マウスピースの選び方~金管楽器編~

名古屋則武新町店

名古屋則武新町店店舗記事一覧

2024年05月22日

管楽器を演奏するうえで必要不可欠なマウスピース。何となくで選んだり、付属品をそのまま使い続けている...という方も多いのではないでしょうか?マウスピースにも多くの種類があり、自分に合ったものに変えるだけで楽器が吹きやすくなったり、求めている音に近づいたりすることが出来ます‼この機会に自分に合った1本 […]

管楽器を演奏するうえで必要不可欠なマウスピース。
何となくで選んだり、付属品をそのまま使い続けている...という方も多いのではないでしょうか?
マウスピースにも多くの種類があり、自分に合ったものに変えるだけで楽器が吹きやすくなったり、求めている音に近づいたりすることが出来ます‼
この機会に自分に合った1本を選んでみませんか?

どんなマウスピースを選んだらいい?

「自分に合ったマウスピース」と一口に言っても中々難しいですよね。
まずは自分がどのような音や効果を求めているかを考えてみましょう‼
例えば「吹奏楽やクラシックでもっと深みのある音が出したい」「ビッグバンドでもっと大音量でパワフルに吹きたい」など…
現在使用中のマウスピースと比較してどのようにしたいか、目的を明確にすることで自分に合ったマウスピースを選びやすくなります。

マウスピース各部のはたらき

金管楽器マウスピース

●リム内径&リムの厚さ 
内径が大きく薄い:低音域が安定し、コントロールしやすくなりますがバテやすくなります。
内径が小さく厚い:高音域が出しやすく、バテにくくなりますが唇が固定されるため表現の幅に制限がかかります。

●スロート
細く長い:抵抗が強くスピード感のある明るい音色になり、高音域の演奏が楽になります。
太く短い:暗めの音色で大音量が得られますが、抵抗が少なくバテやすくなる傾向があります。

●リムカウンター
平たい:明るい音で安定性があり、立ち上がりがはっきりします。
丸みがある:安定性には欠けますが、平らなものよりも唇の自由度が増すためリップスラーしやすくなります。

●カップの深さ
深い:深みのある音色で低音域の響きが良く、音量も得られますが、鳴らすのに沢山の息が必要です。
浅い:明るい音色で高音域が演奏しやすくなりますが、音量は小さくなります。

●バックボア
細い:抵抗感が強く、明るい音で高音域が演奏しやすくなります。
太い:抵抗感が少なく、太い音で低音域の演奏がしやすくなります。

カップの形状

カップには形状にもいくつか種類があり、それぞれ得意な音域や抵抗感、音色が異なります。
一般的にトランペットやトロンボーンはUカップがよく使用され、フレンチホルンはUカップとVカップのどちらも広く使用されています。

●Uカップ
明るく柔らかい音で高音域の演奏が楽になります。Vカップに比べると抵抗は若干強めです。
ex) YAMAHA/30C4

●Vカップ
落ち着いた音で低音域の響きが良く、アタックがはっきりします。
ex) Holton/ファーカスモデル MDC

●Wカップ
UカップとVカップの良いとこどりのような形で、高音~低音まで吹きやすく、深みのある音色です。
ex) YAMAHA/HR-30-GP

型番の見方

リムやカップ等のサイズは型番で分かるメーカーが多くあります。
代表的なメーカー、YAMAHA・Bachの型名について解説します!

ご購入の際の注意点

トロンボーンやユーフォニアムには「シャンク」という楽器に差し込む部分に、太管細管の2種類があります。
またフレンチホルンにはアメリカンシャンクヨーロピアンシャンク、コルネットにはショートシャンクロングシャンクがあり
ます。
それぞれの楽器に合ったシャンクのマウスピースでないと楽器本体に取り付けることができません。
ご購入前にご使用の楽器がどのシャンクなのか確かめましょう!

自分の楽器で試奏してみよう!

自分自身とマウスピースに相性があるように、マウスピースと楽器にも相性があります!
現在ご使用中の楽器をご持参いただき、実際に試奏するのがおすすめです。
また、マウスピースの入り具合は音程にも影響します。実際にマウスピースをはめてぐらつきがないかも確認しましょう。

ポイント②

マウスピースを選ぶポイント

①自分の歯並びや唇の厚さに合っているか
唇が厚めの方は「浅いカップ&広いリム」では唇が窮屈に感じる場合もがあり、逆に薄めの方だと「深いカップ&狭いリム」では疲れやすい場合があります。
唇に当てた時に違和感が無い物、吹いていて疲れないものを選びましょう。

②極端に音程が悪くないもの
いくつかスケールやアルペジオを吹いてみて極端に音程が悪くないかをチェックしてみましょう。チューナーのど真ん中に合っていなくても、大体合っていれば問題ありません!

③自分の求める音で全音域がムラなく楽に出せるもの
下のドの音からスケールやアルペジオで上の音に上がっていきましょう。普段楽に吹ける音まで上がったらブレスをしっかりとって最後に吹いた音から今度は下のドまで下がってみましょう。
全ての音をタンギングするパターンとスラーで繋げるパターンの両方で確認するのがおすすめ!
1番上の音は楽に出せるか、音を下がっていくときに極端にアンブシュアを緩めていないかチェックしましょう。

関連ページ

お問い合わせ

ご試奏の際は、試奏室のご予約がおすすめです。お気軽にお問い合わせください!

店舗島村楽器 名古屋則武新町店
電話番号052-589-4050

※記事中に販売価格、在庫状況が掲載されている場合、その情報は記事更新時点のものとなります。店頭での価格表記・税表記・在庫状況と異なる場合がございますので、ご注意下さい。