リペアマンのギターを徹底解剖! ペグ編【店長の気まま日記番外編2】

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2018年05月27日

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リペアマンのギターを徹底解剖! 序章【店長の気まま日記番外編1】

ようやく本題に入りましょう!番外編の内容は店長が今までリペアをしてきた中での経験と個人主観です。人によっては考え方が違う方もいると思うので、「こんな意見もあるんだな~」程度で読んでもらうと良いかと思います。

専門的な用語やパーツ名が出てきますが、あえて細かい説明はしません。気になる方は調べながら読んでみて下さい。

まずはペグから見ていきましょう!

オリジナルのペグはマグナムロックタイプでした。弦を巻くだけで弦がロックされるという画期的な構造ですが、弦の巻き数が稼げないという事と、力がかかるとシャフトが回ってしまいチューニングが狂う所が気になっていました。

そこで交換したのが

GOTOH SGS510/C/L6/P07

GOTOHの510シリーズのペグは本当に高性能で、各部の遊びが少なく安定性に優れています。ペグつまみの回し心地も抜群です!

510シリーズのマグナムロックタイプもありますが、あえてロック式ではないタイプを選んでいます。

世間一般的には「ロック式の方かチューニングが安定するのでは?」という意見もあると思いますが、店長は楽器としてしっかり調整してあればどちらも安定性は変わらないと思っています。なので「ロックする」事より「弦を巻ける」事のメリットを優先してます。

画像の通り、シャフトに弦を巻く回数が多い(青ライン)か少ない(赤ライン)かによってナットからペグまでの弦の角度が変わります。この角度によって弾き心地や音色も変わるんです。

※GOTOHのH.A.P-Mというオプションを追加するとペグシャフトの長さを変えられるので、ロック式でも弦の角度はコントロール出来ます。

更にリペアマンの観点から見るとロック式のペグは通常のペグに比べて弦に負担がかかりやすく、切れやすいです。ナット交換、ネックを外す時、PU交換等、思わぬ時に弦が切れてしまいます。

作業中に弦が切れると、集中も切れてしまいます(笑)修理する時に扱いやすいというメリットもあるんです。

色々とペグについてお話しましたが、ペグを交換した1番の理由は・・・

見た目です(笑)

ホワイトパールつまみの見た目と言えば・・・そう!

レイヴォーン!ジョン・メイヤー!

知ってる人は分かって頂けますよね?でも彼らと全く同じでも恥ずかしいのでGOTOH製のクロームにしてドンピシャモデルは避けました。オマージュってやつです。

ちなみに本人達のペグはシャーラー製のゴールドです。

思ったよりも長くなってしまったので、次回はナットについて話してみようと思います。また不定期更新しますね。

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