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演劇やイベントでのポン出しのやり方や機材の当店おススメラインナップを実際の使用方法を交えご紹介!
こんにちは、島村楽器名古屋パルコ店の立浦です!
当店ではギターや、ピアノなどの生楽器やDJ、シンセサイザー等の電子楽器、はたまた録音用のソフトウェア、ハードウェア、最近ではインターネット配信用の機材など様々なアイテムを取り扱っています。
そんな中でも一定数お問い合わせを頂くのが、ずばり『ポン出し』する機材について。
舞台やイベント、番組で必要な時に必要な音を出すアレですね!
当店でもお客様より
「舞台用のポン出し機材が欲しい」
「企業イベントで音声を必要な時に流したいので、それが出来る機器ってどんなのがあるの?」
といったようなお問い合わせを頻繁に頂きます。
本日は、そんな方々必見の“ポン出し機材”について、やり方や実例を交えご紹介していきたいと思います。
そもそも“ポン出し”って何なの?
ポン出しとは?
ポン出し=番組放送や舞台・演劇、イベント時において音声や効果音、音楽などを手動で加えること
通販TV番組とかで明らかに観客がいないのに「ワーッハハハ!!」といった笑い声や「パチパチパチパチ!!」という拍手など、様々な音声が流れてきたり、
舞台演劇等で人の動き、例えば時代劇系の舞台演目での殺陣の時に「キンッ!キン!」「シャキン!!」「ズバッ!!」といったような刀と刀がぶつかり合ったり、人が切られるような効果音がタイミングよく流れたり…
あれって実は自動で流れてるわけじゃなく、音楽・音響担当の人が流れを見て手動で流してるんです!
イベントや演目の進行のタイミングを見計らって的確に流す必要があります。
イメージしやすい例だと、年末に放送される日本テレビ制作のバラエティ番組『笑ってはいけないシリーズ』での罰ゲーム時に流れる
『デデーン!!○○アウト~!』という音声もポン出しですね!
「音を流すだけならスマホやタブレットから音楽アプリで再生すれば良いんじゃないの?」
と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
ただただBGMを垂れ流しにするだとか、イベント等で必要な音を自由なタイミングで1~数回だけ流すだけだったらそれでもOKかもしれません。
しかし!!
番組や演劇などは絶えず進行していきます。
時には予定外のアクションやトラブルがあったりもしますね。
それこそ上記の『笑ってはいけない』なんかですと、いつ出演者の芸人さんが笑ってしまうかも分かりません。
そんな時に音響担当者さんがタイミングを見計らいつつ、必要な時にサッと“ポン出し”出来る機材は非常に重宝されます!
さてさて、それでは下記にて当店にてお取り扱いの、ポン出し機材についてご紹介していきたいと思います。
ポン出し機材の接続イメージ
①ハードウェアサンプラー
ポン出し機材はサンプラーと呼ばれるものを使うケースが多いです。
上記の様にサンプラーに鳴らせたい音を仕込み→スピーカーやPA等の音響機器に接続して使用します。
基本的にサンプラー単体だけでOK、セッティングも楽で持ち運びや現場での使用を想定された製品が多いので、使いやすさも抜群!
トラブルも少ないです。
②パソコンとパッド
近年ではパソコンとパッドコントローラーと呼ばれるツールを駆使してポン出しするケースも増えてきました!
上記のようにパソコンに専用のソフトをインストール、音ネタを取り込み配置した上で、パッドコントローラーをUSBで接続し鳴らしたい音をポン出しする、といった具合です。
①と比較し接続する手間や機器も増える為持ち運びの手間も増えますが、①よりも安価にシステム構築が出来たり、パソコンのソフトウェア次第では①では出来なかった細かい表現まで可能になります!
③スマホやタブレットのアプリを使う
②よりも更に低予算にポン出しを行いたい方は、ずばりスマホやタブレットのサンプラーアプリを使うという方法があります。
スマホ、タブレット1台、アプリも数百円~数千円、時には無料のものもある為、お金をあまりかけずにポン出し可能です。
デメリットとしては操作が複雑になる点やトラブルが多い点。
例えば普通のサンプラーだったら簡単に取り込める音声(音ネタ)を、やや複雑な工程を経て取り込まなければ行けなかったり。
他にもスマホ、タブレットなので画面をタップして音を鳴らすわけですが、ハードウェアサンプラーやパッドコントローラーのようなボタン状のものではないため、タップしても反応しなかったり押し間違えたりといったようなトラブルが発生しやすくなります。
本記事では①、②に該当する機器のおススメ品番をご紹介していきます!
ポン出し機材の永遠のNo.1 Roland SP-404SXの後継モデル!SP-404 mkⅡ
メーカー名 | 商品名 | 当店通常販売価格(税込) | ご購入 |
---|---|---|---|
Roland | SP-404 mkⅡ | ¥59,400 | こちら |
ポン出し機材の代表と言ったらこれ!といわれるくらい定番のRolandのサンプラーSP-404SXという機種があり、業界でも長く愛されておりました。
今現在も現場では稼働中の所も多いのですが、残念ながら昨年廃番となってしまっておりましたが、この度、遂に後継機種が発表されました!
