【ピアノインストラクターブログ Vol.11】知られざる作曲家と名曲をご紹介♪

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2024年04月21日

皆さまこんにちは!ピアノインストラクターの芝田佳子(しばたかこ)です。 4月に入り、桜が満開な時期も終わり、新生活に少しずつ慣れてきた頃でしょうか?暖かい日が続き気分も晴れやかになりますね!最近の私は、読書を始めました。学生の頃から小説を読むことが好きだったのですが、社会人になってから読めていなかっ […]

皆さまこんにちは!ピアノインストラクターの芝田佳子(しばたかこ)です。

4月に入り、桜が満開な時期も終わり、新生活に少しずつ慣れてきた頃でしょうか?
暖かい日が続き気分も晴れやかになりますね!最近の私は、読書を始めました。学生の頃から小説を読むことが好きだったのですが、社会人になってから読めていなかったのでまた電車の時間などに本を読み始めました。読み始めると止まらないです。
おすすめの作家さんは河野裕さんです。物語の設定がとても面白く河野裕さんのつくる世界に圧倒されます。
1冊で終わらないシリーズ本ですが『いなくなれ、群青』私のオススメです。良かったら読んでみてください📖
あと、古本屋でタイトルや表紙を見ながらビビッとくる本を探す時間、結構好きだったりします(笑)

今回は名前を聞くことが少ない、知られざる作曲家とその名曲を時代ごとに分けてお教えします!
ぜひ新しい曲に出会い、その魅力を感じていただけると嬉しいです。

バロック時代 ラモー

ジャン=フィリップ・ラモー       (Jean-Philippe Rameau)

ジャン=フィリップ・ラモー       (Jean-Philippe Rameau)

1683年、J.S.バッハやヘンデルと同世代でバロック末期のフランスの作曲家であり、作曲家のみならず、音楽理論家としても有名でした。父親がディジョン大聖堂のオルガニストであったためラモーも音楽に関心を持っていました。幼少期からクラヴサン(チェンバロ)を学んだラモーは、一時期法学者を志すものの、アヴィニヨン大聖堂のオルガニストに就任します。最初の作品『クラヴサン曲集第1巻』を出版しますがそれほど評価されませんでした。1722年に『和声論』を出版。1731年、音楽愛好家ラ・ププリニエールの私設楽団の音楽監督に就任したラモーはオペラの作曲に専念し最初のオペラ『イポリットとアリシー』を発表。これが大成功に収まり『優雅なインドの国々』等、次々と作品を生み出しました。

新クラヴサン組曲集 第1番 (第4組曲)より ガヴォットと6つの変奏

古典派時代 フンメル

ヨハン・ネポムク・フンメル        (Johann Nepomuk Hummel)

ヨハン・ネポムク・フンメル        (Johann Nepomuk Hummel)

1778年ハンガリーで生まれ、ベートーヴェンと同時代に活躍していました。指揮者だった父から音楽の手ほどきを受け、幼い頃から才能を発揮していました。父親の仕事でウィーンに移り住むことになり、モーツァルトに才能を認められ、2年間住み込みで弟子となりました。父と共にヨーロッパ各地に演奏旅行し、大ピアニストとして活躍しました。その後、クレメンティ、サリエリ、ハイドンに作曲を学んでいます。生前はベートーヴェンと人気を二分するほどでした。ハイドンの跡を継いでエステルハージの楽長に就任。その後シュトゥットガルト宮廷楽長、最後はワイマール宮廷楽長に就任しました。

ピアノ・ソナタ 第2番 変ホ長調 Op.13

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ロマン派時代 シマノフスカ

マリア・シマノフスカ     (Maria Szymanowska)

マリア・シマノフスカ     (Maria Szymanowska)

1789年ポーランドのワルシャワでカトリックに改宗したユダヤ人の家庭に生まれた。フランス革命勃発の最中で、ポーランド分割と愛国者による蜂起が繰り返された当時、ビール工場を営む父と貴族家系の出身の母のもと、夫妻はサロンを開催し幼いころから小型の鍵盤楽器を弾き周囲を驚かせていました。8歳で本格的にピアノを習い、華麗なるテクニックと音楽性で評判を呼びパリとワルシャワで初めての公開演奏会を成功させました。その後もヨーロッパで精力的な演奏旅行を行い、19世紀のポーランド人ヴィルトゥオーゾの先駆者で、ショパンにも大きく影響を与えています。ピアノ作品が多く、100曲以上を残しています。女性ということもあり、同じポーランド出身のショパンの存在で薄れてしまっていますが、後の有名な作曲家にも少なからず影響を与えているピアニストであったことは間違いないです。

ノクターン 変ロ長調

国民楽派時代 キュイ

ツェーザリ・キュイ(César Cui )

ツェーザリ・キュイ(César Cui )

1835年、キュイはフランスの軍人の父とリトアニア人の母の子としてポーランドに生まれます。幼少時代からピアノを習い始め、14歳で作曲を始め、音楽理論をモニューシュコに師事しました。バラキレフと出会い、本格的に音楽を学んたキュイは、バラキレフを中心にムソルグスキーやリムスキー・コルサコフ、ボロディンらが集まる「ロシアの5人組」を結成し、作曲家として活動します。オペラの作曲に熱心に取り組み、生涯で10曲以上の作品を残しています。評論家としての活動も活発であり辛口評論家として各界から恐れられていました。ロシア以外の西側諸国で評価されるようになり、ベルギー王立文芸アカデミーの会員に選出されるなど、晩年は芸術評論の「重鎮」としてヨーロッパに受け入れられました。
また、軍人としても活躍しペテルブルクにあった3つの陸軍士官学校で長きに渡り後進の育成に務め、晩年は兵大将の地位にまで上り詰めています。

即興曲 カプリース ホ長調

近現代 ヒンデミット

パウル・ヒンデミット         (Paul Hindemith)

パウル・ヒンデミット         (Paul Hindemith)

1895年ドイツで5人兄妹の長男として生まれました。音楽家を目指しながらも挫折した父の期待を背負い、子供達を音楽家に育てようと教育に情熱を注ぎました。幼少期からヴァイオリンを学び、音楽の才能を開花させ、フランクフルトのホッホ音楽院に入学しヴァイオリンとともに作曲法や対位法をメンデルスゾーンから学びます。ヴァイオリン奏者としてキャリアを積み、フランクフルト歌劇場管弦楽団のコンサートマスターを務めました。第一次世界大戦に従軍後、弦楽四重奏団のヴィオラ奏者を務めます。作曲家としては、1919年に初めて開催した自作品のみの演奏会の成功によって勢いを増し、歌曲、ピアノ曲、弦楽曲、オペラと幅広いジャンルの作品を発表し生涯で600曲以上を作曲しています。

ピアノソナタ第3番 変ロ長調

まとめ

今回は普段耳にすることが少ない作曲家に焦点を当ててご紹介しました。今回は5人しかご紹介できなかったですが、まだまだ数えきれないほど多くの作曲家がいます。私たちが知っているは作曲家は本当にごくわずかなのです。マイナーな作曲家は楽譜を入手することが困難にはなるのですが、こんな素敵な曲を知らないのも、もったいないので自分から調べたりしてみると良いですね!
皆さんも良い曲に出会えた時は教えてください♪

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