素敵な音楽であふれてる！ミュージカルラブストーリー「ララランド」

2016年アカデミー賞最多ノミネートの話題作「ララランド」遅ればせながら見に行ってきました！
すでに公開して日にちがたっているので、席に余裕があるかと思いきや…日曜日の午後のシートは満席！
最後に残った一番前の席に開演ギリギリで座り、ちらっと後ろを振り向いて何気なく観客層をチェック。
…あれ？予想外に年齢層が高く、若いカップルがほとんどいません。
そう言っている私も平均年齢を押し上げている一人なので、ミュージカルラブストーリーって今更どうなの？と自分ツッコミしながら鑑賞開始。

始まりは渋滞したハリウッドの道路。
車の中で思い思いの音楽を聴きながらうんざりしている人達……のはずがっ！
いきなり、皆さん車から出てきて踊り出す！！冒頭から、いかにもミュージカルな展開。
なんでみんな突然車の上で踊りだすの？とか言いたい気持ちはグッとこらえ、これはミアとシドが主人公のラブストーリーなんだから！妄想の一場面かもしれないし！と、ささっと軌道修正。
ミュージカルに免疫がないせいで、一瞬ひるんだものの、あまりに陽気でハッピーなオープニングにはのっけから引き込まれました。
見た人なら誰もが好きになってしまいそうな底抜けに明るいオープニングはのちのちのストーリーが必ずやハズレではないということを予感させるテンションMAXな始まりでした。

ストーリーは女優を夢見るミアと売れないジャズピアニストのシドのがお互いの夢を追い続けながら、くっついたりすれ違ったりという〜正直、よくある話なのです。
でも、なぜかこのララランドはありきたりの一言では片付けられない何かがあるのです。
それは全編通して流れる音楽がどれも素晴らしく、それがまるで「何があっても人生ってステキ！全部オッケーだよ！」と言っているような、背中を後押ししてくれるようなパワーがあるからかもしれません。

ミアとシドの恋がどういう結末を迎えるのか、物語の要であるオチを書くことはできませんが、最後の最後に「うんうん、それでいいんだよ、きっと」と二人に共感している自分がいました。

たぶん、私だけではなく館内にいた人たちみんなが、「うんうん、それでいいんだよ」と微笑みながら言っている気がしました。
この映画はもしかすると恋が始まったばかりの若いカップルより、良い事もイヤな事も一緒に味わった二人の方がジンとくるのではないかと思いました。
まさにこの日、ラララランドを見ていた人たちの世代です。
劇中、a-haの「take on me」がカリカチュア的に演奏されるシーンがあるのですが、「うわッ、恥ずかしい！でも懐かし〜」と反応してしまった私。
まさにその世代がラララランドの、どストライクな年齢層なのではないでしょうか？
ミアとシドの経験する良い事もイヤな事も、似たような事、自分にもあったなあ〜あるある！と。

見終わった後は隣に座っているいつも見慣れた人を少し愛しく想えるようになる、そんな映画でした。
人生丸ごと全肯定な清々しい気分で映画館を出た後は…

うわ〜、あのオープニングの曲が頭の中でぐるぐる回ってる〜〜

ステキな曲のオンパレードだったのでサントラを買ってみるのも良いけれど、どうせならここはセブの気持ちになって、ピアノで弾いてみてはいかがでしょう？！

タイトル	ピアノミニアルバム LA LA LAND ラ・ラ・ランド
出版社	ヤマハミュージックメディア
定価	1,080円（税込）

■収載曲（全3曲を収載）
[1] ANOTHER DAY OF SUN (アナザー・デイ・オブ・サン)
楽器:ボーカル/ピアノ
編成:弾き語り
グレード:中級
[2] CITY OF STARS (シティ・オブ・スターズ)
楽器:ボーカル/ピアノ
編成:弾き語り
グレード:中級
[3] EPILOGUE (エピローグ)
楽器:ピアノ
編成:ピアノ・ソロ
グレード:中級

中級の腕前なら弾けそうな難易度です。
是非、手に取って中身を見てみてくださいね。
そして、切なくも爽やかなラララランドの余韻に浸ってください。

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