前機種のSP-404SXは2008年に発売して以来、常時トップに君臨し続け発売から10年以上経ってもその勢いが衰えず、毎年数千台売れるとんでもない機材だったのですが、この新モデルSP-404mkⅡも今爆発的な人気を誇っています。
SPは担当も演劇、イベントの手伝い時、友人の結婚式2次会でのポン出しや店内のイベント等でいつも活用しているお気に入り機種です。
この前は自社内のライブイベントで自分が出演するときにも使用しました。
その魅力は何といってもその手軽さ!
A~Jのバンクと16個のパッドを装備し、放送を盛り上げるBGMや効果音やSE,セリフなどを160コまで登録可能!
仕込んだ音をどんどん切り替えて鳴らしていくことが出来ます。
音ネタの仕込みも、直接本体にマイクや楽器、CD等を繋いで取り込むことが出来るのは勿論、専用のアプリを使って簡単に取り込みが可能!
本体も軽量かつ結構頑丈、また電池駆動で動くため持ち運び楽々!
本番時におけるトラブルもかなり少ないので、失敗できないイベンターの方々には大変重宝されています!
前機種には無かった視認性抜群のディスプレイやUSB機能など、サンプラーとしての自由度もより向上している点も素晴らしいです!
もう迷ったらこれで決まりですね!
シンプル・コンパクトなサンプラー!AKAI MPX8/MPX16
メーカー | 品番 | 販売価格(税抜) | ご購入URL |
---|---|---|---|
AKAI | MPX8 | ¥12,960 | こちら |
AKAI | MPX16 | ¥24,750 | こちら |
コンパクトなサンプラーをお探しでしたらこのMPXシリーズもおすすめです!
スタジオやステージでの音楽制作やパフォーマンスはもちろん、イベントや演劇の効果音出しなど様々なシチュエーションで活躍する、コンパクトなステレオ・サンプラー!
スリムな筐体に440/680gといった軽量さで、カバンに入れての持ち運びも楽々です。
同時に再生使用できる音ネタが8個/16個、バンクの切り替え・読み込みがRoland SP-404SXと比べてやや遅い、USBケーブルからの電源供給のみで電池駆動が出来ない、といったデメリットはあるものの、単純に仕込んだ音を鳴らすだけのポン出し機材としては価格も含め、かなり『有り』な製品です!
パソコンを使えばポン出しが1万円以下で!AKAI APC MINI mk2
メーカー | 品番 | 販売価格(税抜) | ご購入URL |
---|---|---|---|
AKAI | APC MINI MK2 | ¥11,980 | こちら |
こちらはハードウェアサンプラーではなく、上記②のパッドコントローラーにあたるもので、PC/MacとUSB接続し使用するタイプの機器です。
Ableton LiveというDAWソフトウェアの専用コントローラーとして開発され、音楽制作に用いられている本機種ですが、
その利便性の高さから近年では、特に演劇の場におけるポン出しで勢いを増しています!
ソフトウェアもAbleton Live Liteという簡易版が無償で付属、簡単な初期設定だけですぐに使用可能です!
パットも8×8=64個搭載し各部に色々な音ネタを配置可能!(ソフトのグレードや使い方次第ではもっとたくさんの音を配置できます)
更に各パットの縦列の下にはボリューム等をコントロールできるフェーダーも搭載しており、音量の変更もスマートに出来ちゃいます。
必ずPC/MACなどのパソコンが必要でソフトを起動したり機器を接続してセッティングする手間も発生しますが…
低コストで様々なポン出しが可能なので、このAPC MINIはかなりおススメです!
APC MINIを使って実際にポン出しをやってみよう!
パッドコントローラーAPC MINIを使って、どんな風にポン出しが出来るのか!?
早速実際にやってみましょう!
1万円以下とかなり安くポン出し環境を揃えられちゃう本機種!必見です!
※上記でご紹介しているAPC MINI mk2の前のモデル❝APD MINI(初代)❞を使用したレビューとなります。
一部を除き、基本的な操作は同じです。
APC MINIパッケージ開封
APC MINI購入時のパッケージはこんな感じ。
本体と接続用のUSBケーブル、そして付属のソフトウェア『Ableton Live Lite』のシリアルコードが記載されたシートが入っています。
付属ソフトAbleton Live LiteのインストールとAPC MINI本体の接続
先ずは公式HPのダウンロードページからソフトウェアを手順に従ってダウンロード、インストール。
ダウンロードやインストールについてのヘルプはこちら
そしてシートに記載されているシリアルを使ってオーソライズ(認証)が完了したら、ソフトが使用できるようになります。
(オーソライズしなくても使えるっちゃ使えるのですが、保存や書き出しが出来ませんのでご注意!)
