トロンボーンの選び方を解説します!

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2019年08月09日

*トロンボーンってどうやって選んだらいいの? 楽器を選ぶ上で、『何を基準に選んだらいいんだろう・・・』と悩まれる方多いのではないでしょうか?今回はトロンボーンを選ぶ上でのポイントを5つに分けて解説を進めていきますので、是非参考にしてみてください! |*選ぶ際の5つのポイント| |[#a:title= […]

トロンボーンってどうやって選んだらいいの?

楽器を選ぶ上で、『何を基準に選んだらいいんだろう・・・』と悩まれる方多いのではないでしょうか?今回はトロンボーンを選ぶ上でのポイントを5つに分けて解説を進めていきますので、是非参考にしてみてください!

選ぶ際の5つのポイント
・ボアサイズ
・材質
・塗装
・ベルの加工法
・F管巻き方

まずは種類をご紹介します!

テナー
最もシンプルなトロンボーン。他の種類に比べ、
管が細いのでシャープで明るい音が特徴的です。
ビックバンドやジャズ向け。
テナーバス
テナーに『(※)F管』を追加したトロンボーン。
テナーでは出せなかった一部の低音が出るので、
厚みのある豊かな音色が特長です。
吹奏楽やオーケストラ向け。
バス
テナーバスより更に太い管・大きいベルで、低音に
特化しています。ジャンルを問わず、最低音パート
を担当するときに使用されることが多いです。

(※)F管について
テナートロンボーンにF管と呼ばれる管を追加したことで、低音域を拡大した楽器です。

このレバーを押すと・・・

B♭管(メインの管のことです)からF管に変わります。F管を使うことで、遠いポジションを使わなくても演奏が可能になるという利点を獲得したものです。その点で、初心者や小柄な人にも向いている楽器といえます。

どれを選べばいいの?

トロンボーンは主にこの3種類が使われていることが多いのですが、これから始める方はまずテナーテナーバスを選ばれると良いと思います。ビックバンドやジャズなどで演奏される方はテナー、吹奏楽やオーケストラなどで演奏される方であればテナーバスがおすすめです!特に吹奏楽ではあらゆる楽曲を演奏する機会が多く、『幅広い音域で演奏できる』『太く豊かな音色でハーモニーも綺麗に作りやすい』という点からテナーバスが人気です。

選ぶ際の5つのポイント

ボアサイズ

ボアというのは管の円周部分の直径のことをいいます。ボアのサイズによって、息の量や抵抗感に変化があり、音色が変わってきます。直径の小さなものほど必要な息の量が少ないために吹きやすく、音色は繊細でしっとりとしたものになります。逆にボアのサイズが大きくなると、息の量も必要となり音色と音量ともに豊かで華やかなものとなります。

ボア 特徴
細管 明るい音で、デリケートな高音が出しやすく、どちらかといえば独奏に向いています。ジャズやポピュラー奏者にも好まれています。
中細管 比較的新しいタイプで、太管と細管の中間的存在です。オーケストラの第一奏者や、太めの音を求める吹奏楽に適しています。
太管 合奏において音量豊かにハーモニーを作るのに適する音色で、大編成オーケストラ奏者に好まれています。近年、吹奏楽でも多く使われます。
デュアル スライドの中管のサイズが上下管で異なる事をいいます。上管よりも下管の方が多少太めになっています。これにより、音色や音の広がり、柔軟性などが微妙に変化します。
どれを選んだらいいの?

最初に説明した『テナー』『テナーバス』『バス』のそれぞれの管がこのようになっています。

テナー 細管・中細管
テナーバス 中細管・太管
バス 太管

テナー、テナーバスに関しては好みもあるのでお好きなものを選んでいただくのも一つですが、太管がおすすめです!管が太くなると抵抗感が増し、より多くの息が必要になりますが、厚みのある音を作り出すことが出来るので、太管を愛用されている方が多いです。

材質

管楽器の音色は、管によって形づくられる空気柱の振動のあり方(波形)によって決まるので、単に楽器の形状や管の長さだけでなく、振動する管の材質によっても音色が微妙に異なります。トロンボーンなど、金管楽器の管体には古くから真ちゅう(ブラス)が用いられています。真ちゅうは銅と亜鉛の合金で、加工がしやすく、耐蝕性が鉄などより優れています。また、見た目の美しさも真ちゅうの長所のひとつ。そこから生まれる音が、金管楽器のイメージを形づくってきたのです。金管楽器は、ベルに用いる真ちゅうの種類(銅と亜鉛の比率による違い)によって、音色のバラエティを生み出しています。

