![暑さもようやく落ち着いて、夜風に秋の気配を感じるようになりました。]]皆様いかがお過ごしでしょうか。名古屋ギター&リペアの寺田です。こんにちは。 今回は最近ご依頼・ご相談を頂戴することが多い、アコースティックギターのピックアップについてのご紹介です。]]昨今は様々なメーカーさんから、色々なタイプのピ […]](https://www.shimamura.co.jp/shop/nagoya-repair-guitar/wp-content/uploads/sites/172/2018/09/20180910-dsc_013501-1.jpg)
暑さもようやく落ち着いて、夜風に秋の気配を感じるようになりました。
皆様いかがお過ごしでしょうか。名古屋ギター&リペアの寺田です。こんにちは。
今回は最近ご依頼・ご相談を頂戴することが多い、アコースティックギターのピックアップについてのご紹介です。
昨今は様々なメーカーさんから、色々なタイプのピックアップがラインナップされています。
選択肢が増えた分、どんなタイプが良いのだろう…と迷う方も多いかと思います。
ざっくりですが、今回は選び方のポイントやタイプごとの特徴などをご紹介していきます。
アコギにピックアップを載せたいけど、正直よくわからない…
そんな皆様のご参考になりますことを…!
ピックアップの選び方
アコギにピックアップを取り付ける際、一番はじめに決めておくと良いことがあります。
アクティブか、パッシブか。
ギター界隈で耳にすることが多いワードですが、電気的な難しいことは置いておいて、使用環境と周辺機器に関わるためここを最初に決めておくとピックアップ選びがスムーズになります。
【アクティブだと】
ピックアップシステムの中にプリアンプが組み込まれているため、そのままアンプやミキサーにつないでも充分な音量が稼げます。
また、プリアンプを介するため、各メーカーごとに音色の味付けがされているケースが多くあります。
電池で駆動するものが大半なので、定期的に電池交換が必要です。
【パッシブだと】
プリアンプを介さないため、アンプやミキサーに直接つないだ際には充分な音量が稼げない場合があります。
外部プリアンプやDIの使用が前提となるケースがほとんどですが、その半面、音色の味付けが少ない状態でお好みの外部プリアンプを選べるという利点もあります。
個人的な意見ですが、外部プリアンプをお持ちでない場合はアクティブピックアップを選ばれるのがおすすめです。
ギター1本で完結できるので取り回しも楽ですし、必要に応じて外部プリアンプを使用することも出来るため、使用環境を選ばないことが多いです。
タイプ選び
いよいよ本題、ピックアップのタイプ選びです。
今回は大きく分けて4つのタイプをご紹介します。
マグネティックピックアップ
サウンドホールに挟み込んで固定するタイプのピックアップです。
構造的にはエレキギターのピックアップに近く、ポールピース上の弦振動を主に出力します。
輪郭がはっきりとしていて雑味が少ない印象のものが多いので、フィンガースタイルやソロギターなど、メロディを綺麗に聴かせたい際にはおすすめです。
コンタクトピックアップ
ボディ内部(表板)に貼り付けるタイプのピックアップです。
木部の振動を拾うため、楽器全体の箱鳴り感が強調されます。
弾き語りなど、アコースティックな演奏と相性が良いケースが多いです。
(貼り付ける位置や楽器そのものの鳴りに音色が左右されるので、技術者的には気を遣うタイプでもあります…)
アンダーサドルピックアップ
サドルの下に敷くタイプのピックアップです。インブリッジタイプとも呼ばれます。
サドル部分の弦振動を主に出力するため、音の輪郭やパンチが強く、独特の歯切れ感があります。
比較的ハウリングに強いこともあり、音の存在感も含めてバンドアンサンブルなどにお勧めです。
コンデンサマイク
小型のコンデンサマイクで集音するタイプのピックアップです。
ボディ内部の空気振動を拾うため、他のタイプと比較してマイク録りに近い音色で出力されます。
ハウリングにはやや弱いですが空気感がしっかりと表現されるので、生音の再現を求める場合や、ライン録音などにお勧めです。
大きく4つのタイプに分けてご紹介をして参りましたが、ご参考になりましたでしょうか。
各タイプごとに一長一短がありますので、まずはご使用場面と演奏スタイルに合わせて選択して頂くことがポイントです。
最近は複数のピックアップをブレンド出来るモデルも多々発売されておりますので、決めかねる…という方はそちらもご検討頂ければと思います。
お気軽にご相談ください。
名古屋ギター&リペア店では、お持ち込みのピックアップでも取付を承っております。
もちろん、お目当てのモデルがお決まりでしたら、当店でお取り寄せして取り付けることも可能です。
取り付けたいタイプはなんとなく決まったけど、メーカーやモデルまでは決めかねる…、そんな方もぜひお気軽にご相談ください。
実際に楽器を拝見した上で、用途やイメージに合うピックアップをご案内いたします。
また、ピックアップの取り付けに際してはエンドピンジャック加工が必要なものがほとんどですが、ジャック穴加工・取付を含めて承っておりますので安心してお申し付けください。
芸術の秋、音楽の秋。
これからはますますギターの音色が響く季節になりますね。
季節ごとの定期検診から、改造・修理のご依頼まで。ぜひお気軽にお立ち寄り・お問い合わせくださいませ。
スタッフ一同、皆様のご来店をお待ちしております!
ではでは、作業に戻ります!
本記事に関連する作業料金
アコースティックギターピックアップ取付
【アンダーサドルタイプ】
エンドピンジャック加工、ピックアップ取付、サドル調整
合計金額 | ¥10,500~(税抜き/部品代別) |
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【その他のタイプ】
エンドピンジャック加工、ピックアップ取付
合計金額 | ¥7,350~(税抜き/部品代別) |
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*修理費用は同じ症例でも楽器の種類や形状・仕様によって異なる場合があります。ご不明な点はお近くの島村楽器にご相談ください。
お近くの島村楽器はこちらから、
リペアブース併設店と専門店はこちらをご参照ください。
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