油断は禁物!!?暖かくなってからが一番怖い!!乾燥の話!!!【リペアマン前田のブログ!第26弾!】

名古屋ギター&リペア店

名古屋ギター&リペア店店舗記事一覧

2018年04月24日

皆さんこんにちは!

名古屋ギター&リペア店リペアマンの前田です!!

皆さんいかがお過ごしですか?

私は相変わらず元気に楽器の修理をしています♪

最近は急に気温も上がり、夏日が続いていますが熱中症になってしまったりしていませんか?

こんな気温の変化の大きい時期は、充分な休養をとり身体を大事にしましょう◎


さて、ここから本題です!!


油断は禁物!!?暖かくなってからが一番怖い!!乾燥の話!!!


皆さんはご存知でしょうか。

実は私も少し前までは乾燥といえば冬だとばかり思い込んでしまっていたんです。

ですが、空気が最も乾燥する時期は冬ではなく春からなんです。


こちらをご覧ください。

↓ ↓ ↓ ↓

こちらは気象庁のデータもとに2017年の名古屋の湿度(最小記録値)をグラフに表したものです。

3月~6月にかけて最も湿度が低くなっているのがわかります。

そしてこちらが月別最小湿度と平均湿度の表になります。

↓ ↓ ↓ ↓

やはり例年同じような結果になっています。

ここで出てくるのが"飽和水蒸気量"

懐かしい響きですね。

空気はいくらでも水蒸気を含むことが出来るわけでなく、気温によって限度があります。

そのときの水蒸気の量を"飽和水蒸気量"といいます。

気温が高いほど、空気は水蒸気をたくさん含むことができます。

「ん?ちょっと待って?冬に湿度が低くなる理由はわかるけど、春は気温が上がってきているのにどうして湿度が上がらないの?」

と思いませんでしたか?

それはですね、

湿度が低い状態から急に気温だけが上がってしまうからなんです!!!

そうすればもうみるみる空気中の水蒸気量が減っていきます。

しかも、春といえば高気圧と低気圧が行ったり来たりし、寒暖差も激しく不安定な時期なのです。

そして日本は、梅雨の時期になるとどんどん空気中の水蒸気量が増え、太平洋高気圧によって湿った空気に覆われるため、夏に一番湿度が上がります

秋は湿度が高いまま少し気温が冷えていくため、極端な乾燥はしませんが、冬に近付くと暖房機器の使用も増えるため実際には室内での乾燥も目立ってくると思います

ですが、冬の乾燥対策は当然誰もが行ってることでしょう。


とにかく注意を呼びかけたいのは、暖かくなってきた今です!今が大事です!



是非皆さん!!

楽器のお肌の乾燥対策に力を入れていきましょう!!



乾燥対策



1.保湿

弦交換時は、指板オイルで木の導管を埋め、空気中の水分が出入りする道を塞ぎ、ネックが動いてしまうのを防ぎましょう!

これは乾燥の時期に限らず、年中行ってください!



2.加湿

アコースティックギターやウクレレには、ギターブレスオアシスなどなど楽器本体の中を加湿するものがあります!

乾燥の時期には必ずこれも行なってください!



3.湿度調整

楽器用の湿度調整剤です!

こちらはケースに入れて使用します!

湿度が高いときは湿気を吸い取り、湿度が低いときは水分を吐き出すといった作用があり、常にケース内の湿度を一定に保つことができます!

物によっては、脱臭効果や香り付きのもの、防錆効果があるものもございます。

小さな湿度計等をケースに入れておくと、なお良いでしょう!



他にも島村楽器各店舗ではたくさんのメンテナンス用品をご用意いたしております。

是非スタッフにお問い合わせください♪


最後に

いかがでしたか?

この時期の乾燥についてお分かりいただけましたでしょうか!

皆さんも是非楽器のお肌の乾燥対策に力を入れてみてください♪

そうすれば、楽器の状態の変化や割れなど、たくさんのトラブルが防ぐ事が出来ます♪

大事な大事な楽器です!是非頑張ってみましょう!

最後までご閲覧ありがとうございました!

これからもどうぞよろしくお願い致します♪

島村楽器名古屋ギター&リペア店リペアマン前田でした!!

※記事中に販売価格、在庫状況が掲載されている場合、その情報は記事更新時点のものとなります。店頭での価格表記・税表記・在庫状況と異なる場合がございますので、ご注意下さい。