ホルンの選び方を解説します!~ぴったりのモデルを見つけませんか?~

ららぽーと名古屋みなとアクルス店

ららぽーと名古屋みなとアクルス店店舗記事一覧

2019年10月26日

*ホルンってどう選んだらいいの? 『吹奏楽でホルンを始めてそろそろ自分の楽器が欲しい』『これからホルンを始めたい!』けど、何を基準に選んだらいいのか分からない…という方も多いのではないでしょうか。そこで今回はホルンを選ぶ上でのポイントをまとめてみました!是非参考にしてみてくださいね! ***メニュー […]

ホルンってどう選んだらいいの?

『吹奏楽でホルンを始めてそろそろ自分の楽器が欲しい』『これからホルンを始めたい!』けど、何を基準に選んだらいいのか分からない…という方も多いのではないでしょうか。そこで今回はホルンを選ぶ上でのポイントをまとめてみました!是非参考にしてみてくださいね!

メニュー

◆ホルンの種類|◆管体の素材|◆管の巻き方|◆ベルの大きさ

◆レバーアクション|◆ベルのシステム|◆おすすめモデル

まずはホルンの種類をご紹介します!

Fシングル

F管のシングルホルン。F管はホルンの基本的な調子で、独特の美しい音色を持っています。

B♭シングル

B♭管のシングルホルン。F管より4度高い調子で、明るく歯切れの良い音がします。楽譜はin Fで記されるため読みかえが必要です。

★F/B♭フルダブル

現在もっとも広く使われている一般的なタイプで、ひとつの楽器でFとB♭の両方の調子を出すことができ、F、B♭両方の音色が得られます。

F/B♭セミダブル

B♭管と、B♭管につなげてF管にできる補正管がついた楽器で、フルダブルホルンより軽量です。

トリプル

フルダブルホルンに更に高音域担当のHigh F管がついたタイプで、音域は変わりませんが高音域が安定します。B♭管で演奏し必要に応じて管を切りかえます。

結局どれを選んだらいいの?

シングルホルンは安価ではありますが、Fシングルだけでは演奏性に劣り、B♭シングルは音色の豊かさに欠けます。トリプルホルンは機能は多いのですが、高価で、重量があるため軽やかな音色が出しづらいです。
ほとんどの方は個人で持つ場合、FシングルとB♭シングルの良さをあわせ持つ、最もバランスのよいフルダブルホルンを使用しています。学生さんや吹奏楽をされる方はフルダブルホルンを選ぶことをおすすめします!

管体の素材

管楽器の音色は空気柱の振動のあり方(波形)によって決まるため、単に楽器の形状や管の長さだけでなく、振動する管の材質によっても音色が微妙に異なります。

銅と亜鉛の合金である真ちゅう(ブラス)は、展延性(加工のしやすさ)や耐蝕性(さびに対する強さ)が鉄などより優れ、外観も美しいため、古くから金管楽器の管体材料に用いられてきました。そこから生まれる音が、金管楽器のイメージを形づくってきたのです。

トランペット、トロンボーン、ホルンなどでは、ベルに用いるブラスの種類(組成比による差)によって、音色のバラエティを生み出しています。

材質と音の特徴
イエローブラス ゴールドブラス 洋白
明るく張りのある音色 幅のある豊かな音色 深く重厚な音色

ブラスのほかに「洋白(ようはく)」と言われる銅、亜鉛にニッケルが加わった、白色で光沢のある合金を用いることもあります。真ちゅう以上に耐蝕性(錆びにくい性質)を持つのが特徴です。耐摩耗性にも優れているため、クルスペタイプのホルンの管体はこれで作られています。またベルなどの本体はイエローブラスやゴールドブラスでも、抜差管や吹込管だけには洋白を使うことも多いです。

管の巻き方

ホルンには『ガイヤータイプ(クノッフ)』と『クルスペタイプ』の主に2種類の管の巻き方があります。巻き方によって吹奏感や音色も変わってきます。

ガイヤー(クノッフ)タイプ

4番ロータリーが左手小指側にあり、バルブ(赤い線で囲っている丸いパーツです)が一直線に並んでいます。巻きがシンプルなので抵抗感が少なく輝かしい音になります。シンプルな巻き方でストレートに息が入り、ベル(※)はクルスペと比べると中細サイズです。抵抗が弱めですので初心者の方や肺活量の少ない学生さん・女性の方にオススメです。
(※)ベルに関しては次の項目で解説しています。

クルスペタイプ

4番ロータリーが左手親指側の位置にあります。複雑な巻き方が適度な抵抗をもたらし、豊かで密度のある音色が得られます。複雑な巻き方で抵抗感が強く、いわゆる太ベルで音色が豊かです。ホルンを吹きなれた方にオススメです。

