バインディング ギターのボディや指板の外周に貼られているバインディング。 装飾や保護の役割をもつこの部分ですが、経年変化によって剥がれてきてしまう事があります。 今回はその一例をご紹介いたします。 材の収縮と剥がれ バインディング材が剥がれてくる要因の一つは、経年変化によるバインディング材の収縮です […]

バインディング剥がれの修正、接着

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公開:2026年04月25日

更新:2026年04月25日

バインディング

ギターのボディや指板の外周に貼られているバインディング。

装飾や保護の役割をもつこの部分ですが、経年変化によって剥がれてきてしまう事があります。

今回はその一例をご紹介いたします。

材の収縮と剥がれ

バインディング材が剥がれてくる要因の一つは、経年変化によるバインディング材の収縮です。

バインディング材が収縮していくと、ボディだとくびれの部分から剥がれやすい傾向にあります。

収縮が大きいと、押さえても隙間が出来てしまい圧着が難しい状態です。

そのため、一度根本側まで剥がして収縮分を貼り直す形で対処をすることが多いです。

修理開始

今回の修理は先ほど記載した通り、収縮によってくびれから剥がれてきております。

押さえてもすきまが残っていますね。

圧着は難しそうですので、一度根本まで剥がして貼り直しを行います。

今回は剥がれ箇所からネックヒール部分まで剥がしていきます。

ドライヤーやデザインナイフ等を使いながら慎重に剥がします。

無理に剥がそうとすると塗装が割れたり剥がれたりする可能性もありますので、ゆっくりと剥がしていきます。

それでも塗装の状態によってはバインディング周りに割れや段差が残ってしまう可能性があります。

画像の様にヒール部分まで剥がすことができたら、あとは外周に合わせて貼り直します。

木工用ボンドや接着剤などを、楽器・バインディング材・塗装等を考慮して選び、使用して接着します。

一度仮止めをして問題ない事を確認したら、接着剤を塗ってバインディング材をマスキングテープなどで固定して接着していきます。

この楽器はラッカー塗装でしたので、塗装に影響しにくい様に粘着が弱いマスキングテープを使用して固定しています。

くびれ部分も問題無く埋まっていますね。

その分、ネックヒール部分では収縮分の隙間が出来てしまいます。

新しいバインディング材を埋め込むことで隙間を埋める事も可能ですが、

今回は塗装がサテンである点や、反対側の収縮が軽度で今後また貼り直しをする可能性がある点を踏まえてそのままで仕上げております。

作業完了

剥がれていた部分も隙間が無くなり、演奏時にも引っかかり無く使えるようになりました。

バインディング材の性質上、一度貼り直しを行っても再度経年で剥がれてくる場合があります。
これは全く違う素材の物へまるっきり交換してしまう等しない限り、根本的な対処というのは難しい症状です。

お客様の仕上がりイメージによってどこまでの修理を行うかも変わってきますので、気になったら一度お近くの島村楽器へご相談いただければと思います。

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