ソフト関連が全て完了したら、早速パソコンとAPC MINI本体をUSBで接続。
その後、Ableton Liveソフトを立ち上げます。
Ableton Live Liteを起動
コチラがAbleton Live の初期画面。
うわー、なんかゴチャゴチャしててややこしそう…
と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、ご安心ください!
簡単なポン出しならそんなに覚えることは多くありません。
最初に立ち上げたら『AUDIO』と『MIDI』というトラックがそれぞれ2つずつセッティングされていると思います。
ポン出しには主に『AUDIO』という音声ファイルを扱うトラックを使います。
不要であれば『MIDI』のトラックは削除しておきましょう。
トラック上で右クリック→削除でOKです。
準備が出来たらAUDIOトラックの一番上にポン出ししたい音ネタをAbleton Liveのクリップ上にドラッグ&ドロップしてみましょう。
するとAbleton Live上に音ネタが配置されます。
と同時にAPC MINIのボタンも光りますね!
取り急ぎはこれで完了!
光っているボタンを押せば、先ほどの音ネタが再生されるはずです。
音ネタの再生方法を色々変えてみる
音ネタも配置出来たし、再生されるのを確認出来た時点で半分くらいはOK!
が、このAbleton Live上で色々とポン出ししたい音ネタの再生の仕方を変えることが出来ます。
主にこの黄色い丸で囲った部分で、色々と切り替えが可能です!
Launch:パッドを押したときの再生の仕方を変える
上記のボタンを押すとLaunchボックスと呼ばれるものが開きます。
まず、上記は「クオンタイズセレクター」といい、ボタンを押してからどれだけのタイミングで再生されるかを決める事が出来ます。
例えばボタンを押してからすぐに再生して欲しければ“None”に設定しましょう。(ポン出しでは基本Noneにしておきましょう)
更に上記のLaunch ModeをクリックするとTrigger/Gate/Toggle/Repeatという4つの項目が!
これを切り替えることにより、APC MINI側のボタンを押したときの再生の仕方を変えることが出来ます。
[Trigger]:ボタンを押すと音声を再生、もう一度押すとまた初めから再生を始めます
[Gate]:ボタンを押しているときだけ音声が再生されます。ボタンから指を離すと停止します。
[Toggle]:ボタンを押すと音声を再生、もう一度押すとが停止します。
[Repeat]:ボタンを押すと再生が始まり、上記のクオンタイゼーション(クオンタイズセレクター)で設定した値に従い、繰り返し再生されます
盆出しではTriggerかToggleを使うことが多いかと思います。
他にも、この“LOOP”がオンになっているとクリップ内の指定された区間を繰り返し(ループ再生)します。
逆にクリップを1回のみ再生させたい場合はオフにしておきましょう。
クリップの再生区間を指定する為には上記の青いバーを前後させましょう。
また、ループを使用する為には“WARP”というボタンをオンにしておく必要があります。
他にもEnvelopeというセクションでボリュームの時間的変化を付けることが出来ます。
例えば上記の写真の様にセッティングすれば音ネタのボリュームが0から徐々に上がっていくフェードインのような効果を付けることが出来ます。
この機能を使えば音量以外にもパンや音声のオン・オフなど様々なパラメーターに対して変化をつけることが出来ますので表現の幅が広がりますよ♪
実際にやってみたらこんな感じ!
実際にいくつかAbleton Live上に音ネタを配置、APC MINIで鳴らしてみました!(上記動画)
雨の音(徐々に音が入っていく)をまず最初に鳴らし、次に誰かがドアをノックする音、そのあとにドアを開ける音、それと同時に臨場感を出すため雨音が大きくなるような音を再生。
その後、ドアを閉める音と同時に雨の音もまた小さくなるようセッティングし鳴らしています。
…何となく、物語の始まりっぽくて演劇で使えそうな感じじゃありませんか?
上記のはごくごくシンプルな例ですが、このAbleton LiveとAPC MINIを使えば、簡単なポン出しは勿論、もっと複雑で精細な音の表現も可能です!
いかがでしたでしょうか?
簡単にではありますが、演劇やイベントでのポン出し機材の当店おススメラインナップを実際の使用方法を交えご紹介させて頂きました!
実際の機種が気になるというお客様、是非当店までお問い合わせください!
この記事の投稿スタッフ
投稿者 | 立浦 |
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プロフィール | 高校1年からエレキギターをはじめ、大学卒業まで月のアルバイト代の殆どをバンド活動、それに伴う機材に費やしてきた人柱。そして一児のパパ。これまでに買ったギターやベースなどの竿ものは15本以上、エフェクターに関しては30台を超えてからは数えていません…その他にもシンセ、アンプ、DTMソフトetc...一体いくら使ったのか、分かりません。でも、でもね!自分で買ってきたからこそ、商品の使い方はもちろん、良いところも悪いところもなんでもご提案出来る自信がありますよ!当店ではそんな経験を生かしてアンプ、エフェクター、シンセサイザー、PA、DTM、DJなど、幅広く担当しております。貴方にピッタリな楽器、是非一緒に探させてください! |
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