ベルの大きさ

先程の巻き方の説明でもで出てきましたベルのサイズについてです。

ベルサイズとは、図のように演奏時に挿入した右手がベルに触れる部分のサイズを言います。

細ベル(MS) 明るく張りのある音色
中細ベル(M) 明るさを保ちつつ深みのある音色
太ベル(L) 豊かで太め、重厚な音色

レバーアクション

ホルンのレバーアクションにはボール式ヒモ式があり、ヒモ式の方がポピュラーです。ヒモ式はロータリーとレバーを連動させる役目を果たしています。ボール式がメカ的なキックスタートの利く、メリハリのある操作感なのに比べて、ヒモ式は押し始め、戻り始めがなめらかで、レバーの高さを無段階で調整できるメリットがあります。

ヒモ(ストリング)式

ヒモ式の最も優れている点は操作が静かなことです。押し始めが滑らかで、レバーの高さを調整することも可能です。

メカニズム式

メリハリの効いた操作性を持ち、素早いパッセージにも対応できます。ヒモが切れる心配もありません。

ヒモ式かメカニズム式かで若干操作性なども変わってきますので、是非比べてみてください!

ベル デタッチャブル式と一体式

ホルンのベルにはデタッチャブル(ツーピース)と一体式(ワンピース)とがあります。写真右のデタッチャブルとはベルが取り外すことができるシステムで、よりコンパクトに楽器ケースに収納できるため、持ち運びに便利でケースも小さくてすみます。一般にデタッチャブルは深みのある音色が特徴で、一体式は明るい音色になると言われています。

ベルを取り外すとこのような感じになります!

ベルを外すとかなりコンパクトになります。持ち運びがしやすいため、ベルが分解できるデタッチャブルタイプを選ぶ方も多いです。ですが音色や吹奏感を考え、あえてワンピースベルの楽器を選ぶ方も中にはいらっしゃいます。ベルのシステムに関しては吹奏感や音色、普段の持ち運びなど総合的に考えて選んでいただくと良いと思います!

管楽器担当のおすすめモデル

色々種類があるみたいだけど、どういったモデルを吹いてみたらいいんだろう…という方も多いのではないのでしょうか?そこで管楽器担当が実際に試奏してみて、これはおすすめ!というモデルをご紹介させていただきます。(※ホルン吹きではないので初心者の意見として参考にしてみてくださいね!)

YAMAHA(ヤマハ) YHR-567D

YAMAHA
YHR-567D
定価¥445,500
販売価格¥378,730
材質 イエローブラス
管の巻き方 ガイヤー(クノッフ)タイプ
ベルの大きさ 細ベル
レバーアクション ヒモ式

ホルンの定番と言えばこちらのモデル!明るい音色で吹奏楽との相性も良いと思います。全音域でコントロールしやすいので、初心者の方や学生さんにおすすめです。

ハンスホイヤー 801JMAL

ハンスホイヤー
801JMAL
定価¥605,000
販売価格¥484,000
材質 イエローブラス
管の巻き方 ガイヤー(クノッフ)タイプ
ベルの大きさ 中細ベル
レバーアクション メカニズム式

ハンスホイヤーの中でも人気のモデルです。鳴りが良く、吹奏感も重たくないので初心者から上級者までしっかりお使いいただけると思います。深みのある柔らかい音色が特徴です。

Holton(ホルトン) H478ER

Holton
H478ER
定価¥565,400
販売価格¥508,860
材質 イエローブラス
管の巻き方 クルスペタイプ
ベルの大きさ 中細ベル
レバーアクション メカニズム式

軽い吹奏感でとても吹きやすく、音も綺麗にまとまってくれるモデルです。明るめの音色でコントロールもしやすいので、あらゆるジャンルで活躍してくれそうです。

Wenzel Meinl(ヴェンツェルマインル) 205CL

Wenzel Meinl
205CL
定価715,000
販売価格607,750
材質 イエローブラス
管の巻き方 クルスペタイプ
ベルの大きさ 太ベル
レバーアクション ヒモ式

他のメーカーに比べると息のコントロールはやや難しい印象ですが、楽器の鳴るポイントに息をしっかりと当ててあげると力強く響いてくれます。音の芯もしっかりしていて、パワフルに楽器が鳴ってくれました。

最後に…

今回はホルンを選ぶ上でのポイントを色々とご紹介しましたが、必ず楽器を吹いて選びましょう。人によって吹き方や好みは変わりますし、音の感じ方や吹き心地もそれぞれだと思います。まずは吹いてみて『吹きやすいか』『コントロールしやすいか』『音程は…?』など楽器のことを知ることがとても大切です。当店では展示商品すべて試奏可能ですので、お気軽にお問い合わせください。一緒にぴったりの楽器を探しましょう!

当店ホルン ラインナップ

お問い合わせ

※記事中に販売価格、在庫状況が掲載されている場合、その情報は記事更新時点のものとなります。店頭での価格表記・税表記・在庫状況と異なる場合がございますので、ご注意下さい。