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弦は緩めるべきなのか否か
先日実家で3DSを発見し、モンハン4で遊んでるリペアマン坪井です!

とある理由で実家を一旦壊すのですが、その際に3DSが出てきました。
しかし、放置していたせいでバッテリーが膨張劣化し充電が出来ない状態でした。
どうしてもモンハンがしたかったのですぐにバッテリーを購入、なんと交換するだけですんなり電源ON。
すれ違い通信や途中やりのモンハンが復活したのでした。さすが任天堂!
放置しているとダメになるのはバッテリーだけではありません。ご来店いただいたお客さまによく聞かれるのが、
【弦って緩めておいた方がいいんですかねー?】
年間300本以上の楽器を修理する私の経験を元に、解説をしてみます!
①楽器の製造国で判断してみよう!

製造国はどこなのか?どんな材が使うのか?様々な要因が絡んで楽器の金額が決定しています。
たとえばですが某大手ショッピングサイトA〇azon等で販売されている超激安ギター、ありますよね。
不思議ですよね、製造している方は一体いくらで働いているのでしょうか?何の木を使っているのでしょうか?
格安には格安を実現できるだけのコストカットがなされているはずです。
例えばアコギのブリッジは塗膜の上にペタッと簡易接着されていたり、頼りがいの無いトラスロッドが仕込まれていたり、、
木材もコストを考えれば、しっかりと寝かせるなんてことは、メーカーにとって借金を大事に取っておくようなものかもしれません。
その楽器をチューニングしたまま放置したらどうなるでしょうか?
恐らくですがブリッジは浮いてくるし、ロッドが効かないレベルでネックも反りますよね。
対して有名な国産のアコギメーカーはどうでしょうか?金額は高いかもしれませんね。
その代わり、相応に含水率管理された木材を使っていますし、塗膜はブリッジの形に沿って切り抜かれ、木部×木部がしっかりと密着しています。
また国産であれば日本産の木材でなくても、材の時点でシーズニングと言われる工程(置かれている環境に木材を馴染ませて、含水率を調整すること)をすることで日本のハードな環境にも耐えうる楽器が作れます。
私の体験ですが、ポリ塗装された日本製のエレキギターであれば、ほとんど外と変わらないガレージに放置してました!なんて楽器でもクリーニングと錆びたパーツの交換でOK!なんてことが何度かありました。
②楽器ごとに判断してみよう!

エレキギターとベース、アコギにウクレレ、それぞれ構造が違います。
チューニングをしたときに負担がかかる場所も違ってきます。
エレキギターの場合、メイプル指板など全体的にポリ塗装されたものであればチューニングしたままでもかなり耐えてくれる傾向にあります。
まだ製材されて若い木材であれば動く可能性はありますが、やはりラッカー塗装やオイルフィニッシュに比べて影響を受けにくいです。
ベースの場合、チューニングしたままだとハイ起きという症状がおこりやすくなります。
これはベースのネック長が長いので、ボディとがっちり固定されている部分は動かないけど、それ以降から急激に張力が集中するためです。
緩めておくのも良いですが、できれば壁掛けのギタースタンドに吊るして保管がベストと思います。

一例として、フェルナンデスの中古ベースを10年近く(!?)チューニングしたまま壁掛け放置した私がいます。
楽器の重量と弦の張力が良い塩梅でネックへの負担を減らしたおかげで、今でも問題のない状態で現役放置されています。
ネック長の長いベースは少し緩めて保管するか、できれば壁掛けがベストです。
アコギやウクレレはどうでしょうか。
トップ板にブリッジを直接貼り付けている構造のため、チューニングしたまま放置すると必ずトップ板が膨らんできます。
そのまま放置するとブリッジの位置が持ち上がり、弦高が高くなったり、サドルを削ってもまだ弦高が高い、、なんてことが起こります。
アコースティック構造の楽器は緩めて保管がベストでしょう。
③保管環境で判断してみよう

例えばですが真夏の社内に薄~い木材を数時間置いて、今度はエアコンの風が当たる場所にその木材を移したらどうなるでしょうか。
ぐにゃぐにゃと反るのは間違いないですよね。夏になると障子が動かしにくいのは湿度で膨張するのも要因です。
同じことが楽器でも起こります。
ご自身の寝室やリビングなど、ひとが生活をする場所にあれば楽器にとっても快適な環境と言えます。
逆に、車内のトランクや倉庫などにチューニングをしたまま放置すれば、木材の変化は起こりやすくなります。
まとめると、【楽器ごとに正解が異なる】というわけですね。
「緩めるのか、緩めないのかはっきりしろよ!」
すみません、それぞれの木材性質や保管環境に左右されますので何とも言えません、、、
まるで人間みたいだね。
この楽器、どうやって保管するのがいいんだろう?と悩んだ方は、工房に遊びに来てください。
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