ギターの「調整」って、何ですの?【ヤマザキの~弾いてみそ試してみそ~Vol.26】

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2019年09月04日

皆様、こんにちは。 ヤマザキです!! 今回は、何かと曖昧に感じられる事も多い、「調整」に関して触れておこうと思います。 基本的には、バラして総点検。大きな加工無しで、現状出来うる最大限のパワーを引き出す。と言った所でしょうか。 コレ!と言った答えが有る訳では無く、プレイヤーの要望に応じて都度最適なご […]

皆様、こんにちは。

ヤマザキです!!

今回は、何かと曖昧に感じられる事も多い、「調整」に関して触れておこうと思います。

基本的には、バラして総点検。大きな加工無しで、現状出来うる最大限のパワーを引き出す。と言った所でしょうか。

コレ!と言った答えが有る訳では無く、プレイヤーの要望に応じて都度最適なご提案をさせて頂いています。

今回はその一例をご紹介。

シンプルなストラトキャスタータイプ。弦も錆びておりますので、早速ばらして行きます。

フレットのくすみも磨きます。場合によっては音の立ち上がりやピッチにも影響しますので、念入りに。

各所ネジの緩みは無いか、総チェック。

シンクロナイズドトレモロの場合、サドルを外すとブロックの固定ネジが出て来ます。こちらも適正に締め付け。

電装パーツも一度開けて、断線の兆し等が無いか確認。今回は問題有りませんでした!

アームを多用するとの事なので、ブリッジの支点も入念に確認。ストレスの無い様調整、グリスアップします。

アーム後のチューニングの狂いが出るとの事なので、ナット溝のクリーニング、グリスアップ。同様に、テンションピンも摩擦を減らすよう処理します。

弦を張ります。弦を張る際に特に1・2弦、ペグポストからツルっと抜けてしまい、キレイに張れない時にはこのように棒を穴に刺し、弦をロックしてあげる事で折り目も付きキレイに巻けます。先に手で巻き付けてしまう方法もありますが、捻じれが強くなるのであまりお勧めはしていません..

この後は、ネックの反りや弦高の調整、オクターブチューニングをし、ピックアップの高さを決めます。

ある程度のセオリーは有りますがここばかりは楽器1本1本全く異なった表情を見せてくれますので、実際に大型アンプで弾きながら微調整を繰り返します。仕上がりイメージに向けて、各所ネジの締め具合まで細かくチェック。

完成。

新しい楽器でしたら年に1度、ビンテージでしたら頻度を増やして頂いても良いかもしれません、思わぬトラブルの早期発見や事前に故障を防げる場合も有りますので、是非楽器も定期検診に出してあげて下さい。

ヤマザキでした。




今回の修理内容

  • 工程1 基本調整(弦代含まず)

     

合計金額 ¥5,500+送料

*修理費用は同じ症例でも楽器の種類や形状・仕様によって異なる場合があります。

ご不明な点はお近くの島村楽器にぜひともご相談ください。


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