![前回、材質の違いについてご紹介させていただきましたが、併せて注目していただきたいのが「キィシステム」「メカニズム」です。今回は、フルートのキィメカニズムや仕様の違いについてご説明していきます。 リングキィとカバードキィ リングキィ リングキィ、別名フレンチスタイル上級者の方向けなイメージはありますが […]](https://www.shimamura.co.jp/shop/nagoya-noritake/wp-content/uploads/sites/202/2023/05/20230518-455588982136938197.jpg)
前回、材質の違いについてご紹介させていただきましたが、併せて注目していただきたいのが「キィシステム」「メカニズム」です。
今回は、フルートのキィメカニズムや仕様の違いについてご説明していきます。
リングキィとカバードキィ
リングキィ

リングキィ、別名フレンチスタイル
上級者の方向けなイメージはありますが、初心者の方でもお使いいただけます。
ただ、注意点がいくつかあります。
〈デメリット〉
・手が小さすぎると穴がふさげない
・指先が乾燥していると息が漏れ出す
・しっかりふさがないと音が出ない
〈メリット〉
・リングキィでないとできない奏法がある
・穴をふさがないと音が出ない為、正しい姿勢、持ち方が身につく
・指に当たる息の感覚で音量などを確かめられる
・見た目がカッコイイ
初心者の方が使えばはじめから正しい持ち方になる為上達のスピードもアップ!
カバードキィ

カバードキィ、別名ジャーマンスタイル
初心者の方におすすめとはよく言われますが、プロの方も使用していたりします。
そんなカバードキィにも注意点があります。
〈デメリット〉
・細かな音の調整ができない為、音楽の表現に限界がある
・正しい押さえ方じゃなくても音が出る為、後々の成長スピードに差が出る
逆にリングキィでは難しかった点がカバードキィなら心配いりませんのでどんな方でも演奏できます。
インラインとオフセット
インライン

キィが全て1列に並んでおり、キィの配置とキィポストに無駄がなく、デザイン上統一感があるのがインラインキィ。
インラインキィのメリットは、構造的がシンプルで外観的にも美しく、素直で立ち上がりの良い音になる点。
デメリットはやはり、キイが一直線に並んでいるためオフセットキィに比べ持ちにくい点ですね。
穴が空いているリングキィとの組み合わせが一般的です。
オフセット

一般的には、オフセットキィの方が指を置くときに自然な位置で、フォームが楽と言われています。
特に手が小さかったり指が短い方ほど、オフセットキィの恩恵を大きく感じることができるでしょう。
デメリットとして、構造上フルートの真ん中あたりにキィポスト(キィを支えるための柱)をインラインキィよりも2本多く立てなければなりません。
そのため、若干音のレスポンスが悪くなり、音色が全体的に暗くなる傾向があるとも言われています。
カバードキィとの組み合わせが一般的です。
Eメカニズム

フルートはその構造上、第3オクターブのミの音(英語でE)が出しにくくなっています。
Eの音の出しにくさを解消してくれるのがこのシステムです。
入門モデルは標準装備されているものも多いですが、上位機種になるとオプションという形になります。
この音域のEはどんな場面でもよく登場する為、吹きやすさは是非お試しください。
C足部管とH足部管の違い

C足部管
一番低い音がC(ド)
一般的なフルートによく使われている。
明るく軽やかな音が特徴です。
H足部管
一番低い音がH(シ)
C足部管よりキィが一つ増え管が長くなる。
管体が長くなる影響で3オクターブ目の音程が安定するといった特徴もあります。
全体的に落ち着いた音色になります。
文字や言葉で見てもあまりしっくりは来ない部分があると思います。
実際に吹いてみるとわかることが多いため是非店頭でお試しいただけたらと思います。
分かりにくいことやもっと知りたいことがあればお気軽にお問合せ下さい。
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