イエローブラス 銅70%+亜鉛30%の材質。明るく、張りのある音色。
ゴールドブラス 銅85%+亜鉛15%の材質。幅のある豊かな音色。
スターリングシルバー 銀92.5%+銅ほか7.5%の材質。明るく、遠達性のある音色。

塗装

楽器作りの過程で、加工の済んだ金属管はヤスリやサンドペーパーで表面をなめらかにし、その後、研磨剤を塗ったバフ(布)を高速回転させて磨き、美しい金属光沢を出します。そして最後に、ラッカー塗装かメッキをほどこして仕上げます。この最後の仕上げは、さびや汚れから守るのがおもな目的なのですが、じつは音色にも微妙な影響があるのです。

ラッカー
仕上げ 特徴
クリアラッカー
(透明なラッカーを塗装)
シャープでパワフルな音が特徴的。
ゴールドラッカー
(金色の塗料を混ぜラッカーを塗装)
ソリッドで暗めの音。フォルテの音抜けが良いと感じられる。
メッキ
銀メッキ 金メッキ
ラッカーよりも落ち着いた
暗めの音になる傾向があります。
気品のある落ち着いた
音色になる傾向があります。

ベルの加工法

ベルの加工方法には大きく2つの方法があります。1枚の板から加工してつくる方法と、2枚の板を別々に加工してつなぎ合わせる方法です。これはトランペットなども同様の加工法で製造されています。

一枚取り

その名の通り、一枚の金属板(イチョウの葉のような形)を丸め、合わせ目を溶接して加工するもので、ベルの長手方向に一本の背骨をもったような構造になります。そのため、長手方向の振動が強調され、しっかりとした響きをもたらします。

二枚取り

ベル先端のフレアと呼ばれる部分と胴部がちょうどベル彫刻付近で溶接されているもの。一般的に吹きやすく、明るい響きが得られます。

F管巻き方

最初の方に解説があったテナーバスの『F管』ですが、巻き方によって吹奏感や音色も変わってきます。

トラディショナルラップ

レイアウトをコンパクトにまとめたもので、古くから伝統的に使われてきたタイプです。F管がしっかりと本体に組み込まれているので、心地よい抵抗感を得ることができ、ピアニッシモを演奏しているときの安心感があります。

オープンラップ

レイアウトを大きくとって流れを緩やかにしたタイプで、F管と本体の接合部が少なく、本体はテナートロンボーンと同じように支柱が2本付くので、比較的テナートロンボーンに近いオープンな吹奏感と明るめの音色を得ることができます。

並べてみるとかなり違いがありますね!
トラディショナルは管が曲がっている分、見た目はコンパクトですが抵抗感は強めで、オープンは管の曲がりが少ない分、ストレートに吹くことが出来るのが特徴です。これは好みで分かれるので、まずは試奏して比較してみることをおすすめします!

おすすめ品番

管楽器担当のおすすめの品番をご紹介します。何を選ぶか迷ったら是非試してみて下さい!

トラディショナルラップ

YAMAHA
YSL-882
Bach
42B
定価¥401,500
販売価格¥361,350
定価¥445,500
販売価格¥378,840

オープンラップ

YAMAHA
YSL-882O
Bach
42BO/GL
定価¥401,500
販売価格¥361,350
定価¥445,500
通常販売価格¥378,840

まずは試奏してみることをおすすめします!

色々と解説をしましたが、吹き心地や音の好みなど人それぞれです。自分に合った楽器を選ぶためにも、まずは試奏して比較してみることをおすすめします!当店でも試奏は出来ますので、まずはお気軽にご相談ください。また試奏をご希望の際は事前にご予約いただくと、スムーズにご案内できます。

当店の展示ラインナップはこちらをご覧ください。

お問い合わせ

店舗名 ららぽーと名古屋みなとアクルス店
電話番号 052-659-1775
住所 〒455-8501
愛知県名古屋市港区港明二丁目3番2号
ららぽーと名古屋みなとアクルス 3F

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管楽器担当者の紹介

名前 瀬戸 巧(せと たくみ)
管楽器リペアスタッフ
プロフィール お客様の演奏スタイルや演奏環境なども含め、カウンセリングを丁寧におこない、楽器の状態に合わせた適切なリペアをご提案いたします。
修理だけでなく、日頃のメンテナンス方法やオススメのお手入れ用品・マウスピース選びなど、管楽器のことでお困りのことがありましたら何でもご相談下さい。

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