![皆さん、こんにちは。 ある日のこと、1本のクラッシックギターが持ち込まれました。 割と年代物のクラッシックギターですね。 ですが、「3弦のペグが壊れちゃった!」とのこと。 確かに、ノブがすっぽ抜けて回せなくなっていました。 ペグのノブがネジで固定する方式ではなく、肝心のノブも欠品・・・。 こうなると […]](https://www.shimamura.co.jp/shop/nagoya-repair-guitar/wp-content/uploads/sites/172/2019/09/20190902-img_0051.jpg)
皆さん、こんにちは。
ある日のこと、1本のクラッシックギターが持ち込まれました。
割と年代物のクラッシックギターですね。
ですが、「3弦のペグが壊れちゃった!」とのこと。
確かに、ノブがすっぽ抜けて回せなくなっていました。
ペグのノブがネジで固定する方式ではなく、肝心のノブも欠品・・・。
こうなるとペグを交換するより他ありません。
さて、クラッシックギターのペグ、たいていは1-3弦と4-6弦と一体型になっています。
(※今回ご紹介するギターはちょっと特殊ですね!)
そういうタイプのペグを交換する際、問題になってくることが一つあります。
それが、ペグポストのピッチ!!
弦を巻く部分がポストと呼ばれる部分ですが、これが何mm間隔で取り付けられているか。
ココ↓の距離を測ります。
現在の主流は35mm間隔のものです。4弦と6弦のポスト感覚が70mm。
しかし、ひと昔のものだと規格違いで39mm間隔の物があります。
そのどちらにも当てはまらない間隔のものがあったり・・・、何かとおおらかだった時代ですね。
今回のギターは元々各弦独立のペグだった事もあり、ペグポストのピッチは・・・37.5mm。
現在の主流が35mmだと書いた通り、現行のパーツは35mmピッチになっています。
39mmは1種類、なんとか調達する事が出来ます。
しかし、それ以外のピッチのペグは残念ながら入手困難・・・世知辛い時代です。
そんな時の救世主が、キクタニさんが出されているGM-SP。
新品で各弦独立のクラッシックギター用ペグ!!
ピッチで困った時はこれです。
残念ながら、ペグ固定ビスの位置が異なりますけど・・・。
そこはお任せください、ですね。
穴を埋めたら、
きれいにしてから、新たな穴を開け、
ペグを取り付ければOK!
今回はナットも交換して、作業完了!!
古いものだと、パーツの規格が現行のものと違う等、いろいろな事が起こります。
ギターをアンプにつないで、E7一発ジャーン!で事足りた時代では無くなりましたから・・・(笑)。
しかし、いろいろな方法やパーツを使って、解決する事ができます。
今も昔も最後にものをいうのは、本職の知識と技術というのは変わりません。
古いしなー、と諦めず、一度お持ち込みください。
最善の方法をご提案する事ができますよ。
今回の修理内容
ペグ交換 + ナット交換
ペグやナット、弦等のパーツ代を込みで、
合計金額 | ¥22,550(税込み) |
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*修理費用は同じ症例でも楽器の種類や形状・仕様によって異なる場合があります。
ご不明な点はお近くの島村楽器にぜひともご相談ください。
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