフットコントロールを行いたい方はRD-88に分があります。
RD-88にはキータッチを100段階で変更できたり音律を変更(純正律、平均律、その他)することができる機能もあるので、設定を作り込むことができるのが魅力です。
CK88はその辺りがかなりあっさりとしており、あくまでシンプルにライブ演奏に使いやすいように、設定に凝りすぎないような仕様になっているようですね!
総評
どちらも素晴らしいステージピアノ!
純粋な音質に関してはどちらも上位機種譲りのハイクオリティな仕上がりなので好みで選ぶところではありますが、音色の数や音作りの面での細かさ、出来ることの幅広さはRD-88に軍配が上がるようです。
反面、CK88は徹底して“ライブ演奏に使える”とう点にフォーカスしたステージピアノになっています。
RD-88のように多くのことが出来ないかわりに、厳選された音色とシンプルかつ洗練されたOne to Oneの操作系統を持ち、演奏者の行いたい操作・音作りを簡単に実行することが出来ます。
Bluetoothオーディオ再生機能や、どこでも持ち出せる電池駆動仕様な点もCK88の魅力ですね!
従って、良い音・タッチであることはどちらも間違いないとして
・いろんなジャンルの曲を演奏するので、音色数は多い方が良い!
・音色や本体設定を細かく作り込んだりしてフレキシブルに使っていきたい!
・演奏で使いつつ外部機器やDAWも操作したい、MIDI設定が細かく出来る方が良い!
という場合はRD-88が
・あんまりたくさん音色や機能があって煩雑になるのは嫌だな、使いこなせそうにないし・・・シンプルでいいから簡単に即戦力的に使えるのが良い!
・オルガンもかなりの頻度で使うからドローバー等があったら嬉しい!
・より軽量で屋外やライブで電池駆動させてスマートにセッティングしたい!
という方はCK88が良さそうです!
最終的にはプレイヤーさんの好みによるところも大きいかと思います!
当店にはRD-88もCK88も両方展示中ですので、是非じっくり比べてみてくださいね♪
この記事の投稿スタッフ
投稿者 | 立浦 |
---|---|
プロフィール | 高校1年からエレキギターをはじめ、大学卒業まで月のアルバイト代の殆どをバンド活動、それに伴う機材に費やしてきた人柱。そして一児のパパ。これまでに買ったギターやベースなどの竿ものは15本以上、エフェクターに関しては30台を超えてからは数えていません…その他にもシンセ、アンプ、DTMソフトetc...一体いくら使ったのか、分かりません。でも、でもね!自分で買ってきたからこそ、商品の使い方はもちろん、良いところも悪いところもなんでもご提案出来る自信がありますよ!当店ではそんな経験を生かしてアンプ、エフェクター、シンセサイザー、PA、DTM、DJなど、幅広く担当しております。貴方にピッタリな楽器、是非一緒に探させてください! |
【各種お支払方法のご案内】ご自宅にいながら簡単に決済できる方法をご紹介します
お問い合わせ
店舗名 | 島村楽器 名古屋パルコ店 |
---|---|
担当 | 立浦(たてうら) |
電話番号 | 052-264-8316 |
※記事中に販売価格、在庫状況が掲載されている場合、その情報は記事更新時点のものとなります。店頭での価格表記・税表記・在庫状況と異なる場合がございますので、ご注意下さい。