皆様こんにちは。お花見の季節、いかがお過ごしでしょうか。
毎年桜が咲くから頑張れる、というと周りからなぜか心配されます。桜が好きです。寺田です。
今回ご紹介しますのは、弦の太さ。いわゆる『ゲージ』についてです。
昨今は各メーカーさんで様々な刻みのゲージが用意されています。
同じ名称のゲージでも、メーカーによって若干太さが違ったりといったことも…。
いろんな弦を試してみたいけど、ゲージが変わると楽器に影響あるの?そもそも気軽に変えて良いの?
そんな疑問をお持ちの方も多いかと存じます。
今回はざっくりですが、技術者目線と演奏者目線の両方から、ゲージの違いが楽器に与える影響をお伝えいたします。皆様のご参考になりますことを。
ゲージが変わるとかわること
技術者目線だと…
ネックの状態が変わります!
弦の太さによって張力も様々。チューニングは同じでも、ゲージを変えたらトラスロッドの調整は必須です。
トレモロの状態が変わります!
こちらも弦の張力により影響が顕著な箇所です。特にフローティング設定のトレモロは状態が大きく変わります。
サドルの位置が変わります!
いわゆるオクターブ調整です。弦の太さにより、サドルの適正な位置が変わるので、こちらも調整が必要になります。
ナット溝の幅を変える必要も。
細いゲージへの変更では影響しないことも多いですが、太いゲージに変える際には、ナット溝の拡張が必要な場合もあります。
演奏者目線だと…
押さえやすさが変わります!
一般的に、細いゲージの方が押さえやすいとされています。チョーキングなども細い弦の方が楽な場合が多いです。
まだギターに慣れていない方は、細い弦からスタートしてみるのも良いかもしれません。
自分がギターを始めた際は、そんな知識もなく、ライトゲージのアコギで必死にFを押さえていました。(あの時の自分にエクストラライトゲージを教えてあげたい。)
音色が変わります!
音の太さやハリ、といった類いですが、弦の太さが音色に与える影響は無視できない部分があります。
パンチ感や存在感に物足りなさを感じた際は、一度太いゲージをお試しください。それだけでガラッとイメージが変わることも。
押さえやすさとトレードオフな面もありますが、個人的な感覚では太いゲージの方がガッツが出て音の輪郭が明確になる印象です。
音量が変わります!
アコースティックギターやクラシックギターでは、弦のゲージが音量に直結する場合が多々あります。
生音で音量が欲しい際は、やや太め(もしくは硬め)のゲージをお試しください。
正解がたくさんある世界です。
ゲージによる影響をご紹介してきましたが、正直なところ楽器との相性や演奏ジャンル、目的によって正解は様々です。
かく言う私も、未だに自分の楽器のゲージ選びで迷うことがあります。
アコギだけどラインで出すから細い弦でも良いかな。とか、やっぱり低音が足りないから次はもう少し太い弦を試してみようかな、とか。この楽器は細い弦で繊細な音色の方が綺麗に響くな、とか。
たかがゲージ、されどゲージ。
弦の太さひとつですが、それだけ奥深い。
ただ一つ確かなことは、ゲージを変える際は調整もした方が良いということです。
弦の太さを変えてみたい…という方はぜひ名古屋ギター&リペアにご相談ください。
張られている弦のゲージを測ることも出来ます。何の気なしに弦交換をしたら楽器の状態が変わってしまった、そんな方もお気軽にご相談くださいませ。
リペアマンってギター弾くんですか?と聴かれることも多いですが、名古屋ギター&リペアには弾く側を楽しむスタッフも多数在籍しております。
ちょっとしたご相談から改造のご依頼まで、一同皆様のご来店をお待ちしております。
新年度を迎えてショウルームに並ぶギターも顔ぶれが変わっておりますので、お近くにお越しの際はぜひお気軽にお立ち寄りくださいませ!
ではでは、作業に戻ります!
本記事に関連する作業料金
エレキギター・ベース基本調整
(トラスロッド/弦高/オクターブ/PU高 各部調整、弦交換)
合計金額 | ¥5,250~(税抜き/弦代別) |
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アコースティックギター基本調整
(トラスロッド調整 / ほか各部点検調整、弦交換)
合計金額 | ¥4,200~(税抜き/弦代別) |
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*修理費用は同じ症例でも楽器の種類や形状・仕様によって異なる場合があります。ご不明な点はお近くの島村楽器にご相談ください。
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