クラリネットの選び方

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2023年05月18日

様々なジャンルに対応できるクラリネット。吹奏楽においても一番多いパートと言われるほどプレイヤーが多い楽器です。自分の楽器を選ぶ際、どのように選んでいくのが良いのかを、それぞれのポイントをおさえてご紹介していきます。 CONTENTS各部名称材質の違い主要メーカー派生楽器価格帯の違い管楽器ラインナップ […]

様々なジャンルに対応できるクラリネット。
吹奏楽においても一番多いパートと言われるほどプレイヤーが多い楽器です。
自分の楽器を選ぶ際、どのように選んでいくのが良いのかを、それぞれのポイントをおさえてご紹介していきます。

各部名称

クラリネットの各部名称

マウスピース・・・口にくわえる部分。
リガチャー・・・リードとマウスピースを固定するアイテム。
リード・・・葦(あし)という植物で作られた、音を出すために必要な部品。
サムレスト・・・親指を乗せるところ。
バレル(タル)・・・マウスピースと本体を接続する部分。夏場と冬場で長さを変えられるようなものもあります。
上管・下管・ベル・・・楽器の本体部分。基本的にクラリネットは演奏前に組み立てをおこないます

材質の違い

クラリネットにおいて一番音に変化をもたらすのは管体の材質です。
一般的にABS樹脂グラナディラという木材の楽器が多いです。

ABS樹脂

比重が軽く温度・湿度変化に強い素材なので環境の変化によって割れる心配がありません。
初心者にも比較的扱いやすく入門機種の多くに採用されています。屋外の演奏でも安心してお使いいただけます。
ですが、木材に比べるとクラリネット本来の温かみのある音などを作ることが難しく、軽めの音になりやすいです。

グラナディラ

グラナディラの幹の断面

グラナディラという黒色の木材がクラリネットの材質としては一般的です。

ABS樹脂よりも比重が重く比較的柔らかいので、多くのクラリネットが木製です。硬くて丈夫な木材なので、複雑なクラリネットのキイシステムを支えるのに適しています。
木製ならではのあたたかく深みのある音が出せます。

その他の材質

ココボロ


グラナディラが芯がしっかりとした音色がするのに対して、ピュアで落ち着いた音色を作り出します。

カスタムモデル | ドルチェ楽器
バックーンのココボロ素材のクラリネット
グリーンライン

粉末状にしたグラナディラとカーボンなどの素材を配合した新素材です。木材と違って湿度や気温によるコンディション変化の影響を受けにくく、通常のグラナディラに比べ木部の割れの問題が起こりにくくなっています。

R13グリーンラインとバセットクラリネットの入荷 | 永江楽器 スタッフブログ
ビュッフェクランポンのグリーンライン

主要メーカー

YAMAHA(ヤマハ)

ヤマハ | クラリネット

樹脂製の入門機種”YCL-255”から、プロ奏者の愛用する最上級機種”イデアル”まで、幅広いラインナップを誇ります。
誰の手にも馴染みやすく、吹奏楽部にも人気です。

BuffetCrampon(クランポン)

あの伝統のロゴマーク、東白楽にあります。 | スタッフブログ | 横浜の管楽器・木管楽器・金管楽器・楽器修理はセントラル楽器

クラリネットと言えば、クランポン。と言われるほどの人気です。
上質な木材と各メーカーの手本となる作りは圧倒的品質です。
幅広い機種の中から好みの音色を見つけるにはぴったりです。

H.Selmer(セルマー)

セルマー社のクラリネットは、コンパクトに計算されたメカニズム、豊潤な響きを持った特徴あるモデルが勢揃いし、学生のみならずプロフェッショナル奏者からも高い評価を得ています。

派生楽器

1. Eb ソプラニーノ
 「エス・クラリネット」・「エス・クラ」と呼ばれ、管弦楽・吹奏楽でよく使われます。
2. Bb ソプラノ
 単にクラリネットというと、これを指し示すほど標準的なクラリネットです。
 管弦楽・吹奏楽でも、クラリネット属の中で最も使用されます。
3. A ソプラノ
 管弦楽では標準的なクラリネットですが、吹奏楽で使われることは殆どありません。
4. Eb アルト
 大編成の吹奏楽曲やクラリネットアンサンブル曲では使用されて中音域を担当します。
 アルトクラリネットF管よりもこちらのEs管の方が一般的です。
5. F バセット・ホルン
 クラリネットとは若干異なる楽器ですが、クラリネット属に分類されます。クラリネットよりも低音域が広いです。
6. Bb バス
 管弦楽や吹奏楽で低音域を担当する重要な役割を担う楽器です。
 B♭管ソプラノ・クラリネットに対して、ちょうど1オクターブ低くなります。
7. Eb コントラルト
 大編成向けの吹奏楽曲やクラリネットアンサンブル等で使われます。
8. Bb コントラバス
 大編成向けの吹奏楽曲やクラリネットアンサンブル等で使われます。

価格帯の違い

10万未満

クラリネットの命ともいうべき本管の部分が合成樹脂で作られています。扱いやすく軽く鳴らせるという利点があり、屋外での演奏やマーチングにも安心してお使い頂けます。その一方で、木管特有の柔らかい音色を出すことは困難です。

10万~20万

材質の違いでもご紹介しました、グラナディラで本管の部分が作られています。その中でも10万円から20万円ぐらいのものは初心者向けに開発されており、鳴りやすく扱いやすい楽器が多いのですが、表現力や耐久性は上級モデルに比べ限界があります。

30万以上

楽器自体の耐久性が高く、音質・表現力ともに上級者でもご満足頂ける性能を備えています。木管楽器本来の柔らかい音・響きを表現したい方にお勧め致します。

管楽器ラインナップ

お問合わせ

店舗島村楽器 名古屋則武新町店
電話番号052-589-4050
木管管楽器担当矢井(やい)

※記事中に販売価格、在庫状況が掲載されている場合、その情報は記事更新時点のものとなります。店頭での価格表記・税表記・在庫状況と異なる場合がございますので、ご注意下さい。