5月22日（土）、進藤実優さんをお迎えして、「進藤実優ピアノコンサート～Blooming Concert～」を開催いたしました。
ご来場いただきました皆様、誠にありがとうございました。

当日のプログラム

第1部

ショパン / マズルカ風ロンド　作品5

ショパン / エチュード　作品10-4 嬰ハ短調, 10-7 ハ長調

ショパン / アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ　作品22

ショパン / バラード　第1番　作品23

ショパン / バラード　第3番　作品47

ショパン / ノクターン　作品48-1

ショパン / 舟唄　作品60

第2部

バッハ / イタリア協奏曲 BWV 971 1楽章

ベートーヴェン / ソナタ　第5番 作品10-1 1楽章

リスト / パガニーニによる大練習曲　第3番　「ラ・カンパネラ」

ラフマニノフ / 前奏曲　作品3-2 「鐘」

ショパン / マズルカ　作品17-1, 17-4

ショパン / エチュード　作品10-1, 25-6

ショパン / ソナタ　第3番　作品58

コンサート当日の様子

愛知県大府市出身、現在はロシアのモスクワ音楽院付属中央音楽学校に通う進藤実優さんをお迎えしました。
今回は第1部があっという間に満席となり、急遽第2部も開催しました。
両部とも非常に素敵な演奏に、感動されているお客様の姿が印象的でした。

第1部は圧巻のオールショパンプログラムでした。
調性が持つ曲への意味や思い、楽曲の原点となる物語、ショパンの人生においての曲の意義等、進藤さんによる楽曲解説によってより一曲一曲噛みしめながら聴く事が出来ました。

高音から低音にまで出現する表情豊かなメロディーと付随する美しく響くハーモニー、邪魔はせずでもしっかりと響く内声、息の長いフレージング等言葉では表現できないほど感動しました！
また、ショパンの人生を辿るようなプログラムは、彼の思いと進藤さんのショパンへの思いを強く感じられる約1時間でした。

第2部は名曲ぞろいの豪華なプログラムでした。
時代はバロックから古典派、ロマン派へ、国はドイツからハンガリー、ロシア、そしてポーランドまで、時代も国も様々な内容となっており、進藤さんの表現の豊かさには感服いたしました。
この名曲が揃う中でも特に有名な「ラ・カンパネラ」は、技巧的な部分に注目が行きがちな曲ですが、技術はもちろんの事ながら、進藤さんの繊細な表現力をもってしては、ヴァイオリンのような色気のある音色や、パガニーニが数多くの音楽家たちを魅了してきた彼の魅力まで感じられました。
そして最後に弾いていただいたショパンのソナタ第3番は、冒頭のワンフレーズだけでも鳥肌が立つほど一音一音最後まできめ細かく素敵な演奏でした。

各部とも演奏会終了後には撮影会も行いました。
1日を通してこれだけのプログラムを弾ききって下さった進藤さんに、「今日の演奏を聴いたか聴かなかったかでは人生が変わっていた」「圧倒的な迫力に気を失いそうでした」等、称賛の嵐でした。
今年のショパン国際コンクール予選にも進まれ、今後の活躍も心より楽しみにしております。
進藤さん、素敵な演奏をありがとうございました！

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