【はばたけ、イーグルのように】Paul Reed Smith(PRS) CE24【ギターレビュー】

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2021年09月30日

皆様こんにちは。]]リペア担当の佐藤です。 ある日の事、いつものように店内をバサバサと羽ばたいていると、一本のギターが目に留まりました。]]それがこちら。 *Paul Reed Smith(PRS) CE24 [!!美しいフレイムメイプルトップに、ローズ指板にあしらわれたPaul Reed Smit […]

皆様こんにちは。
リペア担当の佐藤です。

ある日の事、いつものように店内をバサバサと羽ばたいていると、一本のギターが目に留まりました。
それがこちら。


Paul Reed Smith(PRS) CE24

美しいフレイムメイプルトップに、ローズ指板にあしらわれたPaul Reed Smithの象徴たるバードインレイが映える、ボルトオンネック(ネックとボディをネジで接続する方式)が特徴のCE24です。

これは名古屋mozoオーパ店の鳥人間担当として見過ごせません。
というわけで今回はこちらのPaul Reed Smith(以下PRS) CE24について解説していきます。

外観

やはり特徴的なのは美しいフレイムメイプルトップ。見る角度によって表情を変える何とも言えない杢目はやはり他のメーカーとは一線を画しています。
塗装方法として難易度の高い木地着色(木材に直接着色する方法)ならではの質感が楽しめます。
PRSの定番シリーズ「custom24」同様にカーブトップを採用し、立体的な杢目の演出に一役買っています。

さらに目を惹くのがPRSの象徴ともいえるバードインレイ
実は3フレットから24フレットまで、ハヤブサやタカ、フクロウなどそれぞれ違う種類の鳥がデザインされています。
PRSの代名詞であるイーグル(ワシ)はいないようです。

サウンド

ピックアップは現行のcustom24と同じ「85/15」が搭載されています。
このことからも、セットネックモデルであるcustom24の単なる廉価版的な位置付けではないことが分かります。

ハイとローの豊かなサスティーンを目指して設計されたこのピックアップは歪みのノリもよく、特にクランチで弾いたときのリッチなトーンはGibsonの定番ハムバッカーの「P.A.F」の枯れたトーンとは一味違う魅力があります。
1ボリューム1トーンとコントロールはシンプルながらも、トーンのプッシュ・プルスイッチによりコイルタップも可能で、様々なジャンルに対応できます。本当なんです。信じてください。(本当)

さらにCE24最大の特徴ともいえるのがメイプルネックのボルトオン・ジョイント。

この仕様により、fenderのようなレスポンスの良さが感じられ、コードの分離感や歯切れのよいサウンド等、custom24とは異なるキャラクターを持っています

よくPRSの評価として「FenderとGibsonの良い所取り」などと言われていますが、正直定番のcustom24は木材の構成やボディとネックのジョイント方法、ピックアップ配列等、Gibsonの要素が多い気がします。
そういった意味では、CE24こそが真の「FenderとGibsonの良い所取り」なのではないでしょうか。

また、ボルトオン構造であることによってセットネック構造のcustom24等のモデルと比べて低価格化を実現しています。custom24が30万円~40万円ほどで販売されていることを考えると、かなり手に取りやすい価格(販売価格¥246,400)となっております。
この価格でUSA製のPRSギターが手に入るのは、翼を授けるレッドなブルを飲みながら働く我々サラリーマンには嬉しいですよね。

演奏性

一目でPRSのギターと分かるダブルカッタウェイのボディシェイプは22フレット接続の24フレット仕様と相まって、ハイフレットの演奏性も抜群です。
よく比較されるGibson レスポールが16フレット接続、Fender ストラトキャスターが17フレット接続であることを考えると、異次元の設計であることが分かります。
さらに正面から見てボディ右側のホーン部分のカットもハイフレットの演奏性に一役買っています。
ボディに施された先述の美しいカーブトップは軽量化の役割も果たしており、長時間の演奏をしても疲れを感じません。

チューニングの要となるペグにはPRSオリジナル設計のロック式ペグが採用されています。
裏からロックするタイプよりも軽量で、ヘッド落ちを緩和できるというメリットがあります。
こちらのモデルは先述の通りジョイントが22フレット接続で、他社のモデルと比べて非常にネックが長いのでヘッド落ちのリスクが本来高い構造である(ヘッド落ちの代名詞ともいえるGibson SGも同様に22フレット接続)ため、こういった工夫がされているのだと考えられます。私は鳥人間なのでよくわかりませんが。

まとめ

PRSの伝統に縛られない自由な発想により生み出されながらも、PRSらしさを損なわずに扱いやすさや手に取りやすい価格を実現したこちらのCE24,是非一度店頭でお試しください!
島村楽器 名古屋mozoオーパ店でお待ちしております!

それでは皆様、さようなら。

バサッ

バサバサッ

バサ・・・


メーカー 型番 販売価格(税込)
Paul Reed Smith(PRS) CE24 ¥246,400


※記事中に販売価格、在庫状況が掲載されている場合、その情報は記事更新時点のものとなります。店頭での価格表記・税表記・在庫状況と異なる場合がございますので、ご注意下さい。