![皆様こんにちは!いろんな種類、価格、見た目のフルートがありますが実際何が違うの?と疑問に思ったことはありませんか?フルートを選ぶにあたって、先ず注目していただきたいポイントが「素材」です。今回はフルートの素材についてご紹介いたします。 フルートの各部名称 素材の違いをご説明する上で大事になってくる各 […]](https://www.shimamura.co.jp/shop/nagoya-noritake/wp-content/uploads/sites/202/2023/05/20230518-455588915028026219.jpg)
皆様こんにちは!
いろんな種類、価格、見た目のフルートがありますが実際何が違うの?と疑問に思ったことはありませんか?
フルートを選ぶにあたって、先ず注目していただきたいポイントが「素材」です。
今回はフルートの素材についてご紹介いたします。

フルートの各部名称

素材の違いをご説明する上で大事になってくる各部分の名称をご紹介します。
①頭部菅・・・息を吹き込むための穴が空いていて、この部分のみで音を出すことができます。
②胴部管・・・フルートの管の中で最も長く、多くのキーが備わっています。
③足部管・・・右手小指だけで操作する最も短いパーツ。
④リッププレート・・・木製フルートの管の厚みや太さを出すために作られたパーツ。
⑤唄口・・・頭部管に息を吹き込む穴。
⑥キィ・・・音程を変えるために穴をふさぐパーツ。
素材の違い
フルートの素材には、白銅、洋銀、銀、プラチナメッキ、木製、金、プラチナなど種類が沢山あります。
素材の違いで、音量、音色、表現の付けやすさ、吹きやすさ、重さなどが変わります。
高価な素材を使った管体であればあるほど自分の表現したい音楽にグッと近づいていきます。
見ただけでは分かりにくい材質の違いをご説明していきます。

【白銅・洋銀】
この二つはそもそも銀は一切含まれておりません。
白銅・・・図②で言う水色の部分です。コストがかからない為安価なことが特徴で、エントリークラスのフルートの管体の素材として使われることが多いです。
50円玉や100円玉の素材です。
抵抗感が少なく弱い息でも鳴りやすいため、初心者さんには吹きやすく初めは楽しく演奏することができるかもしれません。
ですが、銀のような音の深みはありません。そのため成長ともに窮屈さを感じたり、表現が付けられず納得いく音が出せなくなる可能性も、、、。
洋銀・・・図②で言うとオレンジ色の部分です。洋銀といっても銀は全く含まれておらず、銅と亜鉛、ニッケルの合金です。
500円玉の素材です。
音質としては全体のバランスがよく、明るくレスポンスの良い音色。性質としては白銅と似た傾向があります。
価格は一番お求めやすく、鳴らしやすいモデルなのでこれから始める方や初心者の方にオススメ!
【銀】
深く伸びやかで透明感がある上、音にも変化がつけやすく、音楽表現の面でも優れているのが銀の特徴です。
この銀の使われている部位、多さによって、音色や価格・ランクが決まってきます。
リッププレート銀製・・・参考価格10~14万
息が最初にあたる部分(図①内の④)が銀製ということで、洋銀(白銅)製と比べると、わずかに音色がよくなります。
頭部管銀・・・参考価格帯14万~25万
頭部管(図①内の①)が銀製(本体は洋銀(白銅))になることで、音の深み、音量が出せるようになります。
中学校一年生の入門層に人気があります。
管体銀製・・・参考価格帯25万~40万
キィメカニズム(図①内の⑥)は洋銀(白銅)製ですが、管(図①内の①②③)は銀製になり、頭部管銀製の楽器よりも音の深み、音量、表現力は大きく向上します。
入門者~中級者におススメです。
総銀製・・・参考価格帯50万~
全てを銀で製作したフルートです。フルートが今の見た目の楽器になったとき最初に作られた金属製フルートも総銀製であり、フルート本来の魅力が詰まっているのが総銀製です。細かなニュアンスもしっかり表現できるため、音楽の幅もより大きくなります。
長く吹き続けたい方や、音色を自在に操りたい方にはぴったりです。
【銀製の中の細かな違い】

銀と言っても、その種類は様々。全て銀で作られているのは同じでも、使われている銀の含有量によって響きが異なってきます。
銀はとても柔らかい金属のため、100%銀で何かを生成するのは不向きとされています。
そこで他の金属(銅など)を混ぜることで強度を持たせ生成しやすくしたものが一般的に多く使われています。
その中でも一番メジャーなのがスターリングシルバーと呼ばれる銀含有率92.5%のもの。シルバーアクセサリーなどでもよく使われています。
フルートでもこのスターリングシルバーが一般的で、多くのフルートメーカーがスターリングシルバーのフルートを作っています。
文字や言葉で見てもあまりしっくりは来ない部分があると思います。
実際に吹いてみるとわかることが多いため是非店頭でお試しください!
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木管管楽器担当 | 矢井(やい